【24年7月】「GLOOBE 2024」発売など、注目記事をPick up!【限定配信】
2024年7月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
福井コンピュータアーキテクト、BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBE 2024」発売
https://news.build-app.jp/article/30063/
GLOOBEの最新版が発売されました。アップデート内容としては、国内企業の次世代足場マスタを使用して仮設モデルを効率よく作成できる機能や法規への対応強化など、国産BIMの強みを活かした内容となっており、BIM導入のきっかけになるかもしれません。
大成建設、複数3D-LiDARの連携活用による土量計測・可視化技術「ソイルスキャン」を開発
https://news.build-app.jp/article/30102/
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240604_10011.html
掘削土量を自動計測し可視化する技術開発のリリースニュースです。特に大きな現場における土量に関する課題は多く、最適化したいポイントの一つです。ソイルスキャンは、LiDARを活用することで実現しており、コスト削減だけでなく環境に対しても大きなメリットがありそうです。
大成建設、トンネル坑内の掘削出来形3次元計測システム「T-ファストスキャン」を開発
https://news.build-app.jp/article/30102/
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240603_10009.html
LiDAR自体も急速に進化してきており、その活用が様々な領域で進んでいます。T-ファストスキャンは、他の必要機器とともにユニット化、車両化されているところに価値があり、人手の削減を進めています。取得したデータを活用して発破掘削を自動化する展望は興味深く、実現が楽しみです。
大林組、国内初、建物解体後の鉄骨およびコンクリート製の構造部材を新築建物へリユース
https://news.build-app.jp/article/30418/
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240627_1.html
木以外の構造部材のリユースは、これまで様々な要因からあまり実現されていませんでしたが、環境的な関心の高まりとともにこういった取り組みは今後も進んでいくと考えられます。越えるべきハードルは多そうですが、今後必ず変わっていく部分であり、更なる展開が楽しみです。
まとめ|最新技術による建設業界の革新
福井コンピュータアーキテクトは、BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBE 2024」を発売しました。新機能として、次世代足場マスタを使用した効率的な仮設モデル作成や法規対応の強化が含まれ、BIM導入のきっかけとなる可能性があります。
大成建設は、3D-LiDARを活用した「ソイルスキャン」と「T-ファストスキャン」を開発。ソイルスキャンは自動で土量を計測し可視化、大規模な現場のコスト削減と環境保護に貢献します。T-ファストスキャンはトンネル掘削の自動化を進展させています。大林組は、建物解体後の鉄骨やコンクリート構造部材のリユースを国内で初めて実現し、今後の普及が期待されています。