「BIM/CIM原則適用」に向けて3次元モデルを視覚化!高精度屋外ARシステム『Trimble SiteVision』にiPhone/iPadで使えるPoleタイプ登場
測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役兼CEO:丹澤孝)は、測量・建設向けに三次元モデルの表示・確認・収集が行える高精度屋外ARシステム「Trimble SiteVision Pole(トリンブル サイトビジョン ポール)タイプ」の取り扱いを開始。さらに新たにiPhone/iPad対応のTrimble SiteVisionソフトウェア Version 4.0もリリースしました。
目次
現場の未来を「視える化」する、Trimble SiteVision(サイトビジョン)
Trimble SiteVisionは、モバイル端末の画面越しに三次元モデルと現実の風景とを重ねて見ることができる屋外ARシステムです。設計データを現場に「視える化」することで、頭の中で建物の出来上がり状態を想像する必要がなく、誰もが同じイメージを共有することができます。
Trimble SiteVisionはこんな場面で活躍します。
■地下埋設物のチェックに
図面だけでは確認が難しい詳細部分も簡単に見ることができます。地下配管の三次元モデルを表示させれば、工事前の埋設物の確認が行え、施工時の事故防止にもつながります。
■発注者・現場作業者への説明や住民説明会に
施工イメージを誰でも簡単に理解できるので、複数の関係者への施工モデルのプレゼンや住民の方への説明などのスムーズな実施をサポートします。
■現場・事務所の遠隔での連携に
図面の修正等を行う際も、現場にあるTrimble SiteVisionをクラウドサービス(Trimble Connect)で事務所と繋げば、現場にいながら修正したデータを確認できます。
また、事務所側でも、Web会議システムと連携させることで遠隔臨場が可能となります。現地に行くことなく対応できるので、現場と事務所の移動時間や交通費、交通トラブルなどの回避につながります。
新型アンテナ採用で衛星受信性能アップ、さらにiPhone/iPadに対応
左:Trimble SiteVision Pole Handyタイプ、右:Roverタイプ
今回取り扱いを開始するTrimble SiteVision Poleでは、Trimble ProPointエンジン搭載のTrimble Catalyst DA2アンテナを採用。
Trimble ProPointエンジンはTrimbleのフラッグシップモデルGNSS受信機にも搭載されており、困難なGNSS環境下でも精度と生産性を向上させます。
さらに、ご要望の多かったiPhone/iPad、Androidタブレット端末に対応。デバイスの選択肢が広がり、所有機材の有効活用につながります。
【新機能】QRマーカーでの位置合わせで、GNSSが取得できない場所でも使用可能に
Trimble SiteVisionソフトウェアVersion 4.0より、Trimble Connect拡張機能によりQRマーカーでの位置合わせに対応。
これにより従来難しかった屋内での使用はもちろん、橋の下やトンネル内等のGNSSを取得できない場所でもSiteVisionを使用することが可能となり、利用シーンが拡大しました。
Trimble Connect拡張機能でQRコードを作成し、モデル内に設置
現実空間で、モデルと同じ位置にQRコードを設置
Trimble SiteVisionラインアップ
【アンテナ一体型モデル】
Trimble SiteVision アンテナ一体型モデル
GNSSアンテナ、EDM、バッテリー管理システムを搭載した、片手で持てる軽量な一体型システムです。
EDM搭載のため、距離精度が必要とされる業務におすすめです。
Androidスマートフォンに対応し、Google AR CoreとTrimble測位技術を活用して、3次元モデルを高精度で『視える化』します。
【ポール取付モデル】 -New!!
左:Trimble SiteVision Pole Handyタイプ、右:Roverタイプ
お好みの長さのGNSSポールに、GNSSアンテナとアンテナ用バッテリー、スマートフォンまたはタブレットを装着します。
Androidスマートフォン、iPhone/iPadに対応し、現場に合わせたデバイスでご使用いただけます。
製品情報
【製品情報】
https://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=376
【特設サイト】
https://geospatial.nikon-trimble.co.jp/sitevision/
Trimble SiteVisionはNETIS登録の新技術です。(登録番号:KT-220216-A)
国土交通省「令和五年度BIM/CIM原則適用」について
国土交通省では、建設事業全体における建設生産・管理システムの効率化を図るため、2023年4月から直轄工事において「BIM/CIM原則適用」を掲げています。
このBIM/CIM原則適用では、設計時の3次元モデルによる出来あがり全体イメージの確認・共有や複雑な箇所の確認などが義務項目とされており、原則すべての詳細設計・工事において3次元モデルの作成・活用が必要となっています。
義務項目が未経験者も取組可能な内容なのに対し、推奨項目には3次元モデルに複数の情報を重ね合わせて確認することや、3次元モデルでの近接物干渉チェックなど高度な内容が含まれており、一定規模・難易度の事業において、推奨項目の積極的な取り組みを目指すとしています。
株式会社ニコン・トリンブルについて
株式会社ニコンと米国Trimble Inc.のジョイントベンチャーである株式会社ニコン・トリンブルは、両社のコア技術である測量・測位技術とノウハウを融合させ、GNSS受信機、小型・軽量なトータルステーション、先端的なロボティックトータルステーションを中心に高品質、高精度なソリューションをご提供してまいりました。
近年ではTrimbleの最先端建設ICTソリューションや3Dレーザスキャナーを国内に導入し、多くの実績を積み上げております。精密農業、地理空間情報、自動運転の分野においても、最先端の技術、ソフトウェア、サービスをご提供しながら、新たな分野開拓の可能性にもチャレンジしております。