【23年11月】「PLATEAU、初の公式書籍を発売」など、役立つ記事をPick up!【限定配信】
2023年9月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
国土交通省の3D都市モデル PLATEAU(プラトー)、初の公式書籍を発売
様々なユースケースが期待されているPLATEAUですが、実際に使うとなると調べないといけないことも多く、挫折したという人もいたのではないでしょうか。ようやく公式の入門書が発売され、PLATEAU自体のことや様々なソフトでの活用法が紹介されているので、躓いていた方はぜひ、ご参考になさってください。
名古屋市が協働実験に参加する8事業者を発表 | 課題提示型支援事業(HTN)
こちらは名古屋市の課題ですが、運営を担当しているUrban Innovation JAPANは、全国の自治体の課題とスタートアップや事業者とのマッチングを行うプラットフォームです。過去にも様々な課題が提示されており、自治体の課題解決に挑戦したい方は、HPを見てみて下さい。
ACES、大規模モデルを用いた行動認識技術に関する特許を出願
この技術を使い、転倒に至るまでの行動検出ができれば、大事に至る一歩手前の危険箇所の予測やその対応策も事前に講じることができるようになりそうですね。より安全性の高い現場の実現につながることが予想され、建設現場以外での展開も期待できそうです。
建設DXスタートアップMalme、BIM/CIMの疑問を解決できる「BIM/CIM Agent」を公開
BIMやCIMは、幅も広ければ奥も深いです。それら全ての質問に答えられる方が周囲にいるという環境は、すごく希少です。このようにチャットで気軽に質問し、疑問点を解消できるのはありがたいですし、BIM/CIM普及のハードルがまた一段下がるのではないでしょうか。
まとめ|テクノロジーと協力の結びつきが、業界全体の前進に
今回ピックアップした内容から、建設業界は進化の兆しを見せています。国土交通省の3D都市モデル「PLATEAU」に関する公式入門書の登場は、PLATEAUの活用を広く普及させ、利用者がスムーズに導入できることを示唆しています。
名古屋市の協働実験に参加する8事業者の発表は、自治体の課題解決にスタートアップと事業者を結びつける新たな機会を提供しています。これにより、地方自治体のニーズと革新的なアイデアが融合し、社会問題の解決が促進されるでしょう。
また、ACESの行動認識技術特許は、危険行動の予測と対応策提供に革命をもたらす可能性があり、建設現場の安全性向上に寄与することが見込まれます。建設業界におけるテクノロジーと協力の結びつきが、業界全体に前進をもたらしています。