BIMの新資格制度「BIM利用技術者試験」の実技試験サンプル問題を公開!

一般社団法人コンピュータ教育振興協会(以下ACSP、東京都港区赤坂、代表理事 大髙 敏男)は、BIMの新たな試験制度「BIM利用技術者試験」の1級・準1級試験のサンプル問題を公開しました。

本試験は、建築業界や建設業界で注目されている「BIM(Building Information Modeling:ビルディング インフォメーション モデリング)」の人材育成の指針・目標となる新たな資格制度として創設されたもので、BIMの技術や知識を体系化し、企業がBIM人材を獲得する際にどの知識や技術を求めているかを視覚化することを目的としております。

本試験制度は、BIMの基礎知識を問う「2級(筆記試験)」と、BIMソフトを利用してモデリングを行う「準1級・1級(実技試験)」で構成され、経験や能力、目的に応じて目標が設定できます。

ACSPでは2023年6月より知識試験の「2級」から試験を開始しましたが、2024年度より開始予定の実技試験「1級・準1級」の学習用サンプル問題を公開いたしました。なお、1級・準1級の受験には、2級の合格が必須要件となります。

「BIM利用技術者試験」の概要

受験対象者

1級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行う。BIMが操作できるだけではなく、モデラ―の統括やBIM設計の補助業務を担う方が対象。

準1級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行う。BIMを学び、モデリングの基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やモデラ―が対象。

2級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、およびBIMシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行う。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象。

合格後の進路

1級:建築、建設関連企業の設計者もしくは設計補助、チーフモデラ―

準1級:建築、建設関連企業の設計補助、モデラー

2級:準1級、1級を経て建築、建設関連企業の設計者・設計補助、2級の知識をもってBIMの営業、管理等の関連業務

受験資格

1級:2級または準1級/1級有資格者

準1級:2級有資格者

2級:特になし

※お申し込み時には、2級(1級受験の場合は準1級も可)の認定番号の入力が必須です。

※準1級と1級を同日受験日に受験することはできません。

受験料

1級:個人受験 19,800円(税込)(準1級/1級合格者は13,200円)※予定

        認定会場受験 16,500円(税込)(準1級/1級合格者は11,000円)※予定

準1級:個人受験 13,200円(税込)※予定

         認定会場受験 11,000円(税込)※予定

★認定会場受験は、1試験当たり10名様以上の受験者のいる教育機関/企業を対象に、自校/自社に設置されたBIMシステムを利用して受験いただける制度です。本制度への会場登録をご希望の企業/教育機関の方は、BIM利用技術者試験センターへお問い合わせください。

2級:7,700円(税込)

受験形態

1級/準1級:BIMソフトウェアを使用した実技試験

2級:CBT/IBT方式を利用した筆記試験

受験日

1級/準1級:2024年度開始予定(年2回実施)※具体的な日程はWebにて公開

2級:随時実施(地域により、選択できる試験日が異なります。申込画面を進み確認してください。最短で3日後の試験よりお申込みいただけます。)

試験時間

1級/準1級:240分(予定)

2級:60分

試験方法

1級:提供されたモデルの詳細度を変更し、詳細図面の切り出しや面積等の数値を割り出す(BIMモデルデータおよび図面データを提出)。

準1級:提供された2次元図面やデータからモデリングを行い、図面の切り出しや面積等の数値を割り出す(BIMモデルデータおよび図面データを提出)。

2級:CBT/IBTシステムによる多肢選択方式(一般受験者は全国にある専用のCBT試験会場で実施。団体受験者は自校/自社のPC環境で実施)

合格基準

各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準

・公式Webページ:https://www.acsp.jp/bim/

※上記内容は2024年1月1日現在のものです。実際の試験の際には変更される場合がございます。

一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)について(https://www.acsp.jp/

ACSPは、1990年の創設以来、受験応募者累計60万人を達成する「CAD利用技術者試験」を中心に、「3Dプリンター活用技術検定試験」「Space Designer検定試験」などの主催・運営を通し、「ITを活用したものづくり人材」の輩出に努めています。

本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)

BIM利用技術者試験センター
Email:bim_cs@acsp.jp