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【連載】建設DXで現場はどう変わる?DX、BIM活用の実態とこれから|(第1回)東急建設株式会社 酒井氏

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「増築工事における、BIMモデル活用による生産性向上の検証」で現場に起きたこと

『建設現場でのDX』ここ最近、巷では目まぐるしく進化するDXですが、我々建設業、特に建築現場におけるDXを皆さんはどうとらえているのでしょうか。建設業においてDXとは成り立つのでしょうか。建設機械の進化は非常に感じられる業界ですが、構築におけるプロセスは半世紀変わっていないのも現状です。この慣れによる常識の絡まりとなっている建設業にDXの効果があるのでしょうか。

と、初めからネガティブな書き出しとなってしまいましたが、現実は同じような考え方をお持ちの方は多いと思います。しかし、そのマイナスの妄想は行動を起こさない限りマイナスのままであるため、まずは第一歩を踏み出してみましたので一部ご紹介させていただきます。

BIM活用のきっかけ

建設におけるDXの内、手段として一番に考えるのがBIMではないでしょうか。私の会社でも現在、BIM活用について様々な取り組みを行い、実践的な活用にするべく模索をしておりますが、まだまだ手探りの状態となっているのが現状です。

そんな中、私の現場で野原HD様と共同でサプライチェーンマネジメントを軸にしたBIMモデル活用によるプレカット工法の実践と生産性向上の検証を行いました。この検証の狙いは木造では普及しつつあるプレカット工法を一般建築でできないものか、また、一括管理することにより業務の効率化につながらないのかという目的で始めました。

BIMで一括管理|生産性向上の検証

取り組みの概要を簡単に紹介すると、10階建てである事務所ビルの一部増築工事において、BIMデータを使いソフトアプリケーションと連動させることで、内装工事(LGS・石膏ボード)において積算・数量拾い出し・発注・納品管理・施工出来高管理等を一括管理し生産性向上の検証を行ったものであり、プレカットによる効果として、在来工法(2Dデータから発注・納品等を人により行う)と廃棄量・ロス率・労務工数・CO2発生量等の比較検証を行うことで今後のBIM活用につなげるための物でした。

今回ソフト開発とともにマネジメント部分を野原HD様、施工部分を弊社という形で共同検証としていますが、石膏ボードLGS各メーカー様にもご協力いただいております。

BIM導入の効果

この検証において想像したる数値の一定の成果は、出たと思いますが、さて実際に動いた人たちはどうだったのでしょうか。今回の検証において、実用に向け様々な問題点、課題が見えています。課題の中で一番重く感じているのが、職方のソフト導入における抵抗感というか、新しいものへの不安が払しょくできないことかと考えています。

実際プレカットの検証を始めた導入階においては在来の手間の倍の人数がかかっています。それは、どうしても今まで通り体が動いてしまうことや操作による誤作動等の不安、また、この先に何があるのか、この工法が有効なのかという半信半疑の戸惑いではないでしょうか。当然それも想定内ではあったものの、プロセスを変えるだけでここまで工数が変わるものかという驚きもありました。

しかし、今回の検証はプレカットとして3フロアの検証でしたが、実際触って試して動くことで、それなりの慣れが出たり、次のステップが想像出来、最終3フロア目では在来の20%減となっていることからも今後標準化となった場合の工数削減は大きな期待を持てる結果といってもよいのではないでしょうか。

今回のこの検証を通じて感じたことは、元請け職員と現場の職方のマイナスイメージが強いこと、導入時やその方法についての難しさとスピード感の重要さがネックになることがわかりました。要するに使う人です。逆にその課題を解消すれば間違いなく生産性向上につながることも確認できました。

まとめ|デジタルでDX推進

現在のプロセスにおいて、ほとんどがアナログでありデジタルへの移行を目指すには非常にハードルが高いこともあり、今の建設業としてはデジタルへの移行を目指すのではなくアナログをデジタルで補う融合を目指すことが望まれる形かもしれません。

ただ、私の考える建設業のDXとはデジタルの無限の可能性をフルスペックで発揮させるため、アナログという制限を取らないといけないと考えます。

要するにデジタルをアナログで補うことが本当の目指すべき姿だと思いますが、皆さんはどの様に考えますか。

この記事を書いた人

酒井 光紀

東急建設株式会社 都市開発支店第2建築部所属。首都圏を中心に建築現場作業所長として勤務。現場での一般建築でのプレカット検証等DX及びBIM活用について日々奮闘中。

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