【初心者向け】おすすめのCADアプリは?|選び方のポイント

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著者:小日向

トレンドワード:CADアプリ

CADアプリ」についてピックアップします。スマホやタブレットから操作可能なので、外出時の作業に最適です。本記事では、CADアプリの選び方やおすすめのアプリについてご紹介していきます。

「CAD」と「CADアプリ」の違い

CAD(Computer Aided Design)は、手書きで行っていた設計をデジタル化できるため多くの現場で使われています。2Dや3Dなど、設計したい対象に合わせて機能を選ぶことも可能です。

CADとCADアプリの主な違いは、「デバイス(端末)の種類」となります。CADはパソコンで使われるのに対して、CADアプリはスマホやタブレットといった小型デバイスでの使用がメインです。

そのため細かな作業はCADで行うのが向いていますが、外出先でデータを確認する場合にはCADアプリを使うのが便利です。場合に応じて、両方を適宜使い分けることが多いでしょう。

CADアプリの選び方

ここでは、CADアプリを選ぶ際に守りたいポイントをご紹介します。CADアプリには様々な種類がありますが、使うシーンや目的によって選ぶのがおすすめです。

①CADと互換性があるか

普段使っているCADとCADアプリが相互対応している方が、スムーズに使えます。たとえば普段AutoCADを使っているのであれば、「DWG」「DXF」といったフォーマットに対応していると便利です。

またそれだけではなく「操作性が似ているか」もポイントとなるでしょう。実際に使っているとボタンの位置やコマンド呼び出し方法など、細かな違いがストレスになるものです。なるべく普段のCADと似ているタイプを選べば、業務効率がアップします。

②有料機能を確認

CADアプリは無料・有料など様々なタイプがあります。中にはダウンロード時には無料でも、機能を追加するには料金が掛かる場合もあるでしょう。

業務に必要であれば経費でまかなえるかもしれませんが、費用を抑えたいのであれば「完全無料」のアプリを選ぶのがおすすめです。

③使用者が多い方がおすすめ

初心者がCADアプリを選ぶ際には、「使用者が多い」ものを選ぶのがおすすめです。使い方に慣れていないと分からないことも多いですが、使用者が多ければネットで検索して解決方法が見つかりやすくなります。

初心者におすすめのCADアプリ

ここでは、初心者におすすめしたいCADアプリをまとめてご紹介します。主な機能や互換性、価格(2023年2月時点)についてもチェックしておきましょう。

①AutoCAD|定番ツール

AutoCADが提供しているアプリ版です。無償版では2D CAD図面の表示と計測までしか使えませんが、有料版になると図面の編集やストレージ100GBといった機能が付加されます。

AutoCAD作図ツールのほか、AutoCADに求められる正確性、整合性、信頼性を備えています。オートデスククラウドのほか、主要なクラウドストレージ プロバイダにも対応しているため、出先で簡単に図面にアクセスできます。

DWG・DXF形式対応
android・iPhone対応
価格有料版は1,100円/1ヵ月

【参考】AutoCAD mobile app

②IJCADMobile|完全無料で使える

こちらはDWG、DXF形式に対応しており、オフライン環境でも利用可能です。完全無料ですべての機能が使えるので、初心者がまず試しに使ってみる場合にぴったりでしょう。

また「最新図面管理機能」により、常に行われ続ける設計変更に対応できます。設計部隊と現場でタイムラグが起こりにくいため、スピーディーな業務が可能となります。モバイル環境に必要なCAD機能を標準搭載しているので、いつでもどこでも確認・変更ができます。

DWG・DXF形式対応
android・iPhone対応
価格完全無料

【参考】IJCAD Mobile モバイル用CAD

③DWGFastView|3次元にも対応

https://en.dwgfastview.com/

AutoCADに対応しており、2Dや3Dでの図面編集が可能です。完全無料ですが、シンプルで効率的な仕様が人気となっています。図面表示をするだけなら、アプリをダウンロードしなくてもブラウザ版で完結します。

有料版だと、モバイル機能のアップグレード、5G ストレージ クラウドの取得といった高度な機能も使えるようになります。

DWG・DXF形式対応
android・iPhone対応
価格有料版は550円/1ヵ月

【参考】DWG FastView

④CADPockets|オフラインでも便利

こちらは無料版でも、DWGファイルの作成・編集が可能です。有料版にすれば、高度なレイヤーマネージャー、マルチ画像アノテーション、クラウドストレージといった機能が使えるようになります。

オフラインに対応しており、ネット環境が無くても操作できます。またクラウドにデータ保管が可能なので、共有も簡単です。

DWG・DXF形式対応
android・iPhone対応
価格有料版は800円/1ヵ月

【参考】CADPockets

⑤ARES Touch|直感的に操作できる

こちらはドイツ発のCADアプリですが、日本語にも対応しています。編集作業は無料版でも可能で、外出先でもオフラインで作業できます。

FREESKETCH機能で、紙にペンで描くように書き込みが可能です。コメントやスケッチを残せるので、感覚的に操作できます。また画像メモやボイスメモ機能があり、図面に記録が残せるのも便利なポイントです。

DWG・DXF形式対応DWG
android・iPhone対応
価格有料版は$11.99/1ヵ月

【参考】ARES Touch

まとめ|CADアプリで作業効率化

出先で図面を確認したい時など、CADアプリを入れておけば簡単に見られて便利に使えます。アプリには様々な種類がありますが、「操作性」「値段」「互換性の高さ」など、自分に合ったタイプから選ぶのがおすすめです。CADアプリを活用して、作業効率化を図りましょう。