積水ハウスら3社、京都の脱炭素先行地域で複合開発、街名はKYOTO COCO CITYに決定

20261028_脱炭素複合街区KYOTO COCO CITY

阪急阪神不動産、京阪電鉄不動産、積水ハウスの3社は、京都市伏見区で進める大規模複合開発の街の名称を「KYOTO COCO CITY(きょうと ココ シティ)」に決定したと、2026年10月26日に発表しました。

開発地は「伏見工業高等学校跡地」と「元南部配水管理課用地」で、面積は4ha超です。

京都の脱炭素先行地域で進む大規模複合開発

この事業は、京都市と3社が2023年11月に結んだ基本協定書に基づいています。環境省が選定した「京都市脱炭素先行地域」で、分譲マンションや戸建住宅、学生・社会人寮などを備えた地域貢献施設、公園を一体的に整備します。

京都府内の脱炭素先行地域で、これらを一体的に整備する複合開発は初めてとなります。まちびらきは2028年春を予定しています。

「循環」を軸に据えた二つの考え方

街づくりは「次世代脱炭素の街づくり」と「多世代が触れあえるゆとりに満ちたコミュニティ」の二本柱で進めます。コンセプトは「エネルギーがまちと人を育てていく」です。

地元自治会や龍谷大学、地元企業とともにタウンマネジメント組織「KYOTO COCO CITYプラットフォーム」を設立し、新しい循環型社会の暮らし方を提案し続けることを目指します。

街名とロゴマークに込めた意味

名称は、カーボン・ゼロの「C」と「0」に、多世代共生を表す「CO」を組み合わせた造語です。環境配慮と多世代共生のまちづくりが「ここ」から始まるという考えを表しました。

ロゴマークは、伏見稲荷の朱の鳥居を中心に、環境や自然、くらし、多世代交流のモチーフで一つの円を描き、めぐり続ける循環のまちを表現しています。

省エネと創エネでCO2実質ゼロへ

街全体で電力消費に伴うCO2排出量の実質ゼロを目指し、「省エネ」「創エネ」「エネルギーの地産地消」を連携させます。省エネでは、高断熱仕様やLow-E複層ガラス、高効率LED照明、高効率給湯器などを採用します。

創エネでは、マンションの屋上や戸建住宅の屋根、地域貢献施設の屋上に太陽光発電設備を置き、家庭用燃料電池「エネファーム」も活用します。

建物どうしで電力を融通する仕組み

ファミリータイプの「伏見稲荷FLAG」で創った電力は、同物件の共用部と、コンパクトタイプ「伏見稲荷CUBE」の蓄電池に供給し、戸別に届けます。

地域貢献施設は一括受電方式を採用し、太陽光発電による電力の自家消費を最大化します。電気自動車と建物などの間で電力をやり取りする技術「V2X」や、EVカーシェア、EV充電器も導入します。

環境性能は、FLAGがNearly ZEH-M、CUBEがZEH-M Oriented、戸建がGX ZEH相当、地域貢献施設はZEB Ready+ZEH-M Orientedを計画しています。

人が出会い交流する3つのコア

街には、ウォーカブルなストリートでつなぐ3つの拠点を設けます。「グリーンコア」は東高瀬川の水辺に循環型菜園を開き、多世代が京野菜や有機果実の栽培を通じて環境意識を高める場です。

「クリエイティブコア」は開発公園「鈴塚公園」と地域貢献施設が融合し、産学公民の知恵が交わる共創の場になります。「コミュニティコア」はFLAGとCUBEの広場が一体となった交流拠点で、アウトドアブランド「LOGOS」が監修したバーベキューテラスなどを整備します。

学生・社会人寮と防災拠点の整備

地域貢献施設には、龍谷大学と連携し、学生と京都市内で働く社会人が共に暮らす寮を整えます。学生が京都で就職し、定住するきっかけをつくる狙いです。

鈴塚公園にはかまどベンチや防災パーゴラ、マンホールトイレを備え、周辺施設と連携して地域全体の避難・救援機能を補います。日常と非日常をつなぐ「フェーズフリーな地域防災拠点」を目指します。

専用アプリで広がる参加型の街運営

専用アプリ「COCCOLOR(コッカラ)」は、住民と周辺地域、高校・大学、企業、活動団体を結びます。省エネ行動やエコイベントへの参加、古着・フードドライブ回収などでCOCOポイントが付与され、環境への貢献を目に見える形で実感できます。

ポイントは地域団体への応援投票にも使え、得票数に応じて活動助成金が分配されます。事務局にはまちづくり組織「MACHISHIGOTO」が参画します。

全310戸のマンションと戸建125戸

住宅はファミリータイプのFLAG、コンパクトタイプのCUBE、戸建住宅で構成します。全体計画は次のとおりです。

  • 事業名称:旧伏見工業高等学校跡地活用事業
  • 所在地:京都府京都市伏見区深草六反田町 ほか
  • 総開発面積:約4.0ha超
  • 施設構成・戸数:分譲マンション310戸(FLAG 228戸、CUBE 82戸)、戸建住宅125戸、地域貢献施設、開発公園(鈴塚公園)
  • 環境性能:Nearly ZEH-M、ZEH-M Oriented(マンション)、GX ZEH相当(戸建)、ZEB Ready+ZEH-M Oriented(地域貢献施設)

街の全貌を体感できるマンションギャラリーは、10月24日にグランドオープンしました。完全予約制で、ZEH仕様のモデルルームや街区のジオラマと連動したシアターを見学できます。予約は公式ウェブサイトで受け付けています。

出典情報など

出典:積水ハウス株式会社,京都市伏見区「伏見工業高等学校跡地」および「元南部配水管理課用地」における大規模街区開発事業 京都では初の「脱炭素先行地域」における4ha超の大規模な複合開発 街の名称が『KYOTO COCO CITY』に決定しました 京都市との基本協定締結(2023 年)を経て「次世代脱炭素街区」と「産学公民の共創による参加型の先進的なタウンマネジメント」が本格始動,https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/library/2026/20261026/20261026.pdf,リリース日:2026-10-26