大成建設、ららぽーとTOKYO-BAY北館Ⅱ期に低CO₂鋼材採用、CO₂約1,000t削減へ

東京製鐵、三井不動産、大成建設の3社は、千葉県船橋市で三井不動産が進める「三井ショッピングパーク ららぽーと TOKYO-BAY 北館建替え計画Ⅱ期」で、建設時のCO₂排出量を減らす取り組みを進めています。
建材をつくる段階での削減策として、東京製鐵が製造・提供する低CO₂鋼材「ほぼゼロ」が、大成建設の建築工事に採用されました。
3,500tの採用で製造時CO₂約1,000t削減
採用する鋼材は約3,500tです。東京製鐵の通常の電炉材と比べて、鋼材の製造段階で出るCO₂を約1,000t-CO₂減らせる見込みです。建設時のGHG(温室効果ガス)排出量では、約70%の削減を見込んでいます。
三井不動産が掲げる建設時の排出量削減の方針を受け、大成建設が建材製造段階の対策の一つとして「ほぼゼロ」の採用を決めました。なお、これらの数値はいずれも、東京製鐵の通常電炉材との比較にもとづくものです。
建物ができる前の排出に高まる社会の要請
カーボンニュートラルの実現は世界共通の目標であり、建物をつくる場面でも脱炭素への対応が求められています。なかでも、建材の製造や輸送、施工など、使い始める前に出るCO₂の削減を求める声が強まっています。
本計画では、建材の選び方や設計、施工の方法をプロジェクトの特性に合わせて組み合わせ、建物の一生を通じたCO₂(LCCO₂)の削減を目指します。あわせて、Arc認証とDBJ Green Building認証を取得しており、環境に配慮した取り組みを重ねていきます。
製造時のCO₂を100kgに抑えた「ほぼゼロ」
「ほぼゼロ」は、鉄スクラップを主な原料に、電気炉でつくられる低CO₂鋼材です。再生可能エネルギー由来の電力、追加性のある非化石証書、デマンド・レスポンス(上げDR)などを組み合わせて活用し、製造時のCO₂排出量を鋼材1tあたり100kgまで減らしました。
原料に鉄スクラップを使うため、資源の循環にも役立ちます。今回の採用は、2024年7月の発売開始以来、最大の受注案件です。
通常電炉材比で約75%、高炉鋼材比で約95%減
東京製鐵の算定によると、通常の電炉材は製造段階で鋼材1tあたり400kg-CO₂を排出します。「ほぼゼロ」に替えると、1tあたり300kg-CO₂、率にして約75%の削減につながる見込みです。
高炉鋼材は1tあたり約2,000kg-CO₂とされ、比べると約1,900kg-CO₂、約95%の削減が見込まれます。製造方法や使う電力を見直すことで、同じ鋼材でも排出量に大きな差が生まれることがわかります。
2028年夏に約200店舗へ広がる北館Ⅱ期
ららぽーと TOKYO-BAYは、1981年に開業した「ららぽーと」の第1号施設です。北館の建替えは2期に分けて段階的に進められ、Ⅰ期エリアは2025年10月に開業しました。
Ⅱ期エリアは2028年夏の開業を予定しており、店舗数は従前の約150店舗から約200店舗へ増える計画です。屋内型スタジアムコートの整備や、屋外空間「ハーバー通り」の再整備を通じて、南船橋エリアの魅力向上を目指します。施設の概要は次のとおりです。
- 所在地:千葉県船橋市浜町2-1-1
- 事業者:三井不動産株式会社
- 延床面積:約62,000㎡
- 構造・規模:鉄骨造 地上3階建
- 施工:大成建設・大成ユーレック・阿部建設 特定建設工事共同企業体
- 竣工・開業:2028年夏(予定)
6つの重点課題で社会と経済の価値を両立
三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念のもと、社会的価値と経済的価値を車の両輪と捉えています。
2024年4月の新グループ経営理念の策定時には、「産業競争力への貢献」「環境との共生」「健やか・活力」「安全・安心」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コンプライアンス・ガバナンス」の6つを重点課題(グループマテリアリティ)に定めました。これらに本業を通じて取り組み、サステナビリティへの貢献を目指します。
出典情報など
出典:大成建設株式会社,「三井ショッピングパーク ららぽーと TOKYO-BAY 北館建替え計画」Ⅱ期 建材由来の CO₂排出量削減に貢献 低 CO₂鋼材「ほぼゼロ」の採用により、建材製造段階の CO₂排出量を削減,https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/assets_cms/pdf/11250.pdf,リリース日:2026-11-04