
センシンロボティクスとフジタ|トンネル坑内自動巡視ドローンシステム開発
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『建設DXの切り札「出来形管理クラウド」リリース|データをリアルタイム可視化』でご紹介した「クラウド」についてピックアップします。
クラウドとは、PCなどのハードウェアや特別なソフトウェアをインストールせずに利用できるインターネット上のサービスを指します。
たとえば従来までは、メールを利用するにはOutlookなどのソフトをインストールすることが必須でした。しかしGmailなどのクラウドサービスであれば、アカウントを作成すれば特別なソフトや機器を使用することなく利用できます。ソフトのインストールが不要なため、自宅PC、スマホ、ネットカフェなど、オンライン環境があればあらゆる場所から自由にログインして利用できるのも特徴ですね。
これからの時代にはデジタル技術を活用したDX化が求められますが、クラウドはDX化に最適なツールです。その理由としては、以下が挙げられます。
まずクラウドサービスは、専用ソフトのインストール等が不要なため低コストかつ短納期で導入可能です。また市場の変化に合わせてスペックを柔軟に変更できるため、システム運用がよりスムーズに進められます。
ここでは、建設業DXで活用されているクラウドツール事例をご紹介します。
出来形管理とは、施工された構造物の施工技術の度合いを管理することを指します。規格基準に対してどの程度の精度で施工されているかを確認します。
通常の出来高管理業務は現場で行いますが、クラウドを利用すれば自宅やテレワーク先などからも業務が可能に。また複数人で同時に稼働でき、現場把握が簡単になります。ほかにも撮影・配信システムとの連携や総括表の自動作成により、業務時間の短縮ができるでしょう。
建設業に特化した、勤怠管理クラウドシステムです。従来までは紙に手書きやExcel入力されたデータで管理するのが一般的でしたが、工事ごとの労働費集計・勤怠集計を同時に行えるため、集計作業時間の短縮に。クラウドサービスのため、現場や自宅等どこにいても日報入力ができます。ブラウザが操作できる環境があればどのPCでも使えるので、設置費がかからないのもメリットです。
紙やExcelの帳票をデジタル化できるクラウドサービスです。帳票をそのままのレイアウトでタブレットに取り込み、現場入力データをリアルタイムにデータ化可能。多くの建設現場で導入されており、関連する図面や手順書などのドキュメント閲覧や作業指示スケジュールとの連動などの機能が使えます。業務に特化した専用カスタムメニューの設定など、様々な現場ニーズに対応しているのが特徴。
クラウドプランと自社サーバープランがあり、ニーズに合わせて選べます。クラウドプランだとスピーディーに導入できるのがメリットです。外部システム連携用のAPI、ConMas Gatewayを使用して、業務システムや各種クラウドサービスとの連携が可能です。
建設業界では、ICTやインターネットを活用したDX化が進められています。クラウドを活用したサービスはコストや業務時間の短縮などメリットが多く、導入事例も多数。DX化推進のため、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか?
二級建築士/インテリアコーディネーター(IC)/福祉住環境コーディネーター。 建築学科卒業後、インテリアメーカーにてICの業務を経験。 現在は建築・住宅系ライターとしてコラムを担当。ハウスメーカー、リフォーム、住宅設備会社での執筆多数。