おすすめの冷却ベストで酷暑対策|最新「ペルチェベスト」とは?種類や選び方

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著者:小日向

トレンドワード:冷却ベスト

「冷却ベスト」についてピックアップします。近年は夏場の暑さが厳しさを増しており、熱中症のリスクが高まっています。そこで本記事では、冷却ベストの主な種類や選ぶポイントについてご紹介します。適切な製品を選んで、作業環境を快適に整えましょう。

冷却ベストとは|酷暑現場でおすすめ

冷却ベストとは、高温環境下での作業や活動中に体温を下げる衣類のことを指します。適切な冷却ベストを選ぶことで、安全かつ快適に作業を行えるのがメリットです。

空調の無い屋外等の建設現場では熱中症のリスクが高まり、近年の酷暑では大きな課題となっています。そのため、冷却ベストの必要性が高まっているのです。

冷却ベストの種類①水・氷で冷やす

ここでは、水や氷を使うタイプの冷却ベストについてご紹介します。

保冷剤タイプ

出典:赤城工業㈱,熱中対策 保冷剤ベスト アイスハーネス シリーズ,http://www.akagi-aaa.co.jp/products/kojin/ice-h.html,参照日2024.8.13

保冷剤タイプの冷却ベストには、取り外し可能な保冷剤が内蔵されています。冷凍庫で冷やした保冷剤をベスト内のポケットに入れることで、簡単に冷却できるのが特徴です。使用後は保冷剤を取り外して、再度冷凍できます。

保冷剤は使い捨てではなく何度も再利用可能なので、経済的かつ環境にも優しいのが特徴です。他の冷却ベストに比べて価格が手頃で、導入しやすくなっています。

ただし保冷剤の冷却効果は時間とともに減少するため、長時間の連続使用には向かない場合があります。保冷剤を事前に冷凍しておく必要があり、準備が必要です。

タンクタイプ

出典:THANKO,ガツンと冷える「水冷ベスト」,https://www.thanko.co.jp/view/item/000000001250?category_page_id=ct132,参照日2024.8.13

タンクタイプとは、小型タンクから水を循環させて冷却するベストのことを指します。タンクは2L程度までの容量であることが多く、身体に装着できる程度のサイズ感となっています。

長時間の冷却が可能で、持続的な効果が得られます。また予備タンクを準備しておけば、交換することで継続して使えるため便利です。

ただしタンクに水を入れるため、ベストが重くなることがあります。また使用前に水や氷を準備する必要があるため、準備に手間が掛かる点には注意しましょう。

チラータイプ

出典:鎌倉製作所,COOLEX,https://coolex.jp/about-concept/,参照日2024.8.13

チラータイプの冷却ベストとは、別置のチラー(冷却装置)からホースで冷水を循環させる方式のことを指します。電源に接続して使うため、時間の制限が無いのが特徴です。

ただしチラーはある程度の重量があり、持ち運びに不便な場合が多くなります。そのため工場等の現場で使われるのが一般的です。

冷却ベストの種類②水・氷を使わない

冷却ベストには、水や氷を使わないタイプもあります。それぞれの特徴を理解して、適したタイプを選びましょう。

ファンタイプ

出典:ワークマン,ウィンドコア リペアテック(R)2WAYベスト,https://workman.jp/shop/g/g2300035827022/,参照日2024.8.13

ファンタイプの冷却ベストは水や氷を使用せず、風力で冷却を行うシステムです。内部に小型のファンが組み込まれており、これが空気を循環させることで体温を下げます。

ファンは通常、充電式のバッテリーで駆動します。また比較的軽量で、移動や作業が楽な点が特徴です。ただしファンの冷却効果は水や氷を使用するタイプよりも低く、酷暑時には効果が薄いことがあります。

ペルチェタイプ

出典:ワークマン,ウィンドコアアイスペルチェベスト,https://workman.jp/shop/g/g2300035911011/,参照日2024.8.13

ペルチェベストとは、「ペルチェ素子」という半導体素子を使用して冷却するタイプのことを指します。ペルチェ素子は、電流の向きによって発熱・冷却を切り替えられる性質を持つのが特徴です。これにより、着衣面の熱を放出・冷却する仕組みとなっています。

非常にコンパクトで軽量なので、幅広い現場で導入が広がっています。ただしバッテリーの充電が必要という点や、金属プレートを使っていることからアレルギーの方は使用できない点には注意しましょう。

おすすめの冷却ベストメーカー

ここでは、おすすめの冷却ベストのメーカーをご紹介します。複数のメーカーを比較することで、最適な冷却ベストを選びましょう。

ワークマン

出典:ワークマン,ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO,https://workman.jp/shop/g/g2300035914012/,参照日2024.8.13

ワークマンは作業着の専門メーカーで、幅広いワーキングウェアを開発・販売しています。2023年に販売された「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO」が即完売したことが話題になりましたが、2024年もレベルアップして再登場しています。

ペルチェ素子の冷却・発熱切替機能を活かし、オールシーズンに対応しているのが特徴です。「強/弱/ゆらぎ」の3段階で調整可能で、S~5Lサイズに対応したフリーサイズ設計となっています。そのため、メンズからレディースまで幅広い方におすすめです。

桑和

出典:桑和,TOP,https://net-sowa.co.jp/,参照日2024.8.13

桑和は岡山県に本社を置く作業服メーカーで、働く人が誇りをもって生き生きと働ける作業服を提供しています。「BEAMS DESIGN」とコラボして作業着を開発するなど、デザイン性の高い製品が特長です。冷却ベストでは、ペルチェタイプやアイスベスト等、豊富な種類を展開しています。

XEBEC(ジーベック)

出典:XEBEC,商品情報,https://www.xebec-group.co.jp/products/,参照日2024.8.13

XEBEC(ジーベック)は、広島県に本社を置く作業服・安全靴メーカーです。働く人に心地よいウェアやシューズを届けるため、「耐久性」「機能性」「デザイン」を追求し研究しています。ファンタイプの冷却ベストの他、保冷剤タイプの水冷服など幅広い種類を製造しています。

おすすめの冷却ベストの選び方

現場の状況に応じて、適切なタイプの冷却ベストを選びましょう。主なポイントとしては、下記の項目が挙げられます。

  • 連続使用可能時間
  • サイズ
  • 重さ

まずは、作業時間に応じて適切な使用可能時間のものを選びましょう。またサイズ調整可能でフィット感の良いものを選び、体型に合っているかを確認しましょう。実際に試してみて、長時間の使用でも体に負担が少ない軽量なものを選ぶと快適になります。

まとめ

夏季の現場作業では、熱中症のリスクが上昇します。適切な冷却ベストを使用して、快適で安全性の高い現場環境を整えましょう。