Revit LTとは?Revitとの違いをご紹介

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数あるBIMソフトの中でも最もシェアの大きいものが、Autodesk社のRevitです。
実はRevitには、RevitとRevit LT の2種類があります。

RevitをはじめBIMソフトは高額なものが多く、BIMを始める環境を整えるためには、ソフト以外の環境を含め、どうしてもコストがかかってしまいます。しかし、Revitにはより安価に購入する選択肢もあります。それがRevit LTです。

本稿では、RevitとRevit LTの違いについて簡単に説明します。
Revitはかなり多くの機能が実装されており、全ての機能を使いこなせるととても強力なのですが、中には買ったものの使っていない機能がたくさんあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそもRevitが高額で購入が難しいと考えている方も、本稿がRevit購入検討時の参考になれば幸いです。

RevitとRevit LTの違い

Revit LTとは、Revitの機能制限版であり、Revitよりも低価格で購入できます。Autodesk社の公式HPの説明によると、Revit LTは、比較的小さな規模の設計事務所用に適したBIMソフトです。以下では、RevitとRevit LTの違いを、価格や機能の面から比較してみたいと思います。

価格の違い

2023年3月時点の各ソフトの価格(税込)は以下の通りです。

3年契約1年契約1ヶ月契約
Revit¥1,283,700¥427,900¥53,900
Revit LT¥257,400¥85,800¥11,000
差額-¥1,026,300-¥342,100-¥42,900
参照:https://www.autodesk.co.jp/


上記の通り、RevitとRevit LTでは5倍近くとかなりの価格差があります。どちらも一番お得に使えるのは3年契約ですが、それなりにまとまった資金が必要です。

しかし、それぞれさらにお得に購入する方法もあります。それは、既に使用しているソフトや他にも導入を検討しているソフトがあれば、まとめて複数ソフトのパッケージを購入するという方法です。

Architecture, Engineering & Construction Collection

RevitだとArchitecture, Engineering & Construction Collectionというパッケージがあります。これは、Revit、Civil 3D、AutoCAD Plus、InfraWorks、Navisworks Manageがセットになったものです。この中でRevit以外に既に使っている、あるいは購入を検討しているソフトがあれば、まとめてこのパッケージで買った方がコストを抑えられる可能性があります。

3年契約1年契約1ヶ月契約
Architecture, Engineering & Construction Collection¥1,567,500¥522,500¥64,900
参照:https://www.autodesk.co.jp/

AutoCAD Revit LT Suite

Revit LTの方は、AutoCAD Revit LT Suiteというパッケージがあります。AutoCAD LTとRevit LTがセットになったもので、こちらも別々に購入するよりもコストを抑えられます。普段からAutoCADを使っている、あるいは購入を検討している方で、新たにRevitの導入を考えている方は検討してみても良いかもしれません。

3年契約1年契約1ヶ月契約
AutoCAD Revit LT Suite¥306,900¥102,300¥13,200
参照:https://www.autodesk.co.jp/


上記は全てソフトのみのコストでしたが、BIMソフトを導入する際に忘れてはいけないのが、ソフトの動作環境です。Revit LTは、Revitで推奨されているエントリレベルの構成同等のPCがあれば問題無いので、その点でも価格差が出てくるので要確認です。また、Revit LTの方が機能も制限されているので、ソフト自体の学習コストも、Revitより少し削ることができるかもしれません。

機能の違い

Revit LTでもモデリングに必要な基本的な機能は一通り揃っています。一方、ワークシェアリングやコラボレーション、シミュレーション等の機能がRevitにはあって、Revit LTには無いです。

大規模な建物や関係者が多い場合にはRevitの方をオススメします。Revit LTでは使えないですが、Revitではビジュアルプログラミングが行えるDynamoが使えるのも特徴です。Dynamoも初めての方には少し学習コストが大きいですが、Dynamoを使用できればRevitでの作業をより効率的に行うことが可能になります。

Dynamoについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

比較のポイント

比較的大きめの建物や関係者の多いプロジェクトが多く、本格的にBIMを始める方はRevit、建物規模が小さく、個人でBIMを始めてみようという方はRevit LTをオススメします。
また、誰かが作成したRevitモデルを見て確認できれば十分という方もRevit LTで良いと思います。

機能的にはRevitが欲しいが、コスト的にRevit LTになってしまうという方は、IT導入補助金などの補助金を調べてみるのもオススメです。
申請にタイミングがあるのと手続きに時間がかかるので急を要する場合は難しいですが、時間に余裕があれば初期費用をかなり抑えられるので、コストが導入ハードルになっている場合は是非検討してみてください。

RevitとRevit LTともに無償体験版があるので、購入前に実際に使用して比べてみることをオススメします。機能の確認もそうですし、実際に自身のPCで速度感など問題無く動くかどうかも含め確認してみましょう。

使ってみると案外Revit LTで十分ということもあるので、余計なコストをかけないように実情に合ったソフトを選んでください。

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