三菱商事、鉄筋ミルシート電子管理システム「Mill-Box」の建設現場導入が200現場を突破

20260702_三菱商事 Mill-Box 建設現場導入200現場突破

三菱商事株式会社のマテリアルソリューショングループ産業素材DXチームは、クラウド型のミルシート電子管理システム「Mill-Box(ミルボックス)」について、建設現場への導入実績が200現場を超えたことを明らかにしました。2025年1月にゼネコン向けサービスの提供を始めてから、全国各地の現場で採用が広がっているといいます。

スマートフォンひとつで鉄筋ラベルとミルシートを照合できる手軽さが支持を集め、現場実務に寄り添ったDXサービスとして評価されています。
※ミルシートとは、鋼材の品質を証明する書類のことです。

紙とファイリングが当たり前だった現場

建設現場では、使用する鋼材の品質を証明するため、ミルシートを保管し、検査時に提示できるよう整えておく必要があります。これまでは紙のミルシートと鉄筋ラベルを目で見比べながらファイルにまとめ、鉄筋の径やメーカー、数量などを手作業で集計するのが一般的でした。

日々大量に発生する書類の抜け漏れ確認や突き合わせ、資料探しは、現場社員にとって大きな負担となっていました。Mill-Boxは、こうした管理業務をデータ化し、書類管理の効率化と品質管理の高度化を後押しします。

撮影ひとつで照合が完了

Mill-Boxのゼネコン向けサービスでは、スマートフォンで鉄筋ラベルを撮影するだけで、ラベルの情報とミルシートを自動で照合できます。

目視での確認やExcelへの転記、検査書類の作成にかかっていた手間を大きく減らすことができます。主な機能は次の通りです。

  • 鉄筋ラベルの撮影によるミルシートとの自動照合
  • 鉄筋ミルシートの電子保管、検索、絞り込み、並び替え
  • 検査書類や一覧表、集計表の自動作成
  • 鉄筋ラベルの照合状況や抜け漏れの確認
  • 機械式継手ミルシートの電子管理と個数集計表の自動作成

工区やメーカー、径、納入日といった条件で情報をすぐに呼び出せるため、検査前の確認や資料準備の手間も軽くなります。アプリのダウンロードや初期設定は不要で、ネット環境があればどこからでも利用できます。

全国の現場で採用が拡大中

Mill-Boxは専門的なIT知識がなくても扱える操作性を重視して開発されました。大がかりな業務改革を求めるのではなく、現場で日常的に発生する書類整理や照合、集計をそのまま効率化できる点が支持され、導入現場は着実に増えています。

採用は民間・公共工事の両方、建築・土木を問わず広がっており、監理者や検査会社からもミルシート電子化に前向きな声が寄せられています。

サプライチェーン全体の電子化を視野に

Mill-Boxの特色は、建設現場だけの効率化にとどまらない点にあります。鉄鋼メーカーから商社、加工会社、問屋といった川中企業、そしてゼネコンの現場まで、サプライチェーンをまたいでミルシートを電子的にやり取りできる仕組みを備えています。

現場だけを電子化しても、上流や中流の企業に紙やPDF管理が残れば効率化の効果は限られるため、三菱商事はゼネコン向けに加え、鉄鋼メーカーや川中企業向けにも展開を進め、各社の負担軽減と業界全体の生産性向上を目指しています。

鉄骨・生コン帳票にも対応を拡大

対応できる資材や帳票の幅も広がっています。鉄骨ファブリケーター向けには鉄骨ミルシートを電子管理するサービスを提供し、保管や集計表作成の負担を軽くします。

ゼネコン向けMill-Boxと連携させれば、現場側でも鉄骨ミルシートの検索や集計表編集をデータ上で行え、確認や提出業務の効率化が見込めます。さらに、打設報告書や試験結果を電子化し、打設ロットごとの集計表を自動作成する機能も加わり、行政や監理者指定の書式への転記も自動化しています。

品質管理書類の電子化を推進

三菱商事は今後もゼネコンや鉄鋼メーカー、商社、加工会社、設計会社など幅広い関係者の声をプロダクト開発に取り入れ、対応領域を広げていく方針です。

長く紙が当たり前とされてきた品質証明書や検査関連書類を、より簡単で正確な形へ整えることで、現場の業務効率化と業界全体の生産性向上に貢献していく考えを示しています。
公式サイト:手作業のミルシート管理を電子化|三菱商事のMill-Box(ミルボックス)

出典情報など

出典:PR TIMES,三菱商事の「Mill-Box」、建設現場への導入実績が200現場を突破,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000173555.html,リリース日:2026-07-02