長谷工DX推進|BIMモデルのコンクリート数量自動算出システム構築で業務75%削減

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Category:BIM
Tag:BIMDX

株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、社長:池上 一夫、以下、長谷工)は、長谷工版BIM上に作成された設計データとビジュアルプログラミングツールであるDynamo※を連携し、指定した範囲のコンクリート(㎥)を自動算出するシステムを開発いたしました。

概要

これまで、コンクリート数量の算出は、施工図に記載されているフロア別・部位別の数量をもとに、工事の進捗状況に応じて都度手作業による算出を行っておりました。本システムでは、長谷工版BIMに予め登録されているコンクリート数量を利用することで、必要な範囲を指定するだけでコンクリート数量を自動的に算出することができます。特に建物の基礎など算出が複雑な箇所は、従来2時間程度を要していた作業が30分程度で完了することができ、積算業務全体で75%削減を実現いたしました。

さらに、内装工事においては、建物の骨組みである構造体を痛めることなく仕上げ材を綺麗に納めるために、柱や壁、梁、床などを大きめに施工する”フカシ”の要素を予めシステムに設定することで、実際の施工で使用したコンクリート数量との誤差1%未満を維持しております。また、システム化することでヒューマンエラーがなくなり、コンクリート廃棄量の削減にも寄与しております。

長谷工グループは今後も、長谷工版BIMを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、建設現場における生産性向上と働き方改革を実現してまいります。 ※ AutoCAD, Civil 3D, Revitでの作業を自動化するツール