【2026年最新】砕石価格の相場と推移|種類別の用途・選び方・見積方法を解説

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砕石は、同じ数量を発注しても現場到着時の原価が変わりやすい資材です。材料単価が安くても、採石場からの距離や車両条件によって運賃が上乗せされます。

2026年7月の国土交通省調査では、骨材の価格動向は横ばいでした。需給も均衡しています。ただし、全国動向だけで個別現場の価格は決まりません。品種と数量に加え、運搬条件まで同じ基準で比較しましょう。

本記事では、砕石価格の相場と推移について解説します。

砕石とは

砕石は、岩石を破砕して粒の大きさを調整した建設資材です。道路の路盤や建物基礎、駐車場などで使われます。

砂利との違いは、粒の形です。砕石は角があるため、転圧すると粒同士がかみ合うことで、路盤や基礎で支持力を発揮します。

砕石は製品名だけで選べません。粒度と材料の由来によって、締固めや排水の性能が異なるためです。設計図書にC-40やRC-40と書かれている場合は、同じ規格で見積もりましょう。

2026年の砕石価格|相場は種類と地域で変わる

砕石の価格は、材料の種類と受渡し条件をそろえて比較します。単位が1立方メートルと1トンに分かれるため、換算前の数値をそのまま比較できません。

たとえば、中部地方整備局の2026年1月設計材料単価では、地区によって次の価格差が確認できます。公表値は公共工事の積算用の価格です。

種類公表単価の例主な用途
クラッシャーラン C-404,300~6,100円/㎥下層路盤、基礎、仮設道路
再生クラッシャーラン RC-402,300~4,700円/㎥下層路盤、埋戻し、建築物の基礎
粒度調整砕石 M-305,100~5,300円/㎥上層路盤、仕上がり精度を求める路盤
単粒度砕石 6号6,050~6,700円/㎥排水層、コンクリート用骨材

民間の販売例では、2026年4月時点でC-40を3,800円/tとしています。M-30は4,000円/tです。RC-40は2,000~2,200円/tで、配達には10t車1回当たり5,000円以上が加算されます。

同じ砕石でも、プラント渡しと現場渡しでは比較できません。見積依頼では材料単価と運賃を分け、最低積載量や待機料も確認します。

砕石価格の推移|2026年は上昇後に横ばい

2026年の砕石価格は、年初の横ばいから4月に上向きました。その後は落ち着き、7月時点では横ばいです。

国土交通省の主要建設資材需給・価格動向調査では、2月に全資材が横ばいでした。4月は骨材がやや上昇し、6月と7月は横ばいへ戻っています。7月の需給は均衡し、在庫は普通です。

短期的な供給不足は全国調査から確認できません。一方で、横ばいは値下がりを意味しません。見積有効期限を超える案件では、発注時点の単価と運賃を取り直す必要があります。

砕石の価格を左右する3つの要因

砕石の現場原価は、材料価格より運搬条件で差が広がることがあります。価格差が出る理由を分けると、見積根拠を説明しやすくなります。

運搬距離と車両条件

砕石は重量があるため、採石場や再生プラントからの距離が運賃へ反映されます。10t車が進入できない現場では、小型車への変更や場内小運搬が必要です。

荷下ろし場所が狭い現場では、待機時間も原価になります。搬入経路と荷下ろし位置は見積前に確認し、車両誘導の人工も工程へ含めます。

新材と再生材の供給状況

RC-40は、コンクリート塊などを破砕して粒度を調整した再生材です。新材より安い販売例がありますが、地域の再生プラントと原料入荷量によって供給量が変わります。

国の直轄事業に関する方針では、現場から40km以内で条件を満たす再生骨材を入手できる場合、路盤や基礎への利用を原則としています。民間工事でも、設計仕様と品質を満たせば調達候補になります。

電力・燃料・労務費

砕石の製造では破砕機やふるい設備を使います。電力費と設備維持費は製造原価へ反映され、軽油価格とドライバー人件費は運搬費へ影響します。

仕入先から値上げ通知を受けた場合は、材料費と運賃のどちらが変わったのかを確認しましょう。

砕石はどんな場面で必要か

砕石は、上に載る構造物と排水条件に合わせて使い分けます。価格だけで代替すると、支持力や施工後の沈下へ影響します。

使用場面砕石の役割主な候補
建物基礎土間下などの支持層をつくるC-40・RC-40
道路・駐車場路盤を形成して荷重を分散するC-40・RC-40・M-30
外構工事舗装や平板の下地を安定させるC-40・M-30
埋戻し・裏込め構造物まわりの空間を充填するRC-40など
仮設道路工事車両が走行する路面を確保するC-40・RC-40
排水層水を通す空隙を確保する単粒度砕石

C-40・RC-40は下層路盤や基礎に使う

C-40とRC-40は、0~40mmの粒を含むため転圧しやすい材料です。道路や駐車場の下層路盤に加え、建築物の基礎材と埋戻し材にも使われます。

RC-40を採用する場合は、設計図書の指定と試験成績書を確認しましょう。再生材という名称だけで品質を判断せず、修正CBRや粒度など要求項目との適合を確認します。

M-30・M-40は上層路盤に使う

粒度調整砕石は、粒の構成を調整して締固め性能を高めた材料です。舗装に近い上層路盤や、仕上がり高さを管理する路盤で使われます。

下層路盤用のC-40を単価だけで置き換えると、設計で求める支持力と粒度を満たせません。代替案を出す時は、監督員や設計者の承認を得ます。

単粒度砕石は排水層や骨材に使う

単粒度砕石は粒径がそろい、細かな粒をほとんど含みません。排水層や暗渠まわりでは、水を通しやすい空隙を確保できます。

細粒分が少ないため、クラッシャーランと同じ締まり方はしません。必要な支持力と排水性能を分けて考え、施工箇所に合う粒径を選びます。

砕石の見積方法|現場渡し価格で比較する

砕石の見積では、締固め後の体積と購入時の単位を分けて計算します。

たとえば、600㎡へ厚さ150mmで施工する場合、締固め後の設計体積は90㎥です。経済産業省の旧統計では、平均換算値をC-40とRC-40で1.6t/㎥としています。M系は1.8t/㎥です。岩種や含水状態で変わるため、発注量は納入業者の換算値で確定します。

見積書では、次の費用を分けて記載します。

  •  材料費:規格と数量、受渡し単位を記載する
  •  運搬費:車種と運搬距離、台数を示す
  • 荷下ろし費:待機や小運搬の条件を記載する
  • 敷均し・転圧費:施工面積と層厚から人工を算出する
  • 品質管理費:試験成績書や現場試験の費用を含める

前述の富山県の販売例では、C-40を10t購入すると材料費は38,000円です。配達料を最低額で加えると43,000円以上になります。消費税や敷均し、転圧は別途です。材料単価だけで見積もると、少量発注ほど運賃の比率が高くなる点は知っておきましょう。

砕石を発注する前に確認する項目

発注後の規格変更や再搬入を避けるには、材料名だけでなく受入条件まで共有する必要があります。仕入先へ次の項目を伝えましょう。

  • 規格:C-40やRC-40、M-30などを指定する
  • 数量:㎥とtのどちらで発注するか決める
  •  納入場所:住所と場内搬入経路を共有する
  • 車両:10t車の進入可否と高さ制限を確認する
  • 納入時間:受入枠と待機時の扱いを決める
  •  品質書類:試験成績書と産地情報を確認する

公共工事では、設計単価と実際の購入価格が一致しないことがあります。積算条件と現場条件の差は、見積依頼書と仕入先回答を保存して説明できる状態にします。

今後の砕石価格は横ばいを前提に管理する

2026年7月時点では、骨材の需給は均衡し在庫も普通です。全国的な不足を前提に先行発注する局面ではありません。

一方で、運賃や地域供給は全国調査だけでは判断できません。工期が長い案件では、材料単価と運賃の改定条件を見積書へ記載します。搬入量が多い工事は、複数プラントの供給能力と配車可能台数も確認しましょう。

まとめ

砕石価格は、種類と地域に加えて運搬条件で変わります。2026年は4月にやや上昇し、7月時点では横ばいです。需給は均衡していますが、現場ごとの運賃差があるといえるでしょう。

比較の基準になるのは、材料だけの単価ではありません。規格や運賃、車両条件をそろえた現場渡し価格です。用途に合う砕石を選び、締固め後の体積から発注数量を算出し、原価を把握しましょう。