中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画とは|木質デザイン木質デザインオフィスが竣工

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大阪・中之島エリアでは、関西電力やダイビルなどによる段階的な再開発として「中之島三丁目共同開発」が進められてきました。オフィス機能の更新に加え、歩行者空間や緑地の整備を一体的に実施することで、街区全体の価値向上が図られています。
本記事では、2026~2028年に予定されるⅣ期計画の概要や、デザイン・環境面の特徴について整理します。
中之島三丁目共同開発とは

中之島三丁目共同開発は、大阪・中之島エリアにおいて関西電力やダイビルなどが中心となって進められている大規模な複合再開発プロジェクトです。関電ビルディングを起点に、オフィスビルの建替えや緑地の整備を一体的に実施し、業務機能の高度化と都市環境の向上を図っています。
第I期から第III期では中之島ダイビルやダイビル本館などの整備が進み、街区としての連続性が強化されました。そして2026年着工の第IV期では、木質デザインを取り入れたオフィスビルを中心に、環境性能と快適性を両立した新たな都市型ワークプレイスの形成が進められています。
中之島再開発(中之島三丁目共同開発)の流れ
ここでは、中之島再開発(中之島三丁目共同開発)のこれまでの流れについて整理しておきます。
第Ⅰ期:関電ビルディング(2004年竣工)

第Ⅰ期は中之島三丁目共同開発の起点となるプロジェクトで、2004年に関電ビルディングが竣工しました。老朽化した既存ビルの建替えにより、最新のオフィス機能と防災性能を備えた中核拠点として整備され、中之島エリアの業務集積を牽引する役割を担いました。
第Ⅱ期:中之島ダイビル(2009年竣工)

第Ⅱ期では、2009年に中之島ダイビルが竣工しました。35階建てで、堂島川と土佐堀川に囲まれたダイビルを象徴するシンボリックタワーです。完全無柱・整形(26m×80m)、基準階約445坪のオフィス空間が魅力です。
第Ⅲ期:ダイビル本館・中之島四季の丘(2013年竣工)

第Ⅲ期では、築約100年の歴史的建築である「ダイビル本館」の保存・再生とあわせて、新たに「中之島四季の丘」が整備されました。

近代建築の継承と現代的オフィス機能の融合により、文化性とビジネス機能を併せ持つ象徴的な街区形成が進められました。
第Ⅳ期:オフィスビル
2026年以降の第Ⅳ期では、木質デザインを取り入れた新たなオフィスビルが計画・整備されています。環境性能の高度化に加え、歩行者空間や緑地との連続性を強化し、街区全体の一体感を高める計画です。サステナブルな都市型ワークプレイスの実現を目指しています。
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の概要
ここでは、2026~2028年に予定されている「中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画」の概要について解説します。
所在地・アクセス
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の所在地は「大阪市北区中之島三丁目1番他40筆(地名・地番)」です。公共交通機関からのアクセスは、下記の通りです。
- 京阪中之島線「渡辺橋」駅より徒歩4分
- 大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅より徒歩5分
物件概要
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の物件概要は、下記の通りです。
- 敷地面積:21,089.32㎡(街区全体)
- ※Ⅳ期計画建築面積:1777.18㎡
- 延床面積:10,739.96㎡
- 基準階貸室面積:1,175.33㎡
- 構造・規模:鉄骨造(木質ハイブリッド構造)・地上8階
- 高さ:34.78m
- 用途:事務所
- 建築主:関電不動産開発株式会社
着工・竣工
- 着工:2026年4月21日
- 竣工:2028年11月(予定)
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の着工は2026年度を予定しており、竣工は2028年度の完成を目指して進められています。段階的な工事計画により、周辺街区の機能維持や安全性に配慮しながら整備が進行しています。
設計・施工ゼネコン
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の建築主は関電不動産で、大手ゼネコンの大林組が参画する体制で進められています。
既存街区とのデザインの連続性を重視しつつ、最新の環境技術や構造技術を活用した計画となっています。これにより、品質・安全性・環境性能を総合的に高める体制が構築されています。
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画のポイント①デザイン・ランドスケープ
ここでは、中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の「デザイン・ランドスケープ」に関するポイントをご紹介します。
木質デザイン

Ⅳ期計画では、構造や内外装の随所に木質素材を取り入れたデザインが採用されています。木材の持つ温かみや質感を活かすことで、オフィス空間における快適性や心理的な安らぎを向上させることが狙いです。
また「CLT耐震壁」や「木質アウトフレーム」といった構造を採用することで環境配慮型建築としての象徴性も持たせており、サステナブルな都市オフィスの新たな在り方を示しています。
「中之島四季の丘」と連続する植栽

Ⅳ期計画では、既存の「中之島四季の丘」と連続性を持たせた植栽計画が採用されています。これにより、単独の建物周辺にとどまらず、街区全体にわたって緑がつながるランドスケープが形成されます。
サクラやモミジなど季節の変化を感じられる植栽環境を整えることで、都市の中における滞在性や快適性の向上を図るとともに、周辺施設との視覚的・動線的な一体感を強めています。
中之島三丁目街区の回遊性向上

本計画では、中之島三丁目街区全体の回遊性向上も重要なテーマとされています。新たな歩行デッキにより、土佐堀川と堂島川をつなぐ南北動線と、大阪中之島美術館や
Nakanoshima Qrossへ至る東西動線が整備される予定です。
公開空地や緑地、歩行者動線を有機的につなぐことで、オフィスワーカーや来訪者が自然に街区内を移動できる環境を形成します。歩車分離により、歩行者の安全性向上も図ります。
中之島三丁目共同開発IV期計画のポイント②環境性能
ここでは、中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の「環境性能」に関するポイントをご紹介します。
木質アウトフレームダブルスキン

中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画では、木質アウトフレームとダブルスキン構造を組み合わせた構造が採用されています。
木質アウトフレームは意匠性と構造表現を両立し、自然素材の温かみを建築外観に取り入れる役割を果たします。一方でダブルスキンは外皮性能を高めることで日射負荷を低減し、断熱性や省エネルギー性の向上に寄与します。これらを組み合わせることで、環境性能とデザイン性を両立した先進的なファサードを実現しています。
地域冷暖房システム

中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画では、「地域冷暖房システム」が活用されています。これは中之島の南北を流れる堂島川・土佐堀川の河川水を有効活用した高効率地域冷暖房システムで、大気への排熱が無いのが特徴です。
高い断熱性能や様々な環境配慮技術により、年間の一次エネルギー消費量を50%以上削減できる見込みです。
まとめ
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画は、これまで段階的に進められてきた再開発の集大成として位置づけられています。
木質デザインや緑化計画による快適な都市空間の創出に加え、ダブルスキンや地域冷暖房などの環境技術を導入し、持続可能なオフィス環境を実現する点が特徴です。街区全体の完成度を高める重要なプロジェクトで、今後の進捗が注目されています。