KK Generationとアルインコ、足場の数量を自動算出するAI積算を開発

20261022_AI積算で足場計画と仮設資材の数量を自動算出

KK Generation(本社:東京都港区、以下KKG)は、アルインコ(本社:大阪市)と共同で、足場の積算業務を効率化する「(仮称)AI積算」の基本設計と開発を完了したと、2026年10月21日に発表しました。今後は両社が実際の業務環境で検証を進め、2027年春ごろの市場投入を目指します。

このシステムは、KKGが建設企業や建材メーカー、商社に提供している「積算AI」を、アルインコの仮設足場の積算業務に合わせて作り込んだものです。積算AIは、図面から数量を拾い出して見積を作る仕組みです。

積算の現場に残る負担とミスの課題

足場の積算では、建物の形や規模、仮設資材の種類、設置の条件などを確かめながら、必要な数量を割り出します。そのため、専門的な知識と経験が欠かせません。

案件ごとに図面の確認、足場計画の立案、資材の拾い出し、データ入力、積算範囲との照合といった作業が続き、ミスが見つかれば修正や手戻りも発生します。

両社の強みを組み合わせて品質を平準化

KKGは、日本の建設図面とBIMに特化したAIプラットフォームを提供し、企画から施工までの幅広い業務の効率化を支えてきました。

今回、アルインコが積み重ねてきた足場設計の知識と数量の算出ロジックに、KKGの図面認識・解析技術を掛け合わせます。これにより、作業時間の短縮、担当者の負担軽減、ヒューマンエラーの削減、積算品質の平準化を図ります。

PDF図面から積算結果の出力まで4段階で進む

この取り組みは、PDF図面を起点に四つの段階で進みます。最初に図面データをシステムへ投入し、次にAIが図面情報を解析して躯体形状、つまり建物の柱や壁などの形を認識します。

続いて足場計画を自動で作成し、最後に仮設資材の数量を積算して結果を出力します。人の手を介さずシステム内で積算が完結するため、作業の大幅な効率化と担当者の負荷軽減を目指します。

KKGとアルインコが担う役割

KKGは、PDF図面から躯体形状を読み取る図面認識・解析と、足場計画の自動生成から数量積算・出力までを行うシステムの開発を担当しました。

足場計画はブラウザ上で確認や修正ができます。一方、アルインコは、足場計画のルールと仮設資材の数量を算出するロジックを提供します。実際の業務環境での検証は、両社で進めていきます。

三つの特長で積算の作業時間を減らす

一つ目は、足場設計の専門知識をAIに生かす点です。実際の設計・積算業務で培った知識や算出ロジックを取り入れ、積算に特化したAIをカスタマイズして提供します。

二つ目は、PDF図面を起点にした効率化です。人手で行ってきた図面確認をAIの解析に置き換え、躯体形状を自動で認識することで、作業時間を大幅に減らします。

三つ目は、仮想ブロックによる自動積算です。認識した躯体形状に対して、平面上に足場の仮想ブロックを割り付け、必要な数量を自動で積算します。

2027年春ごろの市場投入を目指す

両社は今後も、図面認識・解析技術と足場設計・積算の専門知識を組み合わせ、建設業界でのAIとBIMの活用を進めます。

BIMとは、建物の形状や部材の情報を3次元モデルとして一元的に管理する手法です。なお、発表時に示された操作画面は開発中のイメージで、市場投入の際に一部変更となる場合があります。

開発を担うKKGとアルインコ

KKGは、日本の建設図面・BIMに特化したAIプラットフォームを提供する企業で、図面認識や積算、施工計画などの業務自動化を手掛けています。

アルインコは、仮設機材の開発・製造・販売や、仮設足場のレンタルサービスなどを展開する東証プライム上場企業です。

出典情報など

出典:PR TIMES,KK Generation(KKG)とアルインコ、PDF図面から足場計画と仮設資材の数量をAIで自動算出する「(仮称)AI積算」の基本設計・開発を完了~日本の建設図面・BIMに特化した図面認識・解析AIと足場設計の専門ノウハウを組み合わせ、2027年春頃の市場投入を目指す~,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000143310.html,リリース日:2026-10-21