愛宕地区第一種市街地再開発事業|神社が主役、高級マンション再開発で始まる未来型のまちづくり

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港区の愛宕神社は、「出世の石段」と呼ばれるパワースポットがあり、ビジネスマンに人気の神社です。また、アイドルグループ「Snow Man」ゆかりの神社としても知られています。

愛宕地区第一種市街地再開発事業は、その愛宕神社を中心とした再開発計画です。愛宕山の自然を守りながら、地域の発展を目指す未来型のまちづくりとは、どのようなものでしょうか。

この記事では、愛宕地区第一種市街地再開発事業が目指すまちづくりの特徴と、再開発で生まれる不動産価値についてわかりやすく解説します。

事業概要

最初に、事業概要を見ていきましょう。なお、図にはH地区も表示されていますが、本記事ではF地区・G地区について解説します。 

  • 所在地:東京都港区愛宕一丁目
  • 構造・規模
    Ⅰ街区 F地区:鉄筋コンクリート造 地上41階、地下2階/高さ約159m
    Ⅱ街区 G地区(2棟):鉄筋コンクリート造 地上3階/高さ約15m、地上3階/高さ約10m
  • 敷地面積:
    Ⅰ街区:約2,900㎡
    Ⅱ街区:約790㎡
  • 延べ面積:
    Ⅰ街区:約 55,000 ㎡
    Ⅱ街区:約 950 ㎡
  • 用途:
    F地区:住宅、事務所、店舗
    G地区:店舗、寺院
  • 竣工日:
    F地区:2028年(予定)
    G地区:2032年(予定)
  • 事業主体:UR都市機構
  • 特定業務代行者:竹中工務店、野村不動産

愛宕地区第一種市街地再開発事業では、(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区施設建築物として、41階建ての高層ビルを建設する予定です。敷地全体を南北でⅠ街区・Ⅱ街区の2街区に分け、Ⅰ街区に41階建てのF地区、Ⅱ街区に3階建て2棟のG地区をそれぞれ計画しています。

Ⅰ街区・Ⅱ街区のうち、愛宕神社の参道に接する部分を広場とするほか、参道も拡幅します。F地区のビルは中高層部が住宅、低層部はオフィスと商業施設とし、神社を訪れる人々が気軽に滞留できる空間を創出する計画です。

神社を主役にした未来型のまちづくりとは

愛宕地区第一種市街地再開発事業では、老朽化が進む建物の更新と、愛宕山の自然環境や斜面の安全確保を課題としています。

本事業で特徴となっているのが、「神社が主役のまちづくり」です。一般的な再開発とどのような違いがあるのでしょうか。

神社を中心とした建物計画

愛宕地区第一種市街地再開発事業では、参道の両側にビルが建設されます。このうち、南側は41階建て、北側は3階建てとなっています。片方を低層にすることで、愛宕山からの眺めを塞がず解放感を出し、歴史ある景観を守る計画です。

また、ビルの外壁は丸くカーブさせ、高層部はガラスウォールで背景の空に溶け込むようデザインし、周辺環境と違和感なく調和させています。

地域住民ファーストの工事計画

愛宕地区第一種市街地再開発事業のF地区、G地区は、現在も地域住民が生活し、事業を継続しています。こうした地域の営みを途切れさせないために、建物の竣工時期をずらした工事計画が進められています。

計画では、2028年に完成予定のF地区が完成したのちに、G地区で現在営業している事業者が、F地区の事務所へ入居する予定です。このように、着工時期・竣工時期をずらし、地域住民の快適性を重視した計画がとられています。

愛宕山周辺の安全確保

愛宕神社がある愛宕山の斜面は、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定され、安全確保が課題となっていました。そこで、愛宕山の自然を守りながら安全性を確保する対策がとられています。

具体的には、土砂崩れが警戒されている斜面にワイヤーネットをかぶせ、固定することで、すでに育っている樹木を傷つけずに斜面を守る対策です。

また、愛宕山を中心とした緑のネットワークを形成するために、F地区・G地区内の斜面側にもそれぞれ緑地を配置するなど、生物多様性に配慮した環境づくりが計画されています。

愛宕地区の再開発で生まれる不動産価値

本事業は愛宕神社を中心とした計画ですが、不動産価値向上のための取り組みも含まれています。港区という抜群の立地に加え、虎ノ門ヒルズにほど近い好アクセスのメリットを活かす計画です。

居住快適性と利便性の両方を叶える立地

愛宕地区は都心エリアから少し離れた位置にあり、病院や学校が近接する居住快適性の高いエリアです。虎ノ門ヒルズに通勤するビジネスパーソンにも最適な高級分譲マンションとして、野村不動産が計画しています。

野村不動産は、都心エリアでの分譲マンションの供給数拡大を目指しており、その計画には本事業も含まれています。高級分譲マンションへのニーズが高まっている今、居住快適性と利便性の両方を叶える物件として提供される予定です。

グローバル人材にも選ばれる住まい

本事業では、国際ビジネス交流拠点としての虎ノ門エリアを支えるための取り組みも含まれています。F地区のビルには、グローバル水準に対応した都市型居住機能を導入する計画です。

総戸数は約360戸となる見込みで、部屋によっては東京タワーや愛宕山の景色が楽しめます。緑豊かな環境と高い居住機能を備えた都市型マンションとして、グローバル人材にもアピールできる物件になる見通しです。

まとめ

愛宕地区プロジェクトは、1603年から続く愛宕神社を守り、都市型のまちづくりを主導するための再開発です。建物設計や周辺住民への配慮など、多くの課題に対応しながら計画が進められています。

今回の再開発では、地区の不動産価値が向上することも期待されています。歴史の保護と未来型のまちづくりを両立させる再開発として、参考にしたい事例です。