ホーム テーマ DX推進 ロボティクス 公共工事で3Dプリンタ施工実施|ICT施工を地方から

公共工事で3Dプリンタ施工実施|ICT施工を地方から

掲載日:2022年04月08日

建設用3Dプリンタを開発する株式会社Polyuse (本社 : 東京都港区、代表 : 岩本 卓也 / 大岡 航 以下Polyuse)は、公共工事における土木構造物を3Dプリンタで製造し、115年以上の歴史を誇る入交建設株式会社( : 高知県高知市、代表 : 窪内 隆志 以下入交建設)の受注の工事内で、国内初の実施工を行いました。

公共工事の概要及び記者発表

今回、国土交通省発注の一般国道55号南国安芸道路の改良工事において、国内初となる3Dプリンタで印刷造形を行った土木構造物の施工を入交建設と実施させて頂きました。

※四国8の字ネットワークは、四国縦貫自動車道、四国横断自動車道、高知東部自動車道、阿南安芸自動車道により構成する全長約810kmの高規格道路ネットワークです。四国4県を8の字の形で結ぶことから、「四国8の字ネットワーク」と呼ばれており、四国8の字ネットワークの整備により、自然災害時の救急活動や支援物資の輸送等の確保に加え、交流人口や商圏の拡大などによる地域経済の活性化につながると期待されています。

2/25に実施した見学会では、国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所と入交建設にて、業界関係者及び報道機関(注1)へ、建設用3Dプリンタの技術説明や地方で加速化している人手不足解消や防災力向上等へ向けての取り組みについて、説明を行った後、3Dプリンタによる実演を行いました。

(注1)
高知新聞:公共工事に3Dプリンター国内初導入、工期半減 高知県の南国安芸道路コンクリ建造物 県出身者ベンチャーが新技術
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/552216

日経クロステック/日経コンストラクション:公共工事初「本設構造物を印刷」、生産性向上に3Dプリンターが浮上
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00107/00186/?P=2

デジコン:公共工事で国内初!「Polyuse × 入交建設(高知県)」が3Dプリンタで構造物を製作【現場見学会レポート】
https://digital-construction.jp/column/351?fbclid=IwAR0hVfDI_vkltCE4oYKfeyMxV0lysl4wy06ybVHOY3curopuWIQ-lbaeBto

建設業界の現状及び3Dプリンタ開発の背景

現在の建設業界は大きく変わろうとしています。
その背景には、大阪・関西万博2025や社会インフラの老朽化を中心とした建設投資が拡大している状況とは裏腹に深刻な人手不足が存在しています。
建設業界の人手不足は日本経済やインフラ整備に大きく関与する問題であり、もしもの際の災害時の復旧作業や雇用創出の観点においても非常に重要な役割を担っている存在であります。

しかし、国土交通省発表資料によりますと、技能労働者約340万人のうち、今後10年間で約110万人が高齢化等により離職の可能性が高まり、若年者の入職が少ない傾向が算出されています(29歳以下は全体の約1割)

国土交通省「建設産業の現状と課題」より

更には、日本国民の生活を支える社会インフラの老朽化が急速に進んでいます。
一般的にはインフラの耐用年数は約50年と言われており、1964年の東京オリンピックの頃に整備された首都高速1号線をはじめ、高度成長期以降に整備したインフラが急速に老朽化し、今後20年間で、建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に高くなる見込みと国土交通省より発表されております。
社会インフラの老朽化による事故は近年大きく社会問題視されており、2012年12月の中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故を代表に負傷者、最悪の場合は死亡者を出してしまう恐れがあります。

このように適切な補修・修繕が実施されない等により損傷程度が悪化し危険性が増し、供用することができなくなったインフラが各市区町村では深刻化しており、通行止め・通行規制が日常的に発生している例も少なくない状況が報告されています。

そのような状況等を打破する為に、2016年、国土交通省によって建設業界の生産性向上のために、ICTを取り入れた新しいプロジェクト「アイ・コンストラクション(i-Construction)」が本格始動致しました。

それにより建設会社を中心とした技術開発が行われ、建設業界における様々な工程を効率化する取り組み及び検証が現在進行形で進んでいます。
Polyuseでも、建設の実際現場におけるDX化が業界の生産性向上においては特に重要と考え、ICT建機である建設用3Dプリンタの開発を進めています。
今後も建設現場における、人にしかできない生産性や重要度の高い業務へ集中する現場環境を創出し、きつい・危険・きたないを代表する3K領域を建設用3Dプリンタやロボット/重機での施工により、人とテクノロジーの共存施工を目指し、国や自治体、建設業界と共に実装を進めて参ります。

3Dプリンタ施工における様々な効果

Polyuseでは、これまでもパートナー企業との対話を重視し、パートナー企業が実際行われている施工現場や持っている課題感を共有頂きながら、3Dプリンタの実利用及び効果検証を共に進めてきました。

公共工事はもちろん建設業界における3Dプリンタ施工の効果や可能性については、現状において不透明な要素も多いのは事実でありますが、入交建設を代表例にPolyuseのパートナー企業の前向きな姿勢によって、一つずつ効果や運用における最適化及び検証が進んでいます。

【今回の高知県での取り組みの目的】
・3Dプリンタ運用の更なる最適化
・地方建設業のICT建機への期待感や導入におけるハードルの可視化
・施工生産性向上面での実評価
・実施工での必要データ・書類等の導入準備手順の協議検討
・施工後の各種検査や性能評価の進め方
・既存工法との各種比較検証 etc.

今後は据付環境も考慮した上で、より最適な構造物の形状や必要強度や施工方法等について、3Dプリンタ施工ならではの観点からも協議検討を進めて参ります。

国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所 岡本所長コメント

今回は小さな構造物の施工でありましたが、今後の人手不足解消にも寄与する技術だと考えています。まだまだ解決しなければならない課題もありますが、お互いに協力しながらレベルアップしていければと考えています。

パートナー企業と歩むステップ

■入交建設 窪内代表取締役のコメント
人手不足・労働力不足は、簡単に解決出来る問題ではなく、新しい働き方に対応するための生産性向上も重要な課題です。新しい技術・新しい取り組みを実践し、それを使いこなせるようになることは、解決策のひとつです。
様々な方々と協力し、様々な新しい技術・新しい取り組みを使いこなせるようになること、その一歩一歩が新しい施工現場に向けての前進です。

■入交建設 石川管理技術者のコメント
働き手不足や担い手不足というのは、建設業界の近々の課題であり、生産性向上や省人化は避けては通れない道であります。担い手不足には、やはり土木業界のイメージアップが大切であり、今回の型枠を必要としない最新技術は、その一端を担いうるものだと思い、採用を決めました。
また、働き手不足に対しても、熟練職を必要としない技術ということで、非常に有効なものであります。
近々では小型擁壁や、縁石などの小構造物から、未来的には橋台、橋脚などなど、様々なものに対応していき、働き手不足への対応となることを願っています。今回の施工で、省人化や生産性が向上することは実証できたので、今後益々の技術の発展を願うものである。また、新しいものを一緒に創りましょう。

入交建設 石川様(技術管理者)と大岡(代表)の打ち合わせ風景

土佐国道事務所岡本所長・入交建設・Polyuseの集合写真(撮影時のみマスクを外しております)

今後もPolyuseは入交建設や連携するパートナー企業と共に建設用3Dプリンタにおける人とテクノロジーの共存施工に挑戦して参ります。

事業急拡大に伴い、仲間募集中!

Polyuseでは現在、エンジニアチームを中心に絶賛仲間を募集しています。
チームは、修士・博士出身者が多く、それぞれが自身の専門領域や責任感、建設業界をより良くする為のモノづくりを重要視する目線を持ち、常に課題を楽しむ最高のチームであることを大切にしています。
Polyuseの開発現場では、多くのパートナー企業様・大学研究機関様等と共同での事業展開を進めつつ、最先端の研究開発分野を社会実装していくことが可能です。
是非、建設業界の課題解決への強い関心と興味、そして各領域での実力・実績を兼ね備えた方と、より業界をアップデート出来るチームを作っていきたいと考えております。テクノロジーによる技術開発を通して、建設業界を変革する。というチャレンジにワクワクした方がいらっしゃれば、下記コーポレートサイトよりお問い合わせ頂ければ幸いです。
https://polyuse.xyz/recruit/

株式会社Polyuseについて

会社名     : 株式会社Polyuse(ポリウス)
所在地     : 東京都港区2-2-15 2F(開発拠点は神奈川県鎌倉市)
代表取締役   : 岩本卓也 / 大岡航
事業内容    : 建設用3Dプリンタを中心とした建設業界特化型のハードウェア、ソフトウェア、サービスの企画設計、製造、販売
設立      : 2019年6月
URL      :  https://polyuse.xyz/ 
公式Twitter  : https://twitter.com/polyuse

【本件に関するお問合せ先】
株式会社Polyuse 広報部
URL  :  https://polyuse.xyz/contact/
メール  : info@polyuse.xyz

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