有明TK2センターとは|データセンターの概要や建設計画を解説

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東京都江東区有明で、「有明TK2センター」の建設計画が進められています。パナソニックセンター東京などの跡地を活用し、データセンターとホテルが整備される予定です。

近年、AIやクラウドサービスの普及を背景にデータセンターの需要が高まるなか、東京都内でも整備が進んでいます。本記事では、有明TK2センターの概要や建設計画、データセンターを取り巻く動向について解説します。

「有明TK2センター」とは

出典:ESR株式会社,ESR、東京都心部に国内4件目のデータセンターを開発,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000077840.html,参照日2026.9.24

ここでは、東京・有明エリアで再開発が進められている「有明TK2センター」についてご紹介します。

パナソニックセンター東京等の跡地を利用

有明TK2センターは、東京都江東区有明にある「パナソニックセンター東京」などの跡地を活用して整備が進められている施設です。パナソニックセンター東京は、東京2020大会の終了後に閉館しており、その跡地を含むエリアで新たな開発計画が進められています。

都心に近く交通アクセスにも優れた有明エリアの立地を生かし、データセンターなどの新たな都市機能を整備する計画となっています。

データセンターとホテルが建設予定

有明TK2センターでは、データセンターとホテルの建設が予定されています。データセンターは、企業などが利用するサーバーやネットワーク機器を設置し、データの保管や各種サービスを支えるための施設です。

一方で「(仮称)有明ホテル」は、地下1階地上14階建ての規模となる予定です。有明TK2センターは、こうした異なる用途の施設を整備することで、地域に新たな機能をもたらす開発として注目されています。

有明TK2センターの概要

ここでは、有明TK2センターの概要について解説します。

所在地・アクセス

有明TK2センターの計画地は、「東京都江東区有明3-5-1」で、公共交通機関からのアクセスは下記の通りです。

  • 東京臨海高速鉄道りんかい線 国際展示場駅 徒歩1分
  • ゆりかもめ 有明駅 徒歩5分
  • ゆりかもめ 東京ビッグサイト駅 徒歩5分

東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅西側に位置し、東京ビッグサイトから有明テニスの森公園までを結ぶ「イーストプロムナード」沿いにあります。パナソニックセンター東京などの跡地を活用した計画で、都心からのアクセスにも恵まれた有明エリアに建設が予定されています。

建物概要

有明TK2センターの「データセンター」は、地上7階建て、塔屋2層、延べ床面積3万3,761㎡の規模で計画されています。高さは57.8m、建築面積は5,641㎡で、計画地の北西寄りに配置されます。

またデータセンターに近接して「(仮称)有明ホテル」も計画されており、こちらは地下1階・地上14階建て、延べ床面積1万9,721㎡となる予定です。

竣工・サービス開始

有明TK2センターのデータセンターは、2026年第2四半期の着工、および2028年第4四半期のサービス開始が予定されています。

計画地ではすでに地下解体工事が進められており、この工事は2027年2月26日までの工期とされています。今後、工事の進捗に合わせて竣工時期が明らかになるとみられます。

設計・施工ゼネコン

有明TK2センターのデータセンター部分は、戸田建設が設計を担当します。建築主はアラン特定目的会社(SPC)です。また、計画地では現在、戸田建設の施工による地下解体工事が進められています。

なお、隣接して計画されている「(仮称)有明ホテル」については、大成建設が設計を担当します。

データセンター建設が増えている背景

近年、デジタル都市を支える社会の基幹インフラであるデータセンターの建設が広がっています。ここでは、有明にデータセンターが建設される背景について解説します。

データセンターの建設が拡大中

出典:東京都,まちと調和したデータセンターに向けたガイドライン,https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/smarttokyo/datacenter,参照日2026.9.24

データセンターとは、企業や行政などが利用するサーバーやネットワーク機器を収容し、データの保管やさまざまなデジタルサービスを支える重要な施設のことを指します。

クラウドサービスやAIなどの普及に伴ってデータ通信量が増加するなか、データを安定して処理・保管するためのデータセンターの需要も高まっています。こうした背景から、国内でも大規模なデータセンターの整備が進められています。

東京都「まちと調和したデータセンターガイドライン」を公表

出典:東京都,まちと調和したデータセンターに向けたガイドライン,https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/machizukuri/smarttokyo/datacenter,参照日2026.9.24

東京都は2026年3月、「まちと調和したデータセンターに向けたガイドライン」を策定しました。データセンターの建設では、環境やまちづくりとの両立に加え、地域との早期のコミュニケーションが重要になることから、事業者と住民が対話を進める際のポイントや、地域との共生につながる好事例などをまとめています。

東京都はこのガイドラインを活用することで、地域と調和したデータセンターの整備を進めています。

東京都内でもデータセンター整備が進んでいる

実際に東京都内でも、データセンターの整備が急速に進められています。東京都は、データセンターをデジタル都市を支える社会の基幹インフラと位置づけ、電力需要や脱炭素、まちづくりとの整合を図りながら整備を後押ししています。

こうした都の取り組みも背景となり、都内ではさまざまな地域でデータセンターの建設・計画が注目されているのです。

ゼネコンのデータセンター事業

ここでは、データセンターの建設事例をご紹介します。大手ゼネコンでも参入が進んでおり、さらなる拡大が期待されています。

大林組|データセンター新会社を設立

出典:大林組,都市型データセンターの開発、運用を目的とした新会社を設立,https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20241111_7.html,参照日2026.9.24

大林組は、AIの進展やクラウドサービスの利用拡大を背景に、データ需要地に近接した都市型データセンターの需要が高まると見ています。一方、都市部ではDC用地の確保が課題となるため、空室を抱える既存の中規模ビルを活用する方針です。

こうした背景から、大林組は2024年11月、データセンター(DC)の開発・運用を目的とする新会社「MiTASUN(ミタサン)」を設立し、都市型DC事業への参入を発表しました。2028年度には第一弾となるDCを東京都港区に開設する予定です。

建設事業で培った技術力と開発事業のネットワークを生かし、既存ビルのDCへの改修や建て替えを進めることで、都市部のデジタルインフラ整備を目指しています。

鹿島建設|既存建物をデータセンターへ転用

出典:鹿島建設,データセンターソリューション,https://www.kajima.co.jp/technology/data_center/profit/,参照日2026.9.24

鹿島建設は、データセンターの新築だけでなく、既存建物をデータセンターへ転用する「コンバージョン」にも取り組んでいます。倉庫や配送センターなど、データセンターに必要な高い階高や大きな床積載荷重を備えた建物を活用し、耐震補強や設備改修などを行います。

また、稼働中のデータセンターを停止せずに段階的に改修する「居ながら改修」にも対応しているのが特徴です。短工期・ローコスト化を図りながら、既存建物の価値向上とデータセンター整備を両立しています。

まとめ

有明TK2センターは、パナソニックセンター東京などの跡地を活用し、データセンターとホテルを整備する計画です。データセンターは地上7階建て、延べ床面積約3万3,761㎡の規模で、2028年第4四半期のサービス開始が予定されています。

データセンター需要が高まる中で東京都も整備を進めており、今後の有明TK2センターの建設動向が注目されます。