竹中工務店、耐火集成木材燃エンウッド柱でSuMPO EPD認証取得、1・2時間耐火仕様対象

竹中工務店(社長:丁野成人)は、同社が開発・製造する耐火集成木材「燃エンウッド」シリーズについて、柱の1時間耐火仕様および2時間耐火仕様において、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が管理運営する製品環境認証制度「SuMPO EPD」を取得したと発表しました。

SuMPO EPD認証とは

SuMPO EPDは、国際規格ISO14025に準拠した環境ラベルプログラムです。製品ごとの環境負荷データを客観的な数値として示すことができ、建材分野でも普及が進んでいます。

今回の認証取得の対象は、「燃エンウッド」シリーズの柱・梁・耐力壁のうち、柱の1時間耐火仕様と2時間耐火仕様です。それぞれの仕様が対応できる建物の規模は以下のとおりです。

・1時間耐火仕様:4階建て、もしくは建物の最上層から4層まで木造化が可能

・2時間耐火仕様:14階建て、もしくは建物の最上階から14層まで木造化が可能

これらの仕様に対応した建材が環境認証を取得したことは、大規模な木造建築を検討する事業者にとっても注目すべき動きといえます。

認証取得でできるようになること

「燃エンウッド」柱がSuMPO EPD認証を取得したことで、木材に含まれる炭素量を数値として示すことができるようになりました。これにより、建築物のライフサイクルアセスメント(LCA)の算定・評価において、「燃エンウッド」の環境負荷を客観的なデータとして活用できます。

LCAとは、製品の原料調達から製造・流通・廃棄・再生に至るすべての過程で生じる環境負荷を、総合的かつ定量的に評価する手法です。建材ごとにLCAデータが整備されることで、建物全体の環境性能をより正確に把握することが可能になります。

また、CASBEEやLEEDといった建物の環境認証制度における評価の対象にもなります。これらの認証制度への対応を求めるプロジェクトにおいても、「燃エンウッド」の活用がしやすくなります。

なぜ今、この認証が求められるのか

建築分野でのカーボンニュートラル実現に向けて、建物の資材製造から建設・使用・解体に至るまでのCO₂排出量を把握・管理することへの関心が高まっています。国内では、LCAの制度化が2028年度から予定されており、建材ごとの環境負荷データの整備が進められています。

竹中工務店は、こうした社会的な流れに先手を打つかたちで、今回の認証取得を実現しました。

「燃エンウッド」の構造と特長

「燃エンウッド」は、耐火構造に対応した木造部材(集成材)です。その断面は以下の3層で構成されています。

・荷重支持部:建物の重さを支える木材の層

・燃え止まり層:せっこう系材料と木材を組み合わせた層で、火災時に燃焼を止める役割を担う

・燃え代層:外側に配置された木材の層

燃エンウッドの構造と脱炭素への取り組み

竹中工務店では、燃え止まり層に集成材とせっこう系材料を組み合わせた独自の断面構成を採用することで、高い耐火性能を実現しました。柱や梁といった主要な構造部材として使用できることが、本製品の大きな特長です。

また、「燃エンウッド」をはじめとした木造・木質技術の発展を通じて、脱炭素社会の実現や顧客のカーボンニュートラル推進に引き続き取り組む方針を示しています。

出典情報

株式会社竹中工務店リリース,耐火集成木材「燃エンウッド®」の柱が「SuMPO EPD」認証を取得,https://www.takenaka.co.jp/news/2026/04/06/