大和ハウス工業など6社、千葉市西千葉に約12,000㎡の広場開業、2027年春のまちびらきへ

20260702_大和ハウス工業など6社、西千葉キャンパスパーク開業

千葉市稲毛区の千葉大学西千葉キャンパス跡地で進められている大規模まちづくり事業において、新たな広場が姿を現しました。

2026年7月1日、約12,000㎡の敷地を持つ「西千葉キャンパスパーク」が一足早く利用開始となり、2027年春に控えるまちびらきへの弾みがつきました。

かつて大学の敷地だった場所が、地域に開かれた憩いの空間へと形を変えていく過程は、周辺住民にとっても関心の高いテーマとなっています。

6社共同で進む跡地開発

今回の広場整備は、野村不動産、三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル、大和ハウス工業、総合地所、東方地所という不動産開発6社が手を組んで進める複合開発「千葉 学美の杜」の一環です。

かつて東京大学が保有していた約75,000㎡の広大な土地を舞台に、分譲マンションから戸建住宅、高齢者向け住宅、学生マンション、商業施設まで幅広い用途の建物が計画されており、完成すれば約1,300戸、およそ2,600人が暮らす新たなコミュニティが形成される予定です。

大学と自治体が運営に関与

西千葉キャンパスパークは、千葉大学が所有する「大学広場」と、千葉市が管理する「弥生町公園」という2つの区画を一体的に整備したものです。

運営主体となる「千葉学美の杜 運営協議会」を通じて、大学と市がともに関わりながら維持管理にあたる点が特徴といえます。行政と教育機関、民間企業という異なる立場の主体が一つの広場を共同で支える体制は、他の開発事例と比べても珍しい取り組みといえるでしょう。

園内には南北方向に敷地を貫く幅約12メートルの通路をはじめ、歩行者専用の小道が複数張り巡らされ、歩きやすい空間が形成されています。

健康を意識したまちなみ設計

本開発では、以下の3本柱の設計方針が採用されています。

  • アーキテクトコード
  • ランドスケープコード
  • ウェルネスコード

なかでもウェルネスコードは、千葉大学予防医学センターとの共同研究成果をもとに組み立てられたもので、学ぶ・動く・育む・憩う・繋ぐという5つの切り口から構成される「NISHICHIBA WELLNESS CODE」として体系化され、街区全体のデザインに反映されています。

体を動かしたくなる仕掛け

広場の路面には、目にした人が思わず歩数を意識してしまうような模様や、運動量の目安になる目盛りが描かれており、遊び感覚で健康づくりに取り組める工夫が随所に見られます。

歩きながら楽しめるウォークラリー形式のプログラムも取り入れられ、単に整備して終わりではなく、住民に使われながら少しずつ育っていく広場を目指す姿勢がうかがえます。

今後は幅広い年代が参加できるランニングイベント「parkrun」の開催も予定されており、地域の交流拠点としての役割が一層強まりそうです。運営にあたる協議会には、健康増進やコミュニティ形成、地域活性化への寄与が期待されています。

周辺施設の整備も着々と

街区内ではすでに複数の施設が動き出しています。分譲マンションⅠ工区にあたる「西千葉レジデンス アベニュー」は販売開始後、総武線沿線でも屈指の売れ行きを記録しているとされています。

2026年5月にはスーパー「カスミ 西千葉店」が営業を開始しました。高齢者向け住宅や学生マンションについても順次整備が進められており、主な整備状況は次の通りです。

  • 分譲マンションⅠ工区:512戸、2025年11月に販売開始
  • 分譲マンションⅡ工区:319戸、2026年4月に着工済み
  • 戸建住宅:57戸、2026年8月着工予定(一部工区)
  • サービス付き高齢者向け住宅:110室、2025年3月着工済み
  • 学生マンション:312室、2025年3月着工済み
  • 商業施設:約3,000㎡、2026年5月開業済み
  • 介護施設:約3,000㎡、2025年12月着工済み
  • 複合施設:約3,000㎡、2026年6月着工済み

2027年春のまちびらきへ向けた取り組み

事業者6社は2027年春のまちびらきに向けて、地域住民や自治体と連携した情報発信を継続する方針を示しています。

大学の跡地という限られた条件を生かしながら、首都圏郊外における新しい複合開発のモデルケースを打ち立てられるか、今後の進捗にも注目が集まります。総武線沿線という立地の良さに加えて、大学や自治体と連携した街づくりという点も、今後の住宅選びにおける一つの参考材料になりそうです。

まちびらきまでの残り期間、どのような形で街並みが完成していくのか、引き続き情報が発信されていく見通しです。

出典情報など

出典:大和ハウス工業株式会社,公民学連携 約12,000㎡の「西千葉キャンパスパーク」―2027年春のまちびらきに先駆けて2026年7月1日(水)よりオープンー,https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20260701111054.html,リリース日:2026-07-01