シーティーエス、担い手不足の建設現場向けにAIエージェント「SAPマインド」提供開始

20260925_建設業向けAIエージェントSAPマインド

建設ICTの専門企業である株式会社シーティーエス(本社:長野県上田市、代表取締役 社長執行役員:横島連、以下CTS)は、2026年10月1日より、建設業に特化したAIエージェントサービス「SAPマインド」の提供を開始します。

同社が展開する現場業務支援サービス「サイトアシストパッケージ(SAP)」の新サービスとして位置づけられ、施工計画書の下書き作成や法令・技術基準に関する相談を、事前のデータ整備なしにすぐ活用できる点が特徴です。

減り続ける技能者と伸びる建設需要

国土交通省の資料によると、建設業就業者数はピーク時の685万人(平成9年)から令和7年には478万人まで、約3割減少しました。55歳以上が全体の36.6%を占めるなど高齢化も進み、直接施工を担う技能者は455万人から296万人へと大幅に減少しています。

一方、建設投資額は平成22年度の約42兆円を底に回復傾向にあり、令和7年度は約76兆円に達する見通しです。人手は減る一方で需要は増えるというねじれた状況が続いており、施工管理を担う技術者はほぼ横ばいの約41万人で推移しているため、一人あたりの管理業務の負荷は相対的に増しています。

技術者一人あたりの業務負荷が増加

こうした状況の中、施工計画書の作成や法令確認といった業務の効率化が現場の急務となっています。技術者不足を補うだけの人員増加が見込めない以上、限られた人手で業務量をこなす仕組みづくりが欠かせません。

CTSはこの課題に対応するため、「SAPマインド」の開発に至りました。

法令知識を標準搭載したAIが相談相手に

「SAPマインド」は、建設業に必須となる法令・技術基準の情報をRAG(検索拡張生成)技術によって標準搭載しています。

従来のAIサービスで必要とされがちな共通データの事前整備が不要で、導入後すぐに施工計画書の自動下書き作成や、法令・技術基準に関するQ&Aを利用できます。

下書き作成は自社検証で約15分

発注図書やWBSと連携することで、施工計画書の下書きを短時間で仕上げられる点も特徴のひとつです。CTSの自社検証環境における計測では、下書き作成にかかる時間は約15分にとどまったといいます。

法令Q&A・技術Q&Aの機能では、関連する条文の根拠を示しながら質問に答えるため、確認作業の手間を減らせます。さらに、文書管理サービス「Fileforce for Construction」と連携することで、関連データを一元管理でき、SCS評価制度への対応もしやすくなります。

まずは既存利用企業向けに展開

提供開始日は2026年10月1日で、対象はまず「Fileforce for Construction」の既存利用企業となります。価格については個別の問い合わせに応じる形が取られています。

CTSは今後、法令や施工計画に関する相談・下書き支援にとどまらず、工程管理や原価管理、品質管理、安全管理、環境管理といった施工管理のあらゆる場面をカバーするAIエージェントへと機能を拡張していく方針を示しています。

測量計測から始まったCTSの歩み

CTSは1972年の創業以来、土木・建設業界や測量業界の顧客に向けて、測量計測機器の販売・保守やレンタル事業を手がけてきました。

「全国の建設現場の課題を、デジタルデータサービスと測量計測システムを中心に、身近なサポートで解決する」という理念を掲げ、調査・設計・施工・維持管理・修繕まで建設生産システム全体の効率化に取り組んでいます。

ハード中心のレンタル企業から、データ・情報関連サービスを統合的に提供する企業への転換を中期方針に据え、官公庁向けクラウド映像ソリューションなどを通じたネットワーク構築を進めています。

会社概要

社名:株式会社シーティーエス
本社所在地:長野県上田市古里115
代表取締役 社長執行役員:横島連
設立:1972年4月11日
HP:https://www.cts-h.co.jp/

出典情報など

出典:PR TIMES,深刻化する建設業の人手不足、生産性向上へ 建設業特化型AIエージェント「SAP マインド」を10月1日より提供開始〜法令・技術基準をRAGで標準搭載、データ整備の手間なく相談・下書き作成が可能に 〜,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000119586.html,リリース日:2026-09-24