【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!竹中工務店編

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スーゼネ

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを各社毎にピックアップしてお届けします。

今回追いかけるスーパーゼネコンは… 竹中工務店 さんです!

BIM / DX関連pickupニュース】

  • 2024.1.17 IOWN APNを活用したタワークレーンの遠隔操作により、建設作業の効率化および安全性の向上を実証
  • 2024.1.9 Aras、株式会社竹中工務店と建設業界における PLM による生産性向上への取り組みを公表
  • 2023.12.26 墨出しロボットの海外販売活動を開始
  • 2023.12.12 monoAI technology、竹中工務店が手掛けるビルOS「ビルコミ®」をメタバースで拡張する『ビルコミ×メタバース』を開発
  • 2023.10.24 屋内自律飛行システム「BIM×Drone(ビム・クロス・ドローン)」 新機体を使用した技術検証サービスの提供を開始

IOWN APNを活用したタワークレーンの遠隔操作により、建設作業の効率化および安全性の向上を実証

編集部コメント

竹中工務店は、ジザイエとNTTの技術を活用して、建設機械の遠隔操作システムを実証しました。このシステムは、高解像度・高フレームレート・低遅延の圧縮技術とIOWN APNを組み合わせており、現場から離れた場所で機械操作が可能です。これにより、作業の効率化と安全性の向上が期待されます。今後、この技術は他業種や海外でも応用され、社会課題の解決に貢献することが目指されています。

Aras、株式会社竹中工務店と建設業界における PLM による生産性向上への取り組みを公表

編集部コメント

竹中工務店は、製品ライフサイクルマネジメント(PLM)ソリューションのリーダー、Arasと共同で、建設デジタルプラットフォームを構築し、建設業界の生産性向上に取り組んでいます。建設業界は、労働集約型で生産性が上がりにくく、技能者の高齢化と人手不足が課題です。これに対応するため、竹中工務店はPLMを通じてデータをデジタル化し、業務効率化を目指しています。

また、竹中工務店は2021年に、BIMシステムとデータ基盤を連携させた建設デジタルプラットフォームを開発しました。これには、Aras Innovatorを導入し、建設材料の管理や情報共有を改善するPoC(概念検証)を行っています。また、オープンBIMコンセプトのプラットフォームは、協力会社とのクラウドデータ共有を目指しており、Aras Innovatorはこの目標達成の鍵となるツールです。

竹中工務店の取り組みは、製造業のPLMとデータ活用を建設業に応用する革新的な試みです。これにより、建設業界におけるデジタルスレッドの実現、効率的なプロセス管理、そして人手不足問題の解決に貢献することが期待されています。これは、建設業のデジタル変革に向けた重要な一歩であり、今後の業界全体の効率化に大きく影響を与えるでしょう。

墨出しロボットの海外販売活動を開始

編集部コメント

株式会社竹中工務店と共同開発した建設業界向け「墨出しロボット」を、株式会社未来機械は東南アジア最大級のイノベーション展示会「SWITCH 2023」で発表し、海外市場への販売を開始しました。このロボットは従来の手作業に代わり、CAD図面データを基に高精度の墨出しを自動で行うことが可能です。これにより、建設現場の効率化と精度向上が期待されます。

建設業界は労働力不足と高齢化が進んでおり、このようなロボット技術の導入による作業の自動化は非常に重要です。竹中工務店が関わるこのイノベーションは、建設現場での作業効率を高めるだけでなく、人手不足の解消にも寄与する可能性があります。墨出しロボットの導入は、精度の高い作業を可能にし、非熟練作業者でも高い品質の墨出しを実現できるため、建設業界の生産性向上に大きく貢献すると期待されます。

monoAI technology、竹中工務店が手掛けるビルOS「ビルコミ®」をメタバースで拡張する『ビルコミ×メタバース』を開発

編集部コメント

monoAI technology株式会社は、竹中工務店と協力して、ビルOS「ビルコミ®」をメタバースで拡張するプラットフォーム「ビルコミ×メタバース」を開発しました。このシステムは、ビルコミ®に蓄積されたリアル空間のデータをメタバース上で体験できるようにし、特に空調機器の設定をメタバース内で操作できるようにしています。この取り組みは「スマートビルディングEXPO」で紹介されます。

竹中工務店のこの革新的な試みは、建物管理の効率化とユーザーエクスペリエンスの向上を図るもので、メタバースと現実世界のデータを連動させることで新たなビル管理の形を創出しています。ビルコミ®とXR CLOUDを組み合わせることにより、建物管理システムの機能拡張とデジタルツインの実現が可能となり、スマートビルディングの分野における竹中工務店の先進性を示しています。この技術は、建築業界のデジタル化とユーザーインターフェースの改善に大きく貢献すると期待されます。

屋内自律飛行システム「BIM×Drone(ビム・クロス・ドローン)」 新機体を使用した技術検証サービスの提供を開始

編集部コメント

竹中工務店、アクティオ、センシンロボティクスは、BIMを利用した屋内自律飛行ドローンシステム「BIM×Drone」の有償技術検証サービスを開始しました。このシステムは、建設現場や工場、物流倉庫などでの進捗管理や点検、棚卸し、警備などの業務を自動化、省人化するために開発されました。新機体は、縦横30cmで、360度カメラを装備し、手動及び自動飛行が可能です。屋内や暗闇での飛行と撮影が可能で、BIMや3Dモデルから作成されたマップを使って飛行ルートの設計が行えます。

竹中工務店のこの取り組みは、建設業界における効率化と安全性の向上に貢献するものです。特に、建設現場におけるドローンの使用は、作業の自動化により人手不足の解消につながるだけでなく、高所や危険な環境での作業のリスク軽減にも役立ちます。このような技術革新は、建設業界の生産性向上と安全管理の強化に大きく貢献すると期待されます。

まとめ


竹中工務店は、建設業界のデジタル化に注力しており、ジザイエとNTTの技術を利用した遠隔操作システム、Arasと共同で開発した建設デジタルプラットフォーム、墨出しロボットの海外販売開始、monoAI technologyとの「ビルコミ×メタバース」プラットフォーム開発、そしてアクティオ、センシンロボティクスと共同で「BIM×Drone」システムの有償技術検証サービスを開始しました。これらの技術は、建設業界の作業効率化、安全性向上、生産性向上に貢献し、人手不足の解消や安全管理の強化を図ることが期待されます。