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BIM/CIMとは?違いやメリットをご紹介|国土交通省ロードマップ解説も

掲載日:2022年06月10日

BIM事例

建設業の業務効率化や生産性向上のニーズが高まる中、「建設DX」に注目が集まっています。DX化を推進するツールとして、「BIM」や「CIM」といったワードを耳にする機会も増えたのではないでしょうか?しかし「BIM・CIMの違いは?」「BIM・CIMで何ができる?」など、意外と基本的な情報から説明してほしいという声は多いです。

そこでこの記事では、BIMやCIMの効果や課題、具体的な活用事例を紹介していきます。これから建設DXの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

BIM/CIMとは

ここでは、BIM、CIMの定義やそれぞれの違いを解説します。国土交通省から発表されているロードマップでは、今後のBIM・CIM活用についても言及。これからの建設や土木工事に大きな影響を与えそうです。

BIMとは

http://www.nilim.go.jp/lab/qbg/bimcim/bimcimsummary.html

BIMとは(Building Information Modeling)の頭文字を取った言葉で、読み方は「ビム」です。直訳すると「建築物に関する情報のモデリング手法」となります。建設工事で用いられる手法で、3次元データに各種情報を付加して多方面で活用できるのが特徴です。

具体的には建築物を3Dデータでモデル化し、そこにコスト、資材、材質、工期目安といった属性情報を適宜追加していきます。従来までの2次元CADに比べ立体的なイメージとなるため、情報を共有しやすく合意形成もスムーズに。着工するまで気づきにくかった課題を顕在化でき、問題発生を防げて業務効率化に繋がります。

CIMとは

http://www.nilim.go.jp/lab/qbg/bimcim/bimcimsummary.html

CIMは(Construction Information Modeling)の頭文字を取った言葉で、読み方は「シム」です。BIMが建設工事を対象としているのに対し、CIMは土木工事が対象という違いがあります。ダムや道路といった、比較的大規模なインフラ設備を扱うのが特徴です。具体的な内容はBIMとほぼ同じで、3次元データに情報を付加していくことで業務効率化を図ります。

BIM/CIMの国土交通省ロードマップを解説

https://www.mlit.go.jp/tec/content/001464928.pdf

国土交通省「BIM/CIM推進委員会」が発表しているロードマップでは、「2023年度にすべての全公共事業において原則BIM/CIMを用いる」と定められています。

元々は「2025年度」という目標でしたが、2020年に「2年前倒し」の2023年度となることが発表に。この理由は、ちょうど新型コロナウイルスが流行しはじめたことにより、リモートの重要性が高まったためとされています。じっさいに感染症対策によりテレワークを導入した企業は増え、デジタル化が一気に加速しました。

BIM/CIM導入によるメリット・効果は?

BIM/CIM導入のメリット①業務効率化

https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk6_000094.html

BIMやCIMの導入によって、大幅な業務効率化が期待できます。具体的には、設計段階に3次元データを使って検証することで、事前に詳細なシミュレーションが可能に。これにより、着工後の出戻りや事故を防ぐことができます。その結果、工事品質の向上や工期、コストの短縮が期待できるでしょう。

またBIMやCIMを用いることであらゆる情報が一元化できるため、複数の工程を同時進行することも可能になりました。例えば図面作成、ファサードの検討、施工スケジュール組みといったプロセスを並行して検討することも。その結果、プロジェクト自体の日程短縮にも繋がります。

BIM/CIM導入のメリット②情報共有がしやすくなる

https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_fr6_000049.html

BIMやCIMの3次元データは、従来の2次元図面に比べると格段に分かりやすいのが特徴です。データベースとして共有することで共通イメージを持ちやすく、関係者間でスピーディーな対応が期待できるでしょう。

一般的に建物は、設計段階だけでなく建物竣工後の維持管理も重要です。その段階になると、普段建築とは関わりの薄い地域住民や自治体職員といった人たちとも情報共有する必要があります。そんな場合にも、BIMやCIMの3次元データなら誰にでも分かりやすくスムーズに情報共有が可能です。

BIM/CIM導入のメリット③働き方改革に繋がる

従来まで、建築業は「3K(きつい、汚い、危険)」のイメージが強くありました。しかしIT技術の導入により、こうした労働環境の改善が期待されています。具体的には、ロボットの導入による省人化、業務効率化による休日の増加といった効果により、働きやすい環境づくりを検討。

そういった取り組みには、BIMやCIMが大きな役割を果たします。工事情報をデータとしてクラウド上に置くことにより、いつでもどこにいても仕事ができるようになります。BIMやCIMの活用により、これまで不可能とされていた現場施工業務等でもリモート化が進められているケースも。

BIM/CIMの課題

令和3年の国土交通省の調査によると、日本ではBIMを「導入している」が46%、「導入していない」が53%とおよそ半々の結果に。詳しくは下記記事をご覧ください。

まだまだBIMが普及していない理由としては、主に以下2点の要因が考えられるでしょう。

BIM/CIMの課題①専門人材が必要

BIMやCIMは、扱うのにある程度の専門知識が必要です。広く普及している2D、3D CAD等に比べると専門人材が少ないため、導入を踏みとどまるケースも。

BIM/CIMの課題②導入コストが掛かる

BIMやCIMの導入の際には、ソフトや対応PCなどの費用が掛かります。企業全体でBIM・CIMに踏み切る場合には、その分コストも高額に。また社員教育のため講師を呼ぶなどの、研修会費用がかかってくる場合もあります。

BIM/CIMの活用事例

国土交通省では、令和元年より「建築BIM推進会議」を開催。その中で公募も行われている「BIMモデル事業」の具体事例をご紹介します。
詳細は国土交通省のページでご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000142.html

BIM活用事例①東京オペラシティ(維持管理)

東京オペラシティビル㈱とプロパティデータバンク㈱によるBIM導入プロジェクトです。クラウド化した不動産管理システムとBIMを導入し、維持管理段階におけるBIMの活用方策について検証を行いました。この取り組みを通して、施設維持管理の高度化・生産性向上・施設全体の長寿命化を図ることを目的としています。

BIM活用事例②竹中工務店(設計施工)

株式会社 竹中工務店によるプロジェクトです。RC造、S造の建築物におけるBIM活用の効果検証・課題分析を行っています。BIMを活用した設計施工一貫方式による生産性向上の検証に加え、高精度・高品質なものづくりの実現や、施設管理・運用・LCCに至る発注者の課題を共に解決することを目指します。

主な実施概要は、BIM活用による製作、施工計画・管理、施工、工事監理の生産性向上効果の検証や、設計BIM、施工BIM、維持管理BIMにおける適正なデータ連携のための課題分析です。

BIM/CIMで建設DX推進

BIM・CIMを使えば、これまでの設計、施工といった業務が大幅に効率化できます。デジタル化により、働き手不足といった問題の解決にも。導入コストや習得の難しさという課題はあるものの、建設のDX化には欠かせないツールです。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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