【23年6月】国交省の「建築BIM加速化事業補助金」予算額40倍へ大幅アップなど、役立つ記事をPick up!【限定配信】

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2023年4月から5月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

予算額40倍へ大幅アップ!国交省の「建築BIM加速化事業補助金」の内容とは|㈱キャパ メディア連携企画

補助対象の幅も広いので、BIMをお得に進められるチャンスです。国をあげてBIM化が進められており、予算も昨年から増えました。BIMはソフトを使えるようにしただけでは、なかなか活用しきれないので、普及に向けて何が必要かもあわせて検討できると良いと思います。

大成建設、Adobe Acrobat Signを導入し業務プロセスの効率化を促進

建設業界ではまだまだ紙の契約が多いですが、徐々に電子契約が進んできています。電子契約のメリットはたくさんあるので、是非多くの企業でもっと進めて欲しいです。普段の業務の中で効率化できるポイントはたくさんあるはずで、誰もが本来すべき業務に集中できるよう、このような事務関連業務の効率化も進めていくべきポイントです。

おすすめの図面アプリを紹介|建築業務からDIYまで

長らくBIM推進が叫ばれていますが、 CADソフトが便利でちょうど良いシーンはたくさんあります。記事内にあるソフト以外にも、例えば子どもの教育にも使えるソフトとして、Autodesk社のTinkercadも面白いです。

鹿島建設、カーボンネガティブコンクリートを高速道路の橋脚工事に初導入

さらなる環境改善を進め、社会システムの変革に挑戦するため、”GX“という言葉も使われるようになりました。コンクリートも自ら損傷を修復するようなものや、この記事のようにCO2を吸収するものなど色々開発されています。建築や土木構造物には多くの素材が使われているので、素材から社会システムを変えるような動きがもっと生まれてくると面白そうです。

まとめ

国をあげて進めているBIM化の流れは、予算を大幅に増やすことでより加速化しています。中小企業にとってはBIMに関連するソフトウエア、人件費など、さまざまな費用が対象になるため、導入するまたとないチャンスです。そのほか、大成建設の業務効率化促進のデジタルソリューションの導入や鹿島建設のCO2を削減した橋脚工事は建設業界のDX化を実現した最新の事例です。

今回藤井氏が注目したような建設業界のソフト、ハードいずれの動向もキャッチアップしておくと良いでしょう。