【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!大林組編

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スーゼネ

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを各社毎にピックアップしてお届けします。

今回追いかけるスーパーゼネコンは… 大林組 さんです!

BIM / DX関連pickupニュース】

  • 2024.12.11 20t級バッテリー式油圧ショベルを建設現場に国内初導入
  • 2024.12.3 擁壁工事に3Dプリンターを活用したプレキャスト部材を適用
  • 2024.12.2 「自動火薬装填システム」でトンネル切羽発破に成功
  • 2024.11.26 建設現場で発生する鉄スクラップの水平リサイクルフローを構築し、アップフロントカーボン削減を推進
  • 2024.11.14 新商品!「デジタルスラブ厚測定器」を開発

20t級バッテリー式油圧ショベルを建設現場に国内初導入

編集部コメント

大林組はカーボンニュートラル実現に向け、国内初となる20t級バッテリー式油圧ショベルを建設現場に導入しました。このショベルは、軽油を使用せず、100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)専用発電機で充電を行い、従来機と比較してCO2排出量を約220kg/日台削減することが確認されました。

この取り組みにより、商用電源が確保できない現場でも脱炭素化が可能となり、建設業界のGX推進に新たな道を切り開きました。大林組は今後も多様な現場でのGX建設機械導入を通じ、持続可能な社会の実現を目指します。

擁壁工事に3Dプリンターを活用したプレキャスト部材を適用

編集部コメント

大林組は、日本ヒュームと共同で、新丸山ダム建設工事において、建設用3Dプリンターを活用したフルプレキャスト工法を導入しました。直線部には規格品を、隅角部には3Dプリンターで製作した特殊部材を適用し、従来の方法に比べて工期を約90%短縮、コストを5%削減する効果を実現しました。

この技術は現場作業の効率化と生産性向上に貢献し、将来的にはダム堤体内部の構造物にも適用を計画しています。大林組は、3Dプリンター技術のさらなる活用を通じ、安全で効率的なインフラ整備を目指します。

「自動火薬装填システム」でトンネル切羽発破に成功

編集部コメント

大林組は、慶應義塾大学と共同で、遠隔操作技術「リアルハプティクス」を応用した「自動火薬装填システム」を開発しました。このシステムは、山岳トンネル工事における危険な火薬装填作業を遠隔化・自動化し、安全性と生産性を大幅に向上させます。実証実験では、トンネル外からの遠隔装填と自律化に成功し、火薬装填作業を効率化しました。今後は重機の自動運転や脚線結線作業の自動化を進め、トンネル掘削作業の無人化を目指します。

建設現場で発生する鉄スクラップの水平リサイクルフローを構築し、アップフロントカーボン削減を推進

編集部コメント

大林組は、建設現場で発生する鉄スクラップを新築工事で再利用する「水平リサイクル」フローの構築を開始しました。初の実践として、東京都港区での解体工事で発生した約1,000tの鉄スクラップを電炉鋼材に再生し、新築工事に活用します。

この取り組みは輸送ルートと事業者選定を最適化することで輸送時のCO2排出量を削減し、鋼材のトレーサビリティを確立、さらに新材使用時と比べ製造時CO2排出量を約60%削減します。今後は対象地域を全国へ拡大し、脱炭素社会の実現を目指します。

建物計画の初期段階でCO2排出量削減効果とコストを比較検証できる「カーボンデザイナー E-CO BUILDER™」を開発

編集部コメント

大林組は、省エネ技術によるCO2削減効果とコスト変動を初期段階で比較できるシステム「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」を開発しました。このシステムは、計画地や建築仕様を基にしたシミュレーションを瞬時に提供し、建設・運用時のCO2排出量やコストを「見える化」します。お客様の迅速な意思決定を支援しつつ、脱炭素社会実現に貢献するツールとして、今後対象建物を拡大する予定です。

まとめ

大林組は、GX(グリーントランスフォーメーション)推進の一環として、20t級バッテリー式油圧ショベルを国内で初めて導入しました。このショベルはB100燃料専用発電機で充電し、1日あたり約220kgのCO2削減を実現します。商用電源がない現場でも脱炭素化を可能にする新たな取り組みです。

また、3Dプリンターを活用したフルプレキャスト工法を新丸山ダム建設工事で採用し、工期を約90%短縮、コストを5%削減しました。大林組はこれらの先進技術を通じて、効率的で持続可能な社会の実現を目指します。