【24年8月】第18回建築BIM環境整備部会開催など、注目記事をPick up!【限定配信】

2024年8月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
国土交通省、建築分野におけるBIMの推進等を議論~第18回建築BIM環境整備部会を開催~
https://news.build-app.jp/article/30602/
今後の国内におけるBIMの潮流を知ることがきる会の案内。記事内のリンクから国土交通省のHPに遷移でき、配布資料の閲覧が可能です。中には今まさに検討が進んでいるBIMによる確認申請の進捗等の報告もあるので、興味のある方は是非見てみてください。
大成建設、風騒音リスクの可視化技術「TSounds®-Wind」を開発
https://news.build-app.jp/article/30808/
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240731_9821.html
実際の計画に基づいた風騒音リスクを予測、可視化できるシステム。従来はそこまでの検証が難しかったので、本システムによって計画の最適化がさらに進むことが予想されます。ただし精度によって結果出力に数日から1ヶ月かかるようなので、そこがユーザーにとってネックの一つになってきそうです。
清水建設、AIとIoTで伝統木造建築物を火災から守る自動火災検知放水システム「慈雨」
https://news.build-app.jp/article/30808/
https://www.shimztechnonews.com/hotTopics/news/2024/2024-01.html?utm_source=new&utm_medium=web&utm_campaign=20240730_cctop
AIやIoTを活用した自動火災検知放水システムで、画像で火災を検知しピンポイントで消火できるというのが特徴。ARを用いて実際の建物でシミュレーションを行った検討プロセスも今回のような文化財建築には有用で学びが多いです。風の影響等をどれくらい考慮できるかというのは気になるところです。
竹中工務店、最先端技術を組み合わせ、建設現場データ通信網の完全無線化を実現~データ通信網構築にかかる時間を80%削減~
https://news.build-app.jp/article/30808/
https://www.takenaka.co.jp/news/2024/07/09
建設現場でのインターネット導入にスペースX社のStarlinkが試験的に使われるケースが増えてきています。通信環境を整えるのが難しい場所にも有効なことや、機器の設置から使用までが容易といったメリットが大きく、設置できる場所さえあれば、今後建設現場でもより活用されていくと思われます。
まとめ|BIM推進と最先端技術による建設業界の進化
国内の建設業界では、BIM(Building Information Modeling)と最先端技術の導入が進んでいます。国土交通省は、BIMの普及を目指し、建築BIM環境整備部会での議論を重ねています。BIMによる確認申請の進捗状況も報告され、建築プロジェクトの効率化が期待されています。
また、大成建設は「TSounds®-Wind」という風騒音リスク可視化技術を開発しました。これにより、建設計画における風騒音リスクの評価が可能となり、より最適な設計が実現できますが、結果出力には時間がかかることが課題となっています。