360度カメラの活用事例|おすすめの使い方や種類
目次
トレンドワード:360度カメラ
「360度カメラ」についてピックアップします。簡単に全方向のデータが残せることから、趣味やビジネスなど多くの現場で活用が広がっています。本記事では360度カメラの概要やメリット、建設業・不動産業での活用事例についてご紹介していきます。
360度カメラとは
360度カメラとは、周囲の全方向を同時にキャプチャできる特殊なカメラのことを指します。仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、パノラマ写真、360度ビデオなどの多くの用途に使用されています。
複数のレンズやセンサーを使用して、周囲の全方向の画像や映像を同時に収集します。複数のデータソースから得られた映像を結合することで、球体や円環状の映像に変換されるという仕組みです。
技術の進歩により小型で高性能なモデルが入手可能になり、業務や趣味など幅広い分野での活用が広がっています。360度カメラにより、新しい形式のコンテンツ制作やエンターテイメントが生まれています。
360度カメラのメリット
360度カメラのメリットとしては、下記が挙げられます。
- 全方位の記録を残せる
- 簡単に撮影できる
- ビジネスツールになる
360度カメラを使えば、広範な風景やイベントを一度の撮影で捉えることができます。これによりパノラマ写真やビデオを簡単に作成でき、視覚的なメリットが得られます。またセキュリティ監視の目的でも、広範なエリアをカバーするのに役立ちます。単一のカメラで広範な範囲を監視でき、安全対策を向上できます。
専用ツールを使えばボタンを押すだけで撮影できるため、誰にでも簡単に操作可能です。操作性が良いことから、建設業や不動産業などあらゆるビジネスで活用されています。
360度カメラの活用事例|建設業・不動産業
ここでは、360度カメラの具体的な活用事例をご紹介します。360度カメラは建設業や不動産業との相性が良く、多くの場面で活用されています。
①施工管理
360度カメラを建設現場に設置することで、施工プロセスの進捗をリアルタイムで記録できます。これにより現場の状況を把握でき、進捗状況を確認しやすくなります。不良箇所や問題点を記録しておけば、補修時にも活用できるでしょう。
また現場の状況を随時撮影しておくことで、周辺環境や眺望といったデータも残せます。施工後には隠れてしまう基礎や骨組み部分も撮影しておけば、後々問題が生じた時に見返せて安心です。
360度データは、施工関係者や利害関係者間のコミュニケーション改善にも役立ちます。リモートでのプロジェクト進捗共有に活用すれば、誤解によるトラブルを減少できるでしょう。
②教育ツール
360度カメラは、建設業での新人訓練に役立ちます。安全手順、建設技術、機器操作などを視覚的に示せるため、効果的なトレーニングツールとなるでしょう。
VRヘッドセットを使用して仮想現実空間で見ることで、現場の状況をよりリアルに体感できます。これにより建設現場の実際の状況を模倣し、実際の環境でのトレーニングを受けることができます。映像コンテンツなら遠隔地にいる方でも簡単に参加できるので、業務効率化に繋がるでしょう。
③バーチャルツアー
不動産業界では、360度カメラを使ったバーチャルツアーが活用されています。バーチャルツアーでは、物件の実際の状態がよりリアルに体験できます。これにより遠隔地にいる方でも物件を詳しく見ることができ、訪問前に資産価値を判断するのに役立ちます。特に新型コロナウイルスの時期を境に、導入事例は各段に増えています。
360度カメラを使用したバーチャルツアーは物件を直接訪問する必要がないため、時間と労力を節約できます。VRヘッドセットと組み合わせれば、バーチャル現実内を歩いて回ることも可能です。不動産業界では、360度カメラを使用したバーチャルツアーは物件の宣伝や販売の重要なツールとして確立されつつあります。
おすすめの360度カメラ
ここでは、代表的な360度カメラの製品についてご紹介します。
①matterport
matterportは、4K画像採用の美しい映像が特徴です。仮想空間に3Dモデルやアバターを配置でき、没入感やリアリティを表現することも可能となっています。比較的安価で手軽に撮影でき、モデルハウスのウォークスルー画像への導入例も多いです。
②RICOH THETA
RICOH THETAは、国内メーカーのリコーが提供する360°カメラです。 スマーフォンとの連携で、遠隔で撮影できるリモート撮影機能があります。さらに4枚の画像を合成して明暗差の大きい場所でもきれいに撮影できるので、広い建設現場でも便利に使えます。
③OpenSpace
OpenSpaceは、建設現場向け360度カメラソリューションを提供しています。作業員のヘルメットに付けた360度カメラのデータを利用して、現場の自動マッピングやオブジェクト検索を可能にします。データはBIMと連携することも可能で、進捗状況の把握や調整に役立てられます。
まとめ|360度カメラを活用しよう
360度カメラは低価格化が進んでおり、趣味のツールとしても人気が高まっています。また軽量で操作が簡単なことから、ビジネスツールとしても有効です。特に建設現場での施工管理との相性は良く、大幅な業務効率化に繋がります。