【23年4月】建設業のデジタル化や、賃上げの動きをpickup【限定配信】
2023年2月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
建設業でのAI事例紹介|将来人間の仕事は無くなる?
AIと言っても色々ありますが、その中でも今特に注目されているのが記事内にもあるChatGPTではないでしょうか。最近新たにGPT-4が公開され、その進化も話題になっています。Googleで検索するより、もうChatGPTに聞いた方が早いケースも多々あります。AIがより身近なものになり、これまでの当たり前が簡単に覆ってきており、AIとの付き合い方が問われています。
デジタルアーカイブの事例紹介|文化庁京都移転で機能強化
デジタル・アーカイブの方法も、より身近になってきています。そこまで精度を求めなければ、スマホでも簡単にできる時代です。記録できる次元も徐々に上がってきており、例えば匂いを残す研究等も行われていたりします。より高次元な記録が可能になるのもそう遠くはないと思います。
【毎週金曜更新】ゼネコンDX関連ニュースをまとめてチェック(3/3~3/9)
注目したのは竹中工務店のデジタルツインによる空調制御システム。バーチャル空間で行ったシミュレーションの結果からリアル空間を制御するシステムです。計算の精度やコスト等、記事のみでは不明な部分がありますが、大空間によらずこの技術を使えればより効率的に空間の質を高めることが可能になりますね。今回はデジタルツインの空調での活用事例でしたが、センシングできることはたくさんあり、その活用の幅がさらに広がっていくことは確実です。
2023建設業にも「賃上げ」の動き|厳しい中小企業は「ヤバい」?
世界と比べて日本の賃金が上がっていないのは長年言われており、特に建設業界では労働生産性も他産業に比べここ数十年上がっておらず、その実態を映しています。求められる賃上げや残業の規制等に対応するには、旧態依然とする業界ではデジタルの活用しか劇的な変化は見込めないと言って良いと思います。今では便利なSaaSのサービスもたくさんありますし、それこそChatGPTに解決策を相談するのも良いかも知れませんね。