【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!清水建設編

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを
各社毎にピックアップしてお届けします。
今回追いかけるスーパーゼネコンは… 清水建設 さんです!
【清水建設BIM / DX関連pickupニュース】
- グリーン水素を活用した臨海副都心の脱炭素化に向けた取組の実施について 2023.4.28
- 施工時CO2排出量の削減に向け、工事電力の再エネ化を促進 2023.4.17
- 建設生産に伴うCO2排出量の自動算出プラットフォームを開発 2023.3.23
- 竣工BIMで新たなサービスを提供 2023.3.10
グリーン水素を活用した臨海副都心の脱炭素化に向けた取組の実施について
編集部コメント
グリーン水素とは、太陽光発電などの再生可能エネルギーを使って生成される水素です。水を電気分解する「電解」で製造されるため、CO2を排出しないのがメリットとなります。清水建設らは脱炭素化に向けた取組を推進するため、臨海副都心の青海地区において「グリーン水素」を活用した事業に取り組んでいます。
全国初となる水素混焼ボイラーによる地域熱供給や水素と太陽光による電力供給モデルの構築に向け、共同研究を行う予定です。今後は先進的技術の実装や取組機運の醸成を通じて、臨海副都心の脱炭素化を推進していきます。
施工時CO2排出量の削減に向け、工事電力の再エネ化を促進
編集部コメント
清水建設は、建設事業におけるCO2排出削減施策の一環として「再生可能エネルギー由来のグリーン電力を全面導入する取り組み」を開始しました。2023年4月より、名古屋支店と東北支店の新規着工現場を対象に行っています。
また両支店の既着工現場の一部についても、工事電力の再エネ化を図っています。これにより「年間で約24GWh」の工事電力の脱炭素化が図れ、約9,700トンのCO2排出削減効果が見込める予定です。今後、対象支店を順次拡大していく計画としています。
建設生産に伴うCO2排出量の自動算出プラットフォームを開発
編集部コメント
清水建設はスタートアップ企業・ゴーレムと共同でCO2排出量算出プラットフォーム「SCAT」を開発しました。建設生産過程で生じるCO2排出量を、精算見積データから自動算出できるようになります。
このプラットフォームは、清水建設の見積積算システムとゴーレム社のCO2排出量計算ツール「GORLEM CO2」を連携させたものです。見積積算システムから「GORLEM CO2」に精算見積データを誘導し、項目別にCO2排出量を算出・積算することで、建設生産に由来する“Embodied Carbon”を導出します。
今後は設計提案から活用し、建物運用にかかわるCO2排出量“Operational Carbon”なども含めた建物の全ライフサイクルにわたるCO2排出量 “Whole Life Carbon”の削減に注力していく考えです。
竣工BIMで新たなサービスを提供
編集部コメント
清水建設では5億円超を投じ、設計・施工・製作・運用をBIMでつなぐプラットフォーム「Shimz One BIM」の構築を進めています。それに伴い、4月から「お客様がクラウドを介して竣工BIMデータを閲覧できるサービス」を提供しました。またお客様のニーズに応じた「竣工BIMのカスタマイズ」にも対応していく予定です。
今回の新サービスにより、お客様はクラウドを介して竣工BIMにアクセスできるため「従来の書類ベースの竣工図書が不要」になります。また不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」と竣工BIMをデータ連携させれば、建物の維持管理履歴や修繕計画などの確認も可能です。
まとめ
清水建設では、グリーン水素等を通して「脱炭素」に積極的に取り組んでいます。先進的技術の実装が進めば、CO2の排出量削減に貢献できるでしょう。またデジタルに関しては「竣工BIM」の新サービスも注目です。クラウドを介したアクセスが可能になることで、お客様のニーズに柔軟に対応できます。今後、さらなるサービスの広がりが期待されます。