国交省PLATEAU(プラトー)とは|使い方を分かりやすく解説

トレンドワード:PLATEAU(プラトー)

国交省による3D都市モデル・「PLATEAU(プラトー)」についてピックアップします。法務局が地図データを無料公開したことに伴い、「G空間」への注目が高まっています。そこで本記事では、G空間の一種である「プラトー」について詳しくご紹介していきます。具体的な使い方など、ぜひチェックしてみましょう。

法務局の地図データ、無料公開開始

2023年1月23日、法務局の地図データ無料公開が始まったことが話題となりました。これまで地図データを入手するには、有料で一つずつ取得する必要がありました。しかし今後は、「G空間情報センター」のサイトから無料でダウンロードできます。

これによりドローンを使った農業や、自動車の自動運転、ロボット配送などに役立てることが想定されているほか、都市計画や防災マップの作成にも活用できます。

G空間とは

「G空間」とは、位置情報(いつ・どこで)に、様々な情報(何が・どのような状態か)を組み合わせた情報データのことを指します。現在でもすでに、GPSなどの衛星から収集された「位置情報」はカーナビ等で活用されています。それに加えて「建物の建設年や行政計画」といった情報まで付加することにより、さらに便利なサービスへの活用が期待されています。

「G空間」について詳しくは、下記記事をご覧ください。

G空間の一種・PLATEAU(プラトー)とは

ここではPLATEAU(プラトー)の意味やメリット、概要などを分かりやすくご紹介していきます。

PLATEAU(プラトー)の意味

https://www.mlit.go.jp/plateau/

PLATEAU(プラトー)は、国土交通省が進める3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクトです。実世界の都市をサイバー空間上に再現する「3D都市モデル」を整備し、無償オープンデータとして公開しています。2021年度には、全国56都市の3D都市モデルデータをオープンデータ化しました。

「プラトー」の意味は、フランス人哲学者のジル・ドゥルーズと精神分析家フェリックス・ガタリの著書『千のプラトー|Mille PLATEAUx』が由来とのことです。本の中で「はじめでも終わりでもない精神の結節点」をプラトー(高原・台地)と呼んでいることから、本プロジェクトでも「自律的で強靭な世界の発展への期待」が込められています。

PLATEAU(プラトー)の特徴・メリット

PLATEAU(プラトー)の特徴やメリットとしては、下記が挙げられます。

  • リッチな情報量
  • オープンデータのため無料
  • DX化に繋がる

プラトーは単なる3Dマップではなく、建物用途(住宅/商業施設)や構造(木造/鉄筋)、築年、面積平米、建築面積、災害リスクなどの情報が付随しているのが特徴です。このデータは市町村が5年に1度調査している内容に基づいているため、信用性が高い上にリーズナブルなのです。

またオープンデータとして公開されているので、「誰でも無料で」使用できます。商用利用も可能なので、ドローンのフライトシミュレーションや街歩きに利用するなど、多種多様な使い道ができるでしょう。

PLATEAU(プラトー)の使い方

ここでは、プラトーの使い方や事例をご紹介します。公式サイトで紹介されている活用事例を基に、具体的な使い方をチェックしてみましょう。

まずは「G空間情報センター」からダウンロード

https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau

プラトーのデータは、「G空間情報センター」のサイトからダウンロードが可能です。2023年1月現在、全国56都市のデータが入手できます。

データセットは、標準化されたオープンフォーマット「CityGML」で記述されています。CityGMLとは、3次元地理情報を記述するための国際標準規格です。これはXMLフォーマットであるGMLを、さらに3次元的に拡張した規格となります。

ただし地図情報の無料公開以降、サイトにアクセスが集中した場合には繋がりにくくなっているようです(2023年1月現在)。ダウンロードは、余裕を持って挑戦してみましょう。

使い方事例①災害対策DX|水害避難行動シミュレーション

洪水、高潮、津波等の防災計画を立案するには、「誰が、いつ、どこへ、どのルートで避難するのか」といったエリアごとに適した避難行動の準備が必要です。プラトーの実証実験では、3D都市モデルをベースとして災害発生時の時系列的な避難行動をシミュレーションしています。

今後応用が進めば、「3Dパーソナル避難シミュレーションソフトウェア」の開発も検討されています。これは住民一人ひとりが「避難開始地点・タイミング、避難先の位置や徒歩・車の有無等」を指定することで、浸水状況と避難行動の軌跡を動的に再現できるツールです。被災リスクの有無などをアイレベルで体験し、防災に繋げます。

使い方事例②交通DX|自動運転車両の自己位置推定システム

自動運転の実現に向けて官民各主体で多くの研究開発・実証・実装が行われており、プラトーでも3D都市モデルを活用した自動運転技術の実証実験が進んでいます。

こちらの事例では、3D都市モデルと産業技術総合研究所から提供されているVPS「C*」(C-STAR)を活用した自己位置推定システムの実用化に向けた開発を実施しています。

カメラ画像から取得した情報と3D都市モデルデータの特徴点を照らし合わせることにより、車両の自己位置を推定するシステムを開発・検証し、自動運転システムへの活用を見据えたフィージビリティスタディを行っているのが特徴です。

使い方事例③都市計画DX|都市AR空間とメタバースの連携プラットフォーム

メタバース市場が盛り上がりを見せる中、都市空間におけるデジタルコンテンツのニーズも高まっています。こちらの実証実験では、3D都市モデルを活用することで、都市空間に紐づけられたARコンテンツを提供可能なコンテンツマネジメントシステムを開発しています。

並行してバーチャル空間を構築し、物理的距離や時間の制約を超えて誰もが参加・交流のできる都市AR空間とメタバースの連携プラットフォームを提供しています。これによりロケーションへの訪問喚起や都市の魅力向上への貢献など、様々な効果が期待されます。

「メタバース」について詳しくは、下記記事をご覧ください。

まとめ|PLATEAU(プラトー)を積極的に利用してみよう

国交省によるプラトーは、単なる3D地図というだけでなく詳細な建物情報まで得られる点が魅力です。また法務局が地図データ無料公開をスタートするなど、「G空間」の活用がますます広がりつつあります。今後メタバースや災害対策といった分野で、さらなる応用が期待されます。

この記事が参考になったら、
ボタンをクリック
今後の記事制作に活用いたします