【24年2月】「ビルドアップニュース独自調査」など、役立つ記事をPick up!【限定配信】

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2024年2月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

【ビルドアップニュース独自調査】建設業界従事者1000人に聞く「デジタル活用」に関する意識調査

https://news.build-app.jp/wp/article/27177/

不動産デベロッパーのBIMの活用比率が高いのが特徴的です。建築生産の上流工程ではBIMの活用が進んでいる一方で、下流工程ではまだ活用できておらず、貴重な情報が各工程間で分断してしまっていることがわかります。

【技術革新】生成AIが活用される業務領域と具体的な活用事例解説|㈱キャパ メディア連携企画

https://news.build-app.jp/wp/article/26935/

生成AIの様々な活用例が紹介されていますが、特に伊藤園の例が具体的でわかりやすいです。伊藤園は、CMでもAIタレントを起用するなど、新しい技術活用に積極的な会社です。他業界で使用されていた技術やツール等が遅れて建築業界で活用されるのはよくある流れなので、参考になる点も多いと思います。

建設業の倒産、8年ぶりに1,600件超える 前年比38.8%増、深刻な「人手不足」「資材高」が背景

https://news.build-app.jp/wp/article/26699/

近年特に叫ばれていた問題を背景に、昨年末までのデータから見えてきた業界の実態。今後も様々なところで影響が出てくることと思われます。震災復興や大阪万博も山場を迎えていく中で、ネガティブなニュースではありますが、実態を知った上で対策を立てていく必要がありそうです。

「清水建設と住友林業にみるAIを用いた建築構造計算」|深堀り取材【毎月更新】

https://news.build-app.jp/wp/article/26666/

業界大手の各社が構造計算におけるAI活用に取り組んでおり、制約はあるものの実業務で使用できるレベルのものができてきています。意匠設計に比べると構造設計は学習データが比較的揃えやすいのでAIの活用が進みやすい領域ですね。

まとめ|建設業界のデジタル変革とその課題

建設業界では、不動産デベロッパーによるBIMの活用が進んでいるものの、情報の連携不足により工程間での活用には課題が残っています。一方で、生成AIの導入事例として伊藤園が挙げられ、新技術への積極的な取り組みが示されています。しかし、業界全体としては人手不足と資材コストの高騰が深刻な問題となり、倒産件数が8年ぶりに増加しています。

これに対し、清水建設と住友林業はAIを用いた建築構造計算に取り組んでおり、技術革新による解決策模索が進んでいることが見受けられます。このように、建設業界はデジタル技術の活用が進む一方で、その実装にはまだ多くの課題が存在しています。