配管サイズ一覧|A呼称・B呼称・インチ・外径の早見表と選び方

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Category:土木建築

著者:上野 海

配管のサイズについて、「15Aは何mm?」「25Aは何インチ?」「A呼称とB呼称は何が違う?」と迷うことも多いのではないでしょうか。

配管サイズには、15A・20Aなどの「A呼称」と、1/2B・3/4Bなどの「B呼称」があり、さらに現場では「4分」「6分」「1インチ」といった呼び方も使われます。

そこでこの記事では、配管サイズをすぐ確認できる早見表を中心に、A呼称・B呼称・外径・内径の違いや、配管サイズを選ぶ際の考え方をわかりやすく解説します。

【早見表】配管サイズ一覧|A呼称・B呼称・外径

まず、代表的な配管サイズを一覧で確認しましょう。

A呼称B呼称現場での呼び方鋼管の外径
6A1/8B1分10.5mm
8A1/4B2分13.8mm
10A3/8B3分17.3mm
15A1/2B4分21.7mm
20A3/4B6分27.2mm
25A1B1インチ34.0mm
32A1 1/4B1インチ2分42.7mm
40A1 1/2B1インチ半48.6mm
50A2B2インチ60.5mm
65A2 1/2B2インチ半76.3mm
80A3B3インチ89.1mm
100A4B4インチ114.3mm
125A5B5インチ139.8mm
150A6B6インチ165.2mm

※外径は代表的な配管用鋼管を基準とした値です。管種によって寸法が異なるため、実際の選定時には使用する配管の規格を確認してください。

配管には150Aを超えるサイズもあります。この記事では、建築・設備工事などで確認する機会の多い代表的なサイズを掲載しています。

配管サイズの「A呼称・B呼称」とは?

配管サイズでは、主に次の2種類の呼び方が使われます。

  • A呼称:15A、20A、25Aなど
  • B呼称:1/2B、3/4B、1Bなど

A呼称はミリメートル系、B呼称はインチ系を基準とした呼称です。たとえば、「15A=1/2B」「20A=3/4B」「25A=1B」というように、表記は異なっても同じ配管サイズを示します。

「4分・6分」と呼ぶのはなぜ?

建築・設備の現場では、B呼称をもとに「分(ぶ)」で呼ぶこともあります。1インチを8等分して考えることから、以下のようになります。

  • 1/8B=1分
  • 1/4B=2分
  • 3/8B=3分
  • 1/2B=4分
  • 3/4B=6分

そのため「4分の配管」と言われた場合は15A、「6分」であれば20Aを意味します。

配管の呼び径・外径・内径の違い

配管サイズを見るときに注意したいのが、呼び径は実際の外径や内径そのものを表す数値ではないことです。呼び径は、配管サイズを区別するために使われる規格上の名称です。

種類意味
呼び径配管を区別するための規格上の名称
外径配管の外側から測った直径
内径配管内部の実際の直径

たとえば15Aの鋼管は、呼び径だけを見ると15mmのように感じますが、実際の外径は21.7mm(早見表参照)です。そのため、配管を通す開口寸法や支持金物、スリーブなどを選定するときには、A呼称の数字だけで判断しないように注意してください。

配管サイズはどうやって決める?

配管サイズは「何Aを使えばよい」という一律の基準ではなく、用途や流量などから決定します。主に確認するのは次の項目です。

  • 流す水・空気・ガスなどの種類
  • 必要な流量
  • 流速
  • 配管の長さ
  • 高低差
  • 圧力損失
  • 使用する管種
  • 接続する機器や継手の口径

ここでは、給水配管と排水配管に分けて、サイズ選定の考え方を紹介します。

給水配管の場合

国土交通省の「給水装置標準計画・施工方法」でも、給水管の口径は、配水管の水圧において計画使用水量を供給できる大きさとする考え方がまとめられています。

また、水理計算では損失水頭や管延長などを考慮する必要があります。そのため、A呼称だけで決めるのではなく、必要流量や使用条件を踏まえた選定が重要です。

(出典:国土交通省「給水装置データベース」

排水配管の場合

排水管では、流量だけでなく管径と勾配の組み合わせが重要です。

国土交通省の「建築設備設計基準」でも、排水横枝管や排水立て管は排水負荷単位などをもとに管径を選定する考え方が示されています。勾配が不足したり、適切な管径が確保されていなかったりすると排水不良につながる可能性があるため、使用条件に応じた選定が必要です。

(出典:公共建築協会「建築設備設計基準」

排水管の勾配については、以下の記事でも詳しく解説しています。

配管サイズを確認するときの注意点

配管サイズを誤ると、発注ミスや施工ミスにつながる恐れがあります。ここでは、サイズ確認時の注意点を紹介します。

同じ呼び径でも管種によって寸法が異なる

配管には、鋼管・ステンレス管・塩ビ管・銅管などさまざまな種類があります。同じ「20」という数字が付いていても、管種によって外径や肉厚が同じとは限りません。

部材選定では、呼び径だけでなく、使用する管種と規格も確認しましょう。

内径は肉厚によって変わる

同じ外径の配管でも、肉厚が厚くなるほど内径は小さくなります。特に圧力損失や流量を計算する場合には、呼び径ではなく実際の内径を確認する必要があります。

スリーブや支持金物は外径まで確認する

スリーブや配管支持金物を選定するときは、配管の呼び径だけでなく外径を確認します。また、保温材や被覆材を施工する場合には、その厚さを含めた寸法も考慮しなければなりません。

スリーブのサイズや施工については、以下の記事も参考にしてください。

配管サイズについてよくある質問【FAQ】

15Aは何mm?

15Aは1/2Bに相当し、配管用鋼管の外径は21.7mmです。ただし、「15A=直径15mm」という意味ではありません。15Aはあくまで呼び径なので、実際の寸法を確認するときは管種や規格も確認してください。

20Aは何インチ?

20Aは「3/4B」に相当し、インチ表記では3/4インチです。建築・設備の現場では「6分(ろくぶ)」と呼ばれることもあります。なお、20Aは呼び径であり、実際の外径が20mmという意味ではありません。配管用鋼管の場合、外径は27.2mmです。

25Aは何インチ?

25Aは「1B」に相当し、インチ表記では1インチです。現場でも「1インチ」と呼ばれることが多くあります。ただし、25Aは実際の直径25mmを示すものではありません。配管用鋼管の場合、外径は34.0mmとなるため、部材選定時は外径も確認しましょう。

配管サイズのφとは?

「φ(ファイ)」は直径を表す記号です。ただし「20A」と「φ20」では意味が違います。20Aは配管の呼び径ですが、φ20は一般的に直径20mmという実寸を表します。

まとめ|配管サイズは呼び径と実寸の違いを確認しよう

配管サイズには「15A」「20A」などのA呼称と、「1/2B」「3/4B」などのB呼称があります。

現場ではさらに「4分」「6分」「1インチ」といった呼び方も使われるため、対応関係を早見表で確認できるようにしておくと便利です。

ただし、呼び径は実際の外径や内径そのものではありません。配管を選定するときは、管種・流量・圧力損失・外径・肉厚なども確認し、使用条件に合ったサイズを選びましょう。