関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業とは|概要やメリットを解説

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横浜市の関内駅前では、駅周辺の都市機能を更新する「関内駅前第一種市街地再開発事業」が進められています。港町地区と北口地区を中心に、業務・商業・居住機能や交通広場、歩行者空間などを整備する計画です。

本記事では、再開発事業の概要や目的、整備される機能、期待されるメリットを解説するとともに、港町地区の建物概要や施設構成、今後のスケジュールについて紹介します。

関内駅前第一種市街地再開発事業とは

出典:横浜市,関内駅前地区第一種市街地再開発事業,https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/toshin/genshichoshagaikutou/kannaiekimae.html,参照日2026.10.13

ここでは、「関内駅前第一種市街地再開発事業」の概要や再開発の目的について解説します。

概要

「関内駅前第一種市街地再開発事業」は、JR関内駅前を中心とした約2.2haの区域で進められている市街地再開発事業です。港町地区と北口地区の2地区からなり、業務施設や共同住宅、商業施設などの整備に加え、交通広場や駅前の歩行者空間などの都市基盤も整備されます。

関内駅前の機能更新を進め、関内・関外地区の新たな拠点を形成することを目指しています。

再開発の目的

関内駅前地区では、「国際的な産学連携」と「観光・集客」をテーマに、新たなまちづくりが進められています。再開発によって、グローバル企業の本社や研究開発拠点などの業務機能、職住近接型の住宅、商業施設などを整備するとともに、交通広場や歩行者空間を整備します。

これにより、国内外から人を呼び込む拠点を形成し、関内駅前の賑わい創出や交通結節点機能の強化を図ります。

港町地区と北口地区の位置付け

「関内駅前第一種市街地再開発事業」は、港町地区と北口地区という2つの再開発事業が一体的に進められているのが特徴です。港町地区は約1.4ha、北口地区は約0.8haの区域で、それぞれ市街地再開発組合が事業を進めています。

両地区では、業務・商業・居住機能などを整備するとともに、交通広場や歩行者空間の整備を進め、隣接する旧市庁舎街区とも連携しながら、関内駅前の賑わいと回遊性を高めることを目指しています。

関内駅前第一種市街地再開発事業で整備されるもの

ここでは、「関内駅前第一種市街地再開発事業」で整備されるものについてまとめておきます。

交通広場の整備

関内駅前では、駅周辺の交通結節機能を強化するため、交通広場が整備されます。バスやタクシーなどの乗降機能を確保するとともに、駅前の交通環境を整え、歩行者が安全に移動できる空間の形成を図ります。

また周辺の再開発によって生まれる新たな施設と駅をつなぐことで、関内駅周辺の利便性向上にもつながります。

業務・商業・居住機能の整備

再開発では、業務施設や商業施設、共同住宅など、多様な都市機能が整備されます。業務機能の導入によって企業や働く人が集まる環境が整えられるほか、商業機能によって駅前の利便性や賑わいも高まります。

都心部での職住近接を可能にする居住機能も整備することで、働く人や暮らす人が集まる複合的な市街地の形成を目指します。

エンターテインメント施設・ビジネス支援施設

関内駅前では、業務・商業・居住機能に加えて、エンターテインメント施設やビジネスを支援する機能も整備されます。エンターテインメント施設によって来街者を呼び込み、駅周辺の賑わいを創出するとともに、ビジネス支援施設を設けることで、企業やスタートアップなどが活動しやすい環境を整えます。

これらの機能を組み合わせることで、関内駅前の新たな交流・ビジネス拠点の形成につなげます。

歩行者ネットワークの強化

再開発では、駅や周辺施設を結ぶ歩行者ネットワークも強化されます。駅前の歩行者空間を整備するとともに、周辺の街区や施設とのつながりを確保し、歩行者が安全かつ快適に移動できる環境を整えます。

駅から周辺エリアへの回遊性を高めることで、再開発区域だけでなく、関内・関外地区全体の賑わい創出にもつながることが期待されています。

関内駅前第一種市街地再開発事業のメリット

ここでは、関内駅前第一種市街地再開発事業のメリットについて解説します。

関内駅前の賑わい創出

再開発によって、業務・商業・居住機能に加え、エンターテインメント施設などの多様な機能が駅前に集積する予定です。これにより、働く人や住民だけでなく、買い物や観光、レジャーなどを目的とするさまざまな人が訪れることが期待されます。

駅前に人が集まる環境を整えることで、関内駅周辺の新たな賑わいの創出につながります。

交通・アクセスの向上

関内駅前では、交通広場の整備などによって、駅周辺の交通環境の改善が図られます。バスやタクシーなどの乗降機能を整えることで、鉄道と各種交通手段との乗り換えがしやすくなるほか、駅前の交通動線も整理されるのがメリットです。

また周辺施設とのアクセス性が高まることで、関内駅を起点とした移動の利便性向上も期待されます。

歩行者の回遊性向上

駅と周辺の施設や街区をつなぐ歩行者ネットワークを整備することで、歩行者が駅前を移動しやすい環境が形成されます。再開発区域内だけでなく、周辺の商業施設や観光スポットなどへの移動もしやすくなれば、駅から目的地まで歩いて回る人の増加も期待できます。

これにより関内駅周辺の回遊性を高め、街全体の賑わいにつなげます。

住環境の向上

再開発では、都心部での暮らしを支える住宅機能も整備されます。住宅とともに商業施設や業務施設などが整備されることで、生活に必要な機能が身近にそろう環境が形成されます。

また駅に近い立地を生かした職住近接が可能になることで、通勤や日常の移動にかかる負担の軽減にもつながります。駅前の都市機能を更新することで、より利便性の高い居住環境の形成が期待されます。

関内・関外地区の活性化

関内駅前の再開発は、駅周辺だけでなく、関内・関外地区全体のまちづくりにも関わる取り組みです。駅前に新たな業務・商業・居住機能などを集積し、歩行者ネットワークを強化することで、周辺エリアへの人の流れを生み出すことが期待されます。

さらに旧市庁舎街区など周辺の開発とも連携することで、関内・関外地区全体の魅力や回遊性の向上につながります。

関内駅前「港町地区」第一種市街地再開発事業とは

ここでは、関内駅前「港町地区」第一種市街地再開発事業について解説します。

アクセス・所在地

出典:横浜市,関内駅前地区第一種市街地再開発事業,https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/toshin/genshichoshagaikutou/kannaiekimae.html,参照日2026.10.13

関内駅前「港町地区」は、横浜市中区港町二丁目・三丁目の一部を含む、JR関内駅の北側に位置する地区です。JR根岸線・関内駅に近接しており、横浜市営地下鉄ブルーラインの関内駅からもアクセスできます。

駅前という立地を生かし、周辺の交通結節機能や歩行者動線と連携した市街地の形成が進められています。

建物概要

出典:三菱地所,「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」および 「関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」 権利変換計画認可のお知らせ,https://www.mec.co.jp/news/detail/2026/03/27_mec260327_kannai,参照日2026.10.13

港町地区では、地上32階・地下2階、高さ約170mの高層複合施設が整備される計画です。敷地面積は約1.4ha、延べ面積は約9万8,840㎡となっています。

建物内には複数の都市機能を導入し、駅前の新たな拠点として整備されます。既存の建物を更新し、関内駅前の土地の高度利用を図る計画です。

港町地区では、業務・商業・居住などの多様な機能を備えた複合施設が整備されます。オフィスなどの業務機能に加え、商業機能や住宅機能を導入することで、働く人、暮らす人、訪れる人が集まる環境を形成します。またエンターテインメント施設やビジネス支援機能なども整備し、関内駅前の賑わい創出を目指します。

設計・施工

港町地区の再開発は、関内駅前港町地区市街地再開発組合が事業主体となって進めています。設計は三菱地所設計、施工は鹿島・スターツCAM・フジタ・大洋建設工事共同企業体が担当します。

大規模な複合施設の整備を通じて、駅前の都市機能を更新するとともに、周辺エリアとの連続性にも配慮したまちづくりが進められています。

スケジュール

港町地区では、これまで事業計画の決定や権利変換計画の認可など、再開発に向けた手続きが進められてきました。今後は既存建物の解体や新築工事などが予定されており、2026年度に解体・新築工事へ着手し、2030年度の竣工を目標としています。

ただし今後の事業の進捗により、スケジュールが変更される可能性もあります。

まとめ

関内駅前第一種市街地再開発事業では、交通広場や歩行者ネットワークの整備に加え、業務・商業・居住などの多様な都市機能が導入される計画です。これにより、関内駅前の賑わいや交通利便性、歩行者の回遊性などの向上が期待されています。

なかでも港町地区では高層複合施設の整備が計画されており、関内駅前の新たな拠点としての役割が注目されています。