【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!鹿島建設編

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スーゼネ

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを各社毎にピックアップしてお届けします。

今回追いかけるスーパーゼネコンは… 鹿島建設 さんです!

BIM / DX関連pickupニュース】

  • 2024.9.26 床版取替の期間を70%短縮!「スマート床版更新(SDR)システムⓇ」を1車線規制での実工事に初導入
  • 2024.9.17 廃棄されるプラスチック梱包材を土のう袋に再生利用
  • 2024.9.11 株式会社UPBOND、鹿島建設と建設業界の現場における処遇改善と運営の効率化実証実験を実施
  • 2024.8.29 AIを活用し建物のライフサイクル全体のCO2排出量を正確に算定
  • 2024.7.10 山岳トンネル工事における「ずり出し」を自動化・無人化

床版取替の期間を70%短縮!「スマート床版更新(SDR)システムⓇ」を1車線規制での実工事に初導入

編集部コメント

鹿島建設は、道路橋の床版取替工事における交通規制を大幅に短縮できる「スマート床版更新(SDR)システム」を広島自動車道の伴高架橋工事に導入しました。従来の工法では21日かかる工程を、SDRシステムでは6日間に短縮し、工事期間を約70%削減しました。このシステムは、各工程を同時並行で行うことで効率を高め、安全性も確保します。鹿島は今後も、SDRシステムの改良を通じて社会的影響の低減に貢献していきます。

廃棄されるプラスチック梱包材を土のう袋に再生利用

編集部コメント

鹿島建設は、萩原工業とJ&T環境と共同で、建設現場の使用済みプラスチック梱包材を再利用し、土のう袋を製造するリサイクルシステムを実証しました。技術的に困難とされていたポストコンシューマ材料の再生を成功させ、5万枚の土のう袋を連続生産しました。この成果を基に、鹿島は「鹿島環境ビジョン2050plus」の目標である「サーキュラーエコノミーの実現」に向け、引き続きリサイクル技術の改良に取り組んでいきます。

株式会社UPBOND、鹿島建設と建設業界の現場における処遇改善と運営の効率化実証実験を実施

編集部コメント

鹿島建設は、UPBONDとネクストフィールドと共同で、建設業界向けWeb3サービス「GOヘイ!」を活用し、兵庫県の現場でステーブルコインを利用した従業員インセンティブの実証実験を行いました。技能労働者には日本円に連動するJPYC社のステーブルコイン『JPYC』を導入し、労働者のモチベーション向上を図っています。また、ゲーミフィケーションを取り入れ、使いやすさを向上。鹿島建設は今後、業界全体への展開を目指し、DX推進に取り組みます。

AIを活用し建物のライフサイクル全体のCO2排出量を正確に算定

編集部コメント

鹿島建設は、株式会社ゴーレムと共同で「Carbon Foot Scope」というシステムを開発しました。このシステムはAIを活用し、建物のライフサイクル全体で発生するCO2排出量を正確に算定できます。特に設備機器に関しても、従来は困難だった細部のCO2排出量を短時間で算定できることが特徴です。このシステムにより、鹿島建設は顧客に複数のCO2削減プランを提案し、効率的な脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。

山岳トンネル工事における「ずり出し」を自動化・無人化

編集部コメント

鹿島建設は、次世代トンネル自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel」の開発を進めており、岐阜県神岡試験坑道での実証工事に成功しました。このシステムにより、自動ホイールローダを使って岩砕の掬い取りから運搬、荷下ろしまでの作業を自動化し、作業現場の無人化と安全性の向上を実現しました。また、遠隔操縦の重機と連携することで、省人化と生産性向上も期待されています。鹿島建設は、さらに技術開発を進め、他の工事にも展開を図ります。

まとめ

鹿島建設は、床版取替工事を効率化する「スマート床版更新(SDR)システム」を広島自動車道で初導入し、従来21日かかる工程を6日に短縮、工事期間を約70%削減しました。これにより、交通規制による社会的影響を大幅に軽減しています。また、廃棄プラスチック梱包材を土のう袋に再生利用するリサイクルシステムを開発し、5万枚の土のう袋を生産。これらの取り組みを通じて、鹿島建設は社会的影響の低減やサーキュラーエコノミーの実現に貢献しています。