国土交通省、8月の建設工事受注高は8.6%増で5か月連続増加、設備工事業は24か月連続増

国土交通省は2026年10月13日、建設工事受注動態統計調査の令和8年8月分を公表しました。8月の受注高は9兆9,578億円で、前年の同じ月より8.6%増えました。5か月続けてのプラスです。
元請受注高は6兆4,897億円で3.3%増となり、5か月ぶりに増加へ転じました。下請受注高は3兆4,681億円で、20.2%増と5か月連続で伸びています。
業種別では設備工事業が24か月連続増
受注高を業種ごとに見ると、総合工事業は5兆6,478億円で1.2%増となり、前月の減少から再び増えました。職別工事業は1兆3,335億円で21.0%増加し、5か月連続のプラスです。設備工事業は2兆9,764億円で19.7%増と、24か月続けて前年を上回りました。
関東は12.9%増、近畿と中部は減少
業者の所在地域別に受注高を見ると、関東が4兆8,691億円で12.9%増となり、全国の受注高の約半分を占めました。九州・沖縄は7,899億円で23.2%増でした。一方、中部は7,930億円で5.7%減、近畿は1兆4,914億円で5.3%減、北海道は2,856億円で20.7%減と、地域によって動きに差が出ています。なお、受注高の少ない区分は誤差が大きくなるため、数値を利用する際は注意が必要です。
元請工事は公共も民間もプラスに
元請受注高を発注者別に見ると、公共機関からは1兆7,844億円で2.2%増、民間等からは4兆7,053億円で3.7%増でした。工事の種類別では、土木工事が1兆7,238億円で7.5%増、建築工事が3兆9,922億円で2.5%増です。機械装置等工事は7,737億円で1.6%減り、4か月連続のマイナスでした。
元請の業種別では、設備工事業が1兆6,881億円で28.7%増と21か月連続で増えた一方、総合工事業は4兆5,409億円で2.6%減、職別工事業は2,607億円で16.5%減となっています。
公共機関の受注は4か月連続で増加
1件500万円以上の公共機関からの受注工事額は1兆6,622億円で、前年同月比3.7%増でした。国の機関は4,503億円で11.2%増、地方の機関は1兆2,119億円で1.2%増です。
国の機関のうち「国」は3,100億円と51.2%の大幅増でしたが、政府関連企業等は1,144億円で34.2%減りました。地方では、都道府県が5,012億円で13.4%増、市区町村が5,577億円で10.0%増となっています。
工事分類では道路工事が最も多い
工事分類別で受注額が多かったのは、「道路工事」の4,023億円、「教育・病院」の2,394億円、「その他」の2,274億円です。
発注機関別と工事分類別の組み合わせでは、都道府県の「道路工事」が1,420億円、市区町村の「教育・病院」が1,316億円、国の「その他」が1,311億円で上位に入りました。
民間の建築工事は9.3%減、不動産業が低調
民間等からの建築工事・建築設備工事(1件5億円以上)は1兆5,593億円で、前年同月比9.3%減でした。前月の増加から再びマイナスに転じています。
発注者別では、不動産業が3,946億円で49.2%減と3か月連続で減少しました。製造業は2,885億円で14.5%増、電気・ガス・熱供給・水道業は1,456億円で924.3%増と伸びています。工事種類別では、「工場・発電所」3,783億円、「事務所」2,685億円、「住宅」2,592億円の順に多くなりました。
民間の土木・機械装置等は25.0%増で4か月ぶりプラス
民間等からの土木工事及び機械装置等工事(1件500万円以上)は1兆118億円で、25.0%増となり、4か月ぶりに増加しました。
発注者別では、製造業が3,790億円で30.3%増、電気・ガス・熱供給・水道業が2,675億円で28.4%増です。工事種類別では、「機械装置等工事」が5,525億円、「その他の土木工事」が1,301億円、「発電用土木工事」が926億円と続きました。
【参考】:建設工事統計調査
出典情報など
出典:国土交通省,建設工事受注動態統計調査報告(令和8年8月分),https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001397.html,リリース日:2026-10-13