2021年12月6日〜8日に行われた建設DX展にて独自取材を行いました。建設DXの生の声を全8回の連載にてお届けします。

第1回目は、建設DXや業界動向を発信する建設ITジャーナリスト・家入 龍太氏へのインタビューです。
家入氏は建設DX展をどのように見たのか?会場で取材しました。

建設ITジャーナリスト 家入 龍太氏

建設DX展 家入龍太氏 インタビュー

Q.建設DX展 全体的な印象は?

コロナ禍での働き方変化が 建設DXを本格化

出展数も多く、来場者も会場からあふれるほどの大盛況でした。建設DXの本格的な変化を実感しました。
変化を後押ししたものはコロナ禍での働き方変化だったと感じます。多くの人が在宅勤務やオンライン会議などで移動しない効率性を経験したことが大きいです。
従来のように会社に行かずとも仕事ができるという意識の転換がありました。これまでの建設業界のIT、DX化は言葉が先行し内容が伴わない印象もありましたが、今回の展示会ではDXによる効率化、生産性向上をうたった製品やシステムが数多く出展されていました。
来場者もDX化に向けて真剣に情報を得ようとしている様子を肌で感じました。

Q.個別の展示についての印象は?

建設工程を全体的に見直す 意欲的な展示が印象的

施工管理アプリのさらなる進化や仮想通貨の技術で巨大デジタルツインを作るというシステムなど、魅力的な展示が多いと感じました。建設工程を全体的に見直すという、スキーム転換を訴える展示が増えていることが印象的でした。

建機の遠隔操作 新しい働き手の可能性を広げる

ゼネコンが推進するタワークレーンなど建機の遠隔操作については、可能性を感じました。日本にいながら海外現場の建機を動かす技術が実用化レベルまできています。建設現場に行かずに、建設の仕事ができるようになります。
これにより建設業以外の業種から新しい働き手を招き入れる可能性が広がりました。例えば子育て中、介護中といった人たちも働ける可能性が出てきたことは示唆に富んでいます。

施工ロボット 人間とロボットが役割分担

施工関連のロボットの展示もさまざまありました。
コンセプトの多くは、人間とロボットが役割分担をするというものでした。施工について8割はロボットによる効率的な作業、2割の仕事(全体の進行管理や最終仕上げ、品質管理など)は人間が担当といった具合です。

建設DXで職人不足を解消

遠隔操作やロボット・AIの共通項は工程の全自動化はせず、人間の手が多くかかる部分のみ効率化させる点です。これにより職人不足を解消し、同時に作業の効率化も目指す。
今後の建設業界DX化への一つの道なのではと改めて感じました。

建設DX展を通じて、業界のDX化に期待が高まりました。

建設ITワールドについて

日本唯一の「建設ITジャーナリスト」、家入龍太氏の公式サイト。
IT活用による建設産業の成長戦略を追求するのがテーマです。

■建設ITワールド
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