360°カメラが建設業界で活躍|利用用途や機材の種類は?

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トレンドワード:360°カメラ

『建設DXに向けて日比谷総合設備株式会社が「RICOH360 Projects」を全社導入』

でご紹介した360°カメラについてピックアップします。

360°カメラの利用用途

ワンプッシュで空間全体を撮影できる360°カメラは、建設現場での活用が広がっています。代表的なメリットは、以下が挙げられるでしょう。

  • 写真の撮り漏れ箇所が少なくなる
  • クライアントや工事関係者に現場状況を伝えやすくなる
  • 画像の管理が容易

建設現場では工事状況の把握のために多くの写真が撮られていますが、すべてを網羅することは難しいですよね。しかし、360°カメラを使えば正確な情報が記録できます。

具体的な利用用途としては、撮影した画像をもとに作業量を計算したり、材料や工数をもとに費用を計算したりすることが可能です。計画と実際の進捗状況を直感的に把握できるので、クライアントへの説明が簡単になりますよ。さらに画像にすべて記録されるようになったことで、資材や用具の紛失を防げるという声も多いです。

360°カメラの機材の種類

360°カメラは、複数のメーカーから登場しています。ここでは代表的な機材を紹介します。

matterport

4K画像採用の美しい映像が特徴です。仮想空間に3Dモデルやアバターを配置でき、没入感やリアリティを表現することも可能となっています。比較的安価で手軽に撮影でき、モデルハウスのウォークスルー画像への導入例も多いです。

https://matterportreseller.jp/

RICOH THETA

国内メーカーのリコーが提供する360°カメラです。 スマーフォンとの連携で、遠隔で撮影できるリモート撮影機能があります。さらに4枚の画像を合成して明暗差の大きい場所でもきれいに撮影できるので、広い建設現場でも便利に使えます。

https://theta360.com/ja/contents/lb_construction/

Insta360

安全帽や自撮り棒、三脚にマウント可能な360°カメラで、現場での撮影が容易です。統合アプリに接続して現場を見ながら撮影できます。2015年に中国で誕生した比較的新しいブランドで、海外での導入事例が多く見られます。

https://www.insta360.com/jp/enterprise/industries/construction

今回は360°カメラについてピックアップしました。

この記事を書いた人

小日向

二級建築士/インテリアコーディネーター(IC)/福祉住環境コーディネーター。 建築学科卒業後、インテリアメーカーにてICの業務を経験。 現在は建築・住宅系ライターとしてコラムを担当。ハウスメーカー、リフォーム、住宅設備会社での執筆多数。

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