【建設DX展 独自取材】工事写真3.0に準拠した現場共有アプリ『蔵衛門』|ルクレ

2022年12月5~7日に第2回[東京]建設DX展(主催:RX Japan株式会社)が東京ビッグサイトで開催されました。450社もの企業が出展する中、BuildApp News編集部では注目のブースの独自取材を行いました。是非最新のDX情報のキャッチアップにお役立てください。<取材記事一覧ページはこちら>

株式会社ルクレが提供する『蔵衛門』は、四半世紀前に提供を開始して以来、10万社もの導入実績を誇る工事写真の現場共有アプリです。

本記事では、工事写真の施工記録からビックデータとして活用することを目的とした工事写真3.0に準拠した『蔵衛門クラウド』と『蔵衛門Pad』についてご紹介します。

ルクレ 田添 瞳 氏 インタビュー

Q.今回のご出展の目的について教えてください。

建設DXの実現にはさまざまなアプローチ方法がありますが、なかでも一番手軽で効果を得られやすいのが、工事写真業務であると「蔵衛門」は考えています。

工事写真はいま、フィルムカメラ・デジカメカメラに続いて、スマートデバイスの進化によって“工事写真3.0”へと発展しています。そういった背景から2022年4月に生まれたのが写真を起点につながる現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』です。

『蔵衛門クラウド』は、登録無料で全機能のトライアルがすぐに始められます。今回は、ご来場のお客様にその場で『蔵衛門クラウド』による建設DXを体験していただくことを目的として出展いたしました。

第1回東京展時は開発段階だった『蔵衛門クラウド』『蔵衛門クラウドApp』をリリースし、今年は全プラットフォームと機能が揃っております。より多くの方にご体験いただけるよう、端末数は昨年の倍以上をご用意しました。さらに、お持ちのスマートフォンでその場で登録してすぐにご体験いただけるよう、特別な招待状をご用意しております。ぜひお試しください。

また、ブース内セミナーも多数開催いたします。ゲストをお迎えしたセミナーも毎日実施し、建設DXの成功事例をご紹介します。

Q.今回出展されている商品・サービスについて教えてください。

現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』

すべての工事関係者が写真でつながる、マルチプラットフォームの現場共有アプリです。

工事写真のさらなる活用によって、今まで見えにくかった工事の状況や進捗をリアルタイムに把握することで“現場が見える”を実現します。工事に関わるすべての人が「蔵衛門クラウド」を通じて指示・確認・報告・記録などの業務をスピーディーに行うことができ、業務の分業化を実現させます。

現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』
https://www.kuraemon.com/cloud/

建設タブレット『蔵衛門Pad』

『蔵衛門クラウド』に対応した現場向け仕様の専用機です。

電子小黒板付き工事写真や報告用の現況写真の撮影だけでなく、図面の保存や共有も可能です。撮影した写真はその場で「蔵衛門クラウド」に自動保存されます。過酷な環境でも安心して使える工事現場に特化した堅牢さが特長で、大画面モデル『蔵衛門Pad DX』と高堅牢モデルの『蔵衛門Pad Tough DX』をご用意しています。

建設タブレット『蔵衛門Pad』
https://www.kuraemon.com/pad/
  

Q.出展されるサービスのユーザーはどういったプレイヤーの方々になりますでしょうか?

建設29業種・企業規模を問わず、さまざまな現場で、工事写真にかかわるすべての人がユーザーとなります。写真管理を担う現場監督はもちろんのこと、たとえば監督に撮影を依頼される協力会社の職人、現場の進捗を遠隔で確認したい所長・職長、リモートワークで在宅作業をする事務スタッフなど、あらゆる人に使われています。

Q.今回出展されている商品・サービスの費用について教えてください。

現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』

パソコンやiPhone・iPadから、無料ですぐにご登録が可能です。登録から翌月末まではトライアル期間で、すべての機能を体験することができます。

その後は無料のフリープランでも利用可能ですが、すべての機能を利用するためには有料ライセンスが必要です。月額660円から人数に応じてお得なライセンスパックをご用意しています。

建設タブレット『蔵衛門Pad DX』シリーズ

  • 大画面モデル『蔵衛門Pad DX』 109,780‬円(税込)
  • 高堅牢モデル『蔵衛門Pad Tough DX』 142,780円(税込)

Q.今回出展されている商品・サービスを実際にお使いの事例について教えてください。

『蔵衛門クラウド』は10人未満の小規模事業者から1,000人以上の大企業まで、幅広い企業規模のお客様にご利用いただいております。

機械メーカーS社様の事例

機械メーカーS社様(従業員数:1万人以上)では、発電設備の定期点検でご利用いただいています。従来は、1つの現場で10人が各自デジカメで撮影されていました。各SDカードから写真を取り出し台帳を作成する作業に、大きな手間がかかっていたそうです。

『蔵衛門クラウド』なら、すべての写真が撮影と同時にクラウドに集約され、即時確認が可能です。さらにExcelでの台帳作成も『蔵衛門御用達DX』に移行し、クラウドから自動連携に。写真仕分け・台帳作成の作業時間が大幅に削減されました。

白石建設株式会社様の事例

白石建設株式会社様(業種:建築/従業員数:101名)では、「本社への技術的確認が遠隔で可能になり、本社と現場の行き来が不要になった」との声をいただいています。

従来、電話で伝わりづらい確認事項は技術者が直接現場を見に行く必要がありました。

『蔵衛門クラウド』なら、マークアップ機能で写真に赤丸や寸法線を記入し、トーク機能で送信。本社のパソコンから確認し、回答することができます。移動コスト削減・確認の効率化を実現しました。

さらに、質疑応答の履歴はトーク画面に残るため、回答を関係者に共有したり、安全パトロールでの活用も進んでいます。

株式会社ODK様の事例

株式会社ODK様(業種:電気設備工事・設計施工/従業員数:9名)では、「チャットを活用、工事写真の撮影指導をリモートで行い、「少数」を「精鋭」にできた」との声をいただいています。

従来、若手社員は実務に手一杯で工事写真業務を覚える余裕がなく、撮影や台帳作成は社長自ら行われていました。

『蔵衛門クラウド』なら、現場で撮影された写真は社長がクラウドですぐに確認し、写真への指示書きとともにチャットで返信。電話やメールよりも正確に伝わる視覚的な指導によって若手社員の写真スキルが向上しました。撮影を託せるようになったことで、社長の写真業務は50%削減し、若手のモチベーションアップにもつながりました。

Q. 今回出展されている商品・サービスの今後の展望、あるいは御社全体として目指されている将来像について教えてください。

蔵衛門には、25年を超える実績と工事写真管理のノウハウがあります。新しいツールの導入に抵抗のある現場の方やITに苦手意識を持つベテランの方にも分かりやすく、誰もが使えるサービスとして、これからも幅広いお客様のDX実現をお手伝いしたいと考えています。

そのために、従来の写真管理にとどまらず、工事写真があらゆる現場情報と連動して「今が見える」から「未来が見える」機能を拡充してまいります。また、圧倒的な量の工事写真による学習データを活かし、未経験者も施工管理業務を担えるAI支援機能の提供を目指しています。

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