【第2回建設DX展 独自取材⑧】ウェアラブルカメラで遠隔作業の効率化を実現|インフィニテグラ
2022年9月28~30日に第2回[関西]建設DX展(主催:RX Japan株式会社)がインテックス大阪で開催されました。過去最多となる200社の出展の中からBuildApp News編集部では、注目のブースの独自取材を行いました。是非最新のDX情報のキャッチアップにお役立てください。<取材記事一覧ページはこちら>
本記事では、インフィニテグラ株式会社 代表取締役 清水 喜弘 氏に話を伺った2022年6月にNETISに登録されたウェアラブル通信システム「ラズビジョン」についてご紹介します。
目次
インフィニテグラ 清水 喜弘 氏インタビュー
Q.今回の出展目的について教えてください。
新規顧客の獲得を目的としております。
第1回目の建設DX展でもラズビジョンを出展しておりますが、今回の出展では新たに追加した機能や接続可能なカメラをお披露目します。
Q.出展ブースのターゲットはどういったプレイヤーの方々でしょうか?
現場とのリアルタイムビデオ通話を活用する建設土木様、電力等インフラ保守業様や製造業様をターゲットとしています。
Q. 今回出展されている商品・サービスについて教えてください。
ラズビジョンは、ウェアラブルカメラ等による現場とのビデオ通話サービスです。一押ししたいラズビジョンの特徴は、2つあります。
多種多様なカメラに接続可能
当社では、FAカメラ(産業用カメラ)、ウェアラブル用カメラやサーマルカメラなど、それらをスマホにつなぐ技術やビデオコミュニケーションシステムの研究開発を行っています。
多種多様なカメラとネットワーク通信で建設・工事現場と事務所を接続できるため、様々な環境下での遠隔作業にご活用いただけます。
月額料金0円のプランを提供し圧倒的な低コストを実現
ラズビジョンの開発にあたっては、サーバ構成等を工夫することで徹底的にランニングコストを落としました。ラズビジョンは低価格の料金プランを用意しているため、IT予算の確保が困難な企業様にもご活用いただけます。
特におすすめしたい料金プランは、ベーシックプランです。当社からカメラを購入する(約10万円)と、2アカウント分の月額料金が基本機能込みで永続的に無料で利用できます。
■ベーシックプランの基本機能
機能 | 概要 |
同時通話 | 4人(オプションの3対9ルームで拡張可能) |
動画性能 | 標準モード 640×480ピクセル, 15fps | エコモード 640×480ピクセル, 5fps |
録画 | 通信中 PC(ブラウザアプリ)でスマホからの動画を録画 | 圏外時 スマホで録画 |
ネットワーク | 公衆回線(5G, 4G/LTE)や、インターネット接続のあるWi-Fi |
セキュリティ | 通信経路は完全暗号化、開発元/運営会社でも通信傍受は不可能 |
通信量目安 | 標準モード・片道の通信量 = 2Mbps(900MB/時) |
上記以外にも「報告キット」「指示キット」「管理キット」などのオプション機能を毎月1,000円/アカウント数でご活用いただくことも可能です。それに加えて約2万円/月のスマホ・SIM・カメラセットのレンタルサービスを提供しています。
Q. 今回出展されている商品・サービスの事例について教えてください。
北海道ガス株式会社様にて電力・ガス・鉄道の保守業務でラズビジョンをご活用いただいております。
同社では、新人作業員が担当する機器修理現場でイレギュラーが発生した際に、ベテラン作業員が電話で指示することが困難でした。数少ないベテラン作業員は現場に出向いて新人のフォローを行っていたため、移動時間が発生することで業務負担が増加する課題を抱えていました。
ラズビジョン導入により映像で現地の状況が把握できるようになったので、遠隔でも新人に的確な指示ができるようになりました。移動時間の大幅な削減により、ベテラン作業員の業務効率化に貢献しています。
その他には、建設会社様において建設現場での安全パトロール、遠隔作業支援、遠隔臨場や、製造業様では遠隔作業支援にラズビジョンをご活用いただいております。
Q.今回出展されている商品・サービスや御社の今後の展望を教えてください。
カメラ技術を通して、建設・保守・製造現場の安全性の向上、人手不足の解消に寄与することや、ユーザの業務に浸透し、永続的にご活用いただける製品・サービスの研究開発を推進したいと考えております。
ラズビジョンについてはこちら
公式ホームページ https://raz.vision/
インフィニテグラについてはこちら
公式ホームページ https://infinitegra.co.jp/