Revitの基本の使い方を分かりやすく解説【初心者必見】

掲載日:

著者:藤井章弘

BIMソフトは世の中にたくさんあります。国によっても注目されているソフトは様々ですが、Autodesk社のRevitは世界的にも高いシェアを誇っています。今回はRevit使用歴8年の筆者が、これからBIMソフトを学び始める初心者の方に向けて、誰もが通るRevitの最初の使い方やおすすめの学習動画をご紹介します。

Revitとは?

Revitとは、Autodesk社で開発されたBIMソフトです。Revitでは3Dモデリングを行いながら2D図面の作成ができるので、図面間の不整合も起こりません。またビジュアライゼーションやシミュレーション、コスト算出等たくさんのことが1つのソフトで行えます。

Revit Webサイト https://www.autodesk.co.jp/products/revit/

メリット①外部ツールとの連携

外部ソフトと連動させることでさらにRevitで行えることの幅が広がり、例えば作成したモデルを簡単にVRで確認したりすることが可能になります。数あるBIMソフトの中でもRevitを選択する大きなメリットの一つが、この外部ツールとの連携です。特に開発元のAutodesk社は、Revitの他にもAutoCADやBIM360、Forgeなどの強力なソフトやサービスを多数提供しており、それらが円滑に繋がるのは大きな強みです。また、Autodesk社製品以外にも、RhinoやUnity等の便利なソフトとの連携も次第に強化されてきており、より便利になってきています。BIMソフトの中でもRevitはシェアが大きいだけあり、まずはRevitとの連携を考えるという流れがあると思います。ワークフローの中でソフト同士がスムーズに連携できると、適材適所のソフトの使い分けが可能になり、より効率良く作業を進めることができます。

メリット②コミュニケーションコストの削減

他にも、Revitには共同編集やコミュニケーションを助ける機能が組み込まれています。建築はたくさんの職能の方が連携を取って実現するため、コミュニケーションが極めて重要です。このコミュニケーションがいかに円滑に行われるかが、業務の速度や質を大きく左右します。従来のCADソフトにはそのような機能はなく、それぞれがそれぞれの場所、時間で作業していたため、一つの成果物を作成していく中で、多くの手戻りが頻繁に発生していました。Revitをうまく活用できれば、コミュニケーションコストを大幅に削り、効率良く業務を進めることが可能になります。

Revitの使い方

Revitを開いたみたけどどうすれば良いかわからない。そんな最初のハードルを下げるための解説をします。機能が豊富なので、分からないまま進めずに概要だけでも理解して進めるのが良いと思います。

プロジェクトの新規作成

まずRevitで作業を行う前に、Revitにはプロジェクトとファミリという概念があるということを知っておく必要があります。以下はRevit2022を開いた際に、最初に出てくる画面です。左のサイドバーに、プロジェクトとファミリという項目があります。それぞれに新規作成があり、はじめにどちらを選択すれば良いか迷う方がいるかもしれません。

ファミリというのは、CADソフトには無い概念で、簡単に言えばモデルを構成するパーツのようなものです。パラメータの設定も可能で、例えば幅や奥行をパラメータにした柱ファミリがあれば、それを基に色んなサイズの柱を作成できます。プロジェクトでは、それらファミリを組み合わせて配置することで、建物のモデルを作成します。ファミリの新規作成や修正等、パーツを編集する必要が無ければ、基本的に最初はプロジェクトの新規作成を行えば良いです。

テンプレートの選択

プロジェクトの新規作成をクリックすれば、次にテンプレートを選択するウィンドウが出てきますので、自身が行う作業に応じたテンプレートを選択して先に進んでください。以降は、各プロジェクトに応じてモデルを作成するのみです。

Revit学習のためのおすすめ動画

Revitにはたくさんの機能があるので、習得には多くの時間を要します。Revitの学習を行うにあたってのおすすめ動画を、下記に紹介いたします。是非参考にしてみてください。

Autodesk公式

https://knowledge.autodesk.com/ja/support/revit/

公式なだけあってかなり多くのコンテンツが提供されています。更新も継続的に行われていますので、定期的にチェックしておくのをおすすめします。

Udemy

https://www.udemy.com/topic/revit/

無料ではないのですが、日本語のRevit学習コースがあります。英語が分かる方はもっと選択肢が広がります。

その他YouTubeにもチュートリアル等の動画がたくさんありますし、もしBooT.oneなどの専用サービスを既に使用している場合は、そちらでもトレーニングビデオが用意されていますので、是非参考にしてみてください。