【22年12月】VR建設展示場やスマートシティ、3Dプリンター住宅、など今後幅広い産業で普及する記事をPick up!【限定配信】

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2022年11月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

未来都市ウーブン・シティに住みたい|スマートシティの課題や事例紹介も

■藤井氏のコメント

トヨタが進めている実験型の未来都市であるウーブン・シティ。BIGが設計を行ったことでも話題となっていましたが、大林組によって建築本体工事が遂に始まりました。現在も様々な業種のパートナーを募集しており、まだまだ広がりを見せそうな予感がします。記事内で紹介されている他国のスマートシティの事例には、嘘のような計画もありますが、本当に描いていた未来が実現するのか、今後の動向を楽しみにしています。

「KOKUYO OPEN LAB.」リニューアル|“空間×DX”で新たな働き方を実験

■藤井氏のコメント

働く空間自体を作り変えることで新たな働き方を生もうとする実験的な取り組みです。業務内容の効率化ではなく、空間から変えるアプローチが面白いと感じました。たくさんの会社と協働で進めているところも興味深く、一つのソリューションのみでなく、それらを組み合わせた時にどんな変化が起こるかも楽しみだと思いました。今後、新たな働き方を発見できるかもしれません。

300万円の家とは?3Dプリンター住宅でローン不要に|気になるデメリットや事例紹介も

■藤井氏のコメント

まだ法規の整備が進んでいないため現時点では限定的な普及となるものの、今後間違いなく普及が広がる分野です。海外では日本より大きな規模で既に実現している事例もあります。新しい技術やサービスが生まれる時は、法規が整っていないことがよくあります。3Dプリンター住宅についても、時間がかかかりそうですが、旧来の仕組みを変えていくと思います。

「超建築メタバース」の住宅展示場が本格始動|「すぐにつかえるメタバース」のVR建築物

■藤井氏のコメント

昨今のゲームでの体験がまさにそうでありますが、未来の建物や街をメタバース空間で体験し、中には購入に至るということが、今後普通に行われるようになるでしょう。既に一部ではリアルとデジタルの世界での体験がリンクするようになってきています。建物は、一品生産であるが故に完成品を最初から体験して購入することができないケースが往々にしてあります。メタバース空間で完成した住宅を体験できた時を少しでも解像度高くイメージできるだけでも、消費者にとってとても有用であると思いました。

まとめ

技術の進歩が早いITの世界では、既存のビジネスモデルを劇的に変化させる先端技術が続々と登場し、実用化に向けた実証実験が進められています。今回藤井氏が、注目したスマートシティや3Dプリンター住宅、バーチャルワークプレイス、VR建設展示場は、将来的に幅広く普及することが期待される先端技術です。今後、幅広い産業でこれらの技術が当たり前のように普及する可能性が十分に考えられます。

デジタル化の波に取り残されて機会損失を防ぐためにも、今回藤井氏が注目したような先端技術の動向をこまめにキャッチアップしておきましょう。