【24年1月】「清水建設の構造検討業務を支援するAI」など、役立つ記事をPick up!【限定配信】

掲載日:

2023年12月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

清水建設の構造検討業務を支援するAI開発に協力しました

https://news.build-app.jp/wp/article/23234/

AIによる設計の効率化が、専門性の高い領域でも進んでいます。まだ使用可能な範囲は限定的なようですが、これまでのフローを劇的に変える可能性があり、注目です。AIと一括りに言っても各社のアプローチは少しずつ異なっているので、今後実際にどのくらい活用されていくのかが楽しみです。

BIM/CIM双方向連動自動巡回ロボットシステム 「i-Con Walker®」特設サイトを開設

https://news.build-app.jp/wp/article/23237/

このシステムの面白いところは、現場とBIM/CIMデータ間の双方向のデータ連携で、ロボットが取得した情報をリアルタイムでBIM/CIMデータに反映し、自動更新を行うところが特徴的です。デジタルツイン化を進める技術であり、維持管理時のBIM/CIMデータの活用も進みそうです。

大林組、動的障害物を回避して自律飛行するドローンの実証実験に世界初成功

https://news.build-app.jp/wp/article/24049/

現場内でドローンの活用が難しい理由の一つに、動的な障害物があることが挙げられます。現場では常に何かが動いており、状況は時事刻々と変わっていきます。動的障害物を回避し、自動でルートを生成するこの技術が広く活用されれば、現場の更なる生産性・安全性の向上にも繋がりますね。

建設重機シミュレーターアプリ「重機でGo」をリニューアル

https://news.build-app.jp/wp/article/24322/

「重機でGo」は、建設重機の操作をゲーム感覚で誰でも簡単に体験できるアプリです。リニューアルでさらに楽しめるようになっており、これをきっかけに業界にも興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。エンタメとしてだけでなく、教育等にも活用されているので、引き続き今後のアップデートも楽しみです。

まとめ|建設業界の革新的AIとテクノロジーの進展

清水建設は、高い専門性を持つ構造検討業務の効率化を目指し、AI開発を始めました。その利用範囲はまだ限定的ではありますが、将来的に業務フローを大きく変える可能性があり、各社が異なるアプローチで取り組んでいます。一方、BIM/CIMデータと連携する自動巡回ロボットシステム「i-Con Walker®」が開発され、リアルタイムでデータ更新が可能になります。

大林組は動的障害物を回避する自律飛行ドローンの実証実験に成功し、現場の生産性と安全性向上に貢献します。リニューアルされたアプリ「重機でGo」は、教育ツールとして注目されるばかりでなく、建設業界向けのイベントやリクルートイベントなどへ出展の際のコンテンツとしても活用されています。

このように建設業界は、着実に革新的なAI・テクノロジーの進展をしています。