Scan to BIMとは|基礎知識やメリットを解説

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著者:碧海

トレンドワード:Scan to BIM

「Scan to BIM」についてピックアップします。Scan to BIMは、設計や施工のプロセスにおいてその利点が認識されているため、国土交通省のさまざまな事業で採用されています。本記事では、Scan to BIMの基礎知識を解説していきます。

Scan to BIMとは

Scan to BIMは、建築土木工学の分野で使用される技術の一つです。従来の建物情報モデリング(Building Information Modeling=BIM※)に代わる、非常に効果的で高精度な方法として注目・活用されています。

また、既存の建築物や構造物の現地調査から始まり、その情報を基にデジタル化した3Dモデル(BIM※)を作成することを指します。Scan to BIMは、建物や構造物の現地調査に3Dスキャン技術を用いることから、その名前が付けられました。

具体的には、以下のような手順を踏みます。

1. 3Dスキャン

建築物や構造物の現地調査を行い、レーザースキャンや光学センサーを使用して物体の表面を計測し、点群データを収集します。このステップにより、対象物の形状や詳細なデータが取得されます。

2. 点群データの処理

収集した点群データは、専用のソフトウェアを使用して処理されます。データのフィルタリング、統合、ノイズの除去などが行われ、3Dモデルの基盤となるデータが整理されます。

3. BIMモデル化

点群データをもとに、BIMソフトウェアを使用して3Dモデルが作成されます。このモデルには建築物や構造物の形状、寸法、位置、設備、材料などの情報が含まれます。

※BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略語です。コンピューター上に3次元モデルを構築し、そこに時間やコスト、部材の仕様などの様々な属性情報を付加することで一元管理できるのが特徴です。

1つの建物データを構築し、各工程で必要な時に必要なデータを抽出できるイメージです。このようにデータが一元管理されていることにより、設計から施工、維持管理まで全ての工程で情報共有がしやすく、着工後の手戻りも減らすことができ業務の効率化にも繋がります。

Scan to BIMのメリット

正確性

3Dスキャンにより高精度な点群データが得られるため、作成されるBIMモデルも正確です。

効率性

既存の建築物や構造物を手動で計測し、モデル化する作業に比べて極めて効率的です。

設計の改善

現実のデータをもとにしたBIMモデルにより、正確な設計が可能になります。

施工段階での問題解決

BIMモデルに基づいて衝突検知などを行い、施工段階での問題を事前に特定・解決できます。

Scan to BIMは、建築プロジェクトの設計、改修、施工のプロセスで使用され、プロジェクトのコスト削減、効率性向上や品質向上に寄与します。

まとめ | 建設業界を生き抜くために不可欠な技術

Scan to BIMは、正確かつ迅速に、高性能なBIMモデルを作成するための技術であり、建設プロジェクトにおけるさまざまなコスト削減をも実現する、建設業に欠かせない技術といっても過言ではないでしょう。したがって、今後も動向をフォローアップしていきたいですね。