BIMモデリングに必要な部品提供のプラットフォーム「ファミリエクスプローラー」提供開始
応用技術株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:船橋俊郎、以下、応用技術)は、Autodesk® Revit®(以下、Revit)上でモデリングに必要な部品である”ファミリ”を検索・配置可能にするアドインツール「ファミリエクスプローラー」の提供を開始しました。
Autodesk App Storeから無料でダウンロードすることができ、Revitを利用するすべての方にご利用いただけます。
ファミリエクスプローラーとは
ファミリエクスプローラーは応用技術が開発したRevit専用のアドインツールです。Revitでのモデリングに必要な部品データである“ファミリ”をクラウドサーバ上から検索・配置を可能にするツールで、本ツールを利用する全てのRevitユーザが、同一品質のファミリを取得して作業を行うことができるようになります。
本ツールにより各部材メーカーが提供するファミリの標準化や一元管理も可能となり、BIMモデリングの効率化と建設業全体のBIM普及が促進されます。
ファミリエクスプローラー 開発背景
近年、BIMは確実な広がりを見せており、その動きはRevitの普及とも軌を一にしております。RevitはBIMモデルの強力なオーサリングツールであり、今後もBIM構築の重要なインフラと位置付けられることでしょう。
しかしながら、モデリングに必要となるファミリがまだまだ不足しております。この不足を補う活動も多くありますが、そもそもファミリの作成は負担が大きい上に、作成されたファミリを配布する手段も課題となっております。
加えて、作成と配布の努力が個別に行われることを背景として、仕様の異なるファミリが流通するという二次的な問題も発生しております。また、配布ファミリを入手する際も複数の配布サイトから探す必要があり、そのことも作業負担となっております。
これらの問題に包括的に対応するため「ファミリエクスプローラー」を無償配布させていただく運びとなりました。Revitのアドインコマンドとして動作する本ツールには無償でご利用いただけるファミリが多数掲載されており、それらファミリは「BLCJ(※1)」「Japan Revit User Group(※2)」「設備BIM研究連絡会(※3)」の仕様に合わせる形で作成されます。
ファミリの作成側はこれら仕様に準拠すればよく、個別の作成依頼に対応する負担から解放されます。Revitユーザーは一覧表示されるファミリから目的のファミリを検索することが容易で、ファミリ入手とモデリングはシームレスなものとなります。
開発担当者コメント
2023年9月29日(金)に本製品リリースに関わるセミナーを建設業のお客様を対象に行いました。その際に、メーカー様から「このように仕様が統一されることや、ファミリの作成と配布の環境が一元化されることはメーカーにとってもメリットがある」とのコメントをいただきました。
その声に応えられるように今後も本サービスを拡充し、BIMのプラットフォームとなれるよう微力を尽くして参ります。ぜひ多くの方々に「ファミリエクスプローラー」を利用していただきたいと考えています。また、使用感などをフィードバックいただければ今後の改善に活かしてまいります。是非、ご協力をお願いいたします。
本製品リリースに関する発表を行った「設備BIMを始めましょう!」セミナーは下記よりアーカイブ視聴いただけます。
ファミリエクスプローラーへのファミリコンテンツ掲載案内
今回はJapan Revit User Group 2.0の設備機器ファミリから提供を始めますが、本ツールの仕様に賛同いただけるメーカー様等のファミリ掲載を順次行っていきます。
また、ファミリエクスプローラーへのファミリ掲載を希望されるメーカー様のご相談も承っておりますので、お気軽にご連絡いただければと思います。
ファミリエクスプローラー 入手方法
ファミリエクスプローラーはAutodesk App Store(https://apps.autodesk.com/ja)で入手可能です。
また下記URLより直接Autodesk App storeの製品紹介ページにリンクすることができます。
https://apps.autodesk.com/RVT/ja/Detail/Index?id=5080601625746424103&appLang=ja&os=Win64
なお、ダウンロードにはAutodesk アカウントでのサインインが必要です。
提供開始日:2023年9月28日(木)
Revit対応バージョン:Autodesk Revit 2021~Autodesk Revit 2024
ツール使用料:無料
※1:BLCJ – BIMライブラリ技術研究組合の略でBIMオブジェクトの標準化、BIMライブラリの構築・運用を目指す団体
※2:Japan Revit User Group – Revitのユーザが自ら運営するユーザ会
※3:設備BIM研究連絡会 – 設備BIM(Autodesk Revit)の標準化と普及・推進を目的とした建築設備会社の団体
応用技術株式会社について
応用技術は1984年の会社設立以来、ものづくり支援やBIM/CIM,GISを活用した「ソリューションサービス事業」と防災・環境分野を対象とした「エンジニアリングサービス事業」を両輪に、お客様の課題を価値に変えるイノベーションカンパニーとして成長しています。
応用技術株式会社ホームページ https://www.apptec.co.jp/