BIMを独学するには?おすすめの学習方法とコンテンツをご紹介

BIMソフトには複数種類があり、それぞれに特徴があることはこちらの記事「BIMソフトはどう選ぶ?【2021年最新版】おすすめ主要ソフトもご紹介」でご紹介しました。本稿では、特にユーザー数の多いRevitにフォーカスを当て、Revit使用歴8年の筆者が、BIM初心者におすすめの学習方法とコンテンツをご紹介します。

BIMを学ぶ

初めてBIMソフトを学ぶ方は、ソフトの操作方法を学ぶ前にBIMの概念を理解しておくと、それぞれのソフトの理解も更に深まります。中でもCADソフトに馴染みのある方は、モデリングの考え方が全く異なるので、その違いを分かった上で取り組まないとBIMは不便なものと思われてしまうかもしれません。まずは簡単にでもBIMの基礎を学んだ後に、細かなところはソフトウェアベースで学習する方が、概念とセットで操作方法を覚えられるのでおすすめです。

BIM基礎講座

概要:AutodeskのBIMの公式チャンネルです。BIMそのものだけではなくRevit学習動画も多数発信しており、他の動画も学習におすすめです。この動画を見るだけでもBIMの基礎をある程度理解できるのではないかと思います。

URL:https://www.youtube.com/watch?v=i4dtRlyO5QY

昨今のBIMの動向や今後の動きなどを把握しておくことも、BIMの学習をする上で重要で、勉強になることも多いです。国や各企業、各団体が色んな取組みを行っているので、常にアンテナを張っておきましょう。

建築BIM推進会議

概要:建築BIM推進会議は、官民が一体となってBIMの活用を推進し、建築物の生産プロセス及び維持管理における生産性向上を図るため、学識経験者や関係団体で構成されています。多様な情報が掲載され、業界のBIMの動向なども知ることができます。また、国土交通省からは、BIM/CIMポータルサイトも公開されており、BIMモデルの作成及び利用にあたっての基本的な考え方等が示されています。その中で研修コンテンツも公開されています。BIMに関する情報は、国土交通省からもよく発信されるので、昨今の動向や今後の動きを把握するためにも定期的に確認すると良いと思います。
URL:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/kenchikuBIMsuishinkaigi.html

Revitを学ぶ

ソフトウェアの学習にも様々な方法があります。ソフトウェアの操作方法に関しては、実際に手を動かした方が、習得が圧倒的に早いです。おすすめの学習コンテンツを紹介しますが、ただ見るだけではなく、是非手を動かしてください。ソフトウェアの操作は、頭だけでなく、体にも覚えさせます。慣れてくれば考える前に自然と手が動くようになります。

今やRevitに関する情報は、Web上にたくさんあるので、わからなければWebで調べるのが最も手っ取り早いです。基本的に本稿でご紹介するコンテンツも書籍以外は全てオンラインです。日本語よりも英語の情報の方が多いので、英語に抵抗のない方は、日本語で見つからない場合は英語での検索をおすすめします。以下では、日本語のコンテンツに絞ってご紹介します。コンテンツを使って学習する時には、Revitのバージョンにご注意ください。

無料コンテンツ

ブログやオンラインセミナーを中心に無料コンテンツをご紹介します。

Revit Peeler

概要:髙取昭浩氏によるRevitのブログです。2013年から継続的に更新されており、記事数も多く、Revitに関する様々な疑問に答えています。
URL:http://www.revitpeeler.com/

Revit Peeler Tutorials

概要:Revit Peelerの管理者である髙取昭浩氏によるRevitのチュートリアルサイトです。少し古いですが、Revitを一から学習したい方にはおすすめです。
URL:http://revitpeelertutorials.blogspot.com/2017/05/blog-post.html

Revit Lab

概要:Revitの操作方法のテクニック等をはじめ、多様な記事が投稿されています。
URL:https://www.revit-lab.com/

AMDlab Tech Blog

概要:AMDlabの技術ブログです。Revitに関するテクニック等がブログ記事で掲載されています。
URL:https://amdlaboratory.com/

Revit&Dynamoセミナー

概要:AMDlabが提供しているRevitとDynamoのハンズオン形式のオンラインセミナーです。受講者のレベルに応じて複数のコースが用意されており、一部無料で受講できます。
URL:https://revit-dynamo-seminar.com/

有料コンテンツ

書籍やe-ラーニングを中心とした有料コンテンツをご紹介します。

AutoDesk Revit公式トレーニングガイド

概要:公式の書籍というだけあって、この一冊で一通りの学習が可能です。
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B08VJ6SH9P/

BIMをもっと活用したい人のための Autodesk Revit ファミリ入門

概要:Revitのファミリに特化した解説書です。ファミリに関する情報がここまでまとまっているコンテンツは珍しいです。
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4767825857

Udemyの学習コース

概要:Revitに関する日本語のコースは少なめですが、体系的に動画で学びたい方にはおすすめで
URL:https://www.udemy.com/courses/search/?src=ukw&q=Revit+

LinkedInラーニングの学習コース

概要:BIMコンサルタントである松本ちなつ氏のRevit学習コース。DynamoやLumion等、Revit周辺で知っておくと役に立つ技術も含めて複数のコースが用意されています。
URL:https://www.linkedin.com/learning/instructors/10966900

最後に

幸いなことにBIMやRevitの学習ができるコンテンツはとてもたくさんあります。無料でも十分学べます。本稿でご紹介した学習コンテンツは、ほんの一部で、まだまだご紹介したいコンテンツは多数ございます。書籍やWebサイト、講習会等の中からご自身に合った学習コンテンツや学習スタイルを見つけてみて下さい。