【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!竹中工務店編

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スーゼネ

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを
各社毎にピックアップしてお届けします。

今回追いかけるスーパーゼネコンは… 竹中工務店 さんです!

BIM / DX関連pickupニュース】

  • 2023.7.27  四足歩行ロボット「Spot」の建設現場での活用シーンがさらに拡大 ~実測図作成に必要な現場映像を撮影し、業務を大幅に効率化~
  • 2023.7.20 CO2削減と生産性向上に寄与するコンクリート床の仕上げ機械「防音カバー付き電動ハンドトロウェル」を開発 建設RXコンソーシアムによって生み出された初の技術成果
  • 2023.7.11 NTT Com、竹中工務店、清水建設、建築現場のDX実現に向けた協業を開始 ~工程関連データを連携させた「施工管理業務のDX」を推進~
  • 2023.6.27 建設現場における建設機械のCO2排出量自動モニタリングを開始 建設機械の稼働・停止を自動検知するIoTデバイス「どんだけ」を開発し適用
  • 2023.5.10 快適性とデザイン性を兼ね備えたZEBをスピーディーに提案 ~「ZEB」実現に向けた設計ツール「ZEBIA」を開発~

四足歩行ロボット「Spot」の建設現場での活用シーンがさらに拡大 ~実測図作成に必要な現場映像を撮影し、業務を大幅に効率化~

編集部コメント

竹中工務店では、施工管理業務の省力化を目的として、四足歩行ロボット「Spot」の導入に取り組んでいます。具体的には「Spot」が建設現場内を巡回して撮影した映像を、実測図の作成用データとして用いる実証実験を行いました。これにより、建設現場巡回、施工状況の遠隔確認と記録、軽量資材の運搬への活用の効果が期待されています。

今回「JR新小岩駅南口駅ビルの新築工事」で実証実験を行い、Spotの活用シーンを建設現場における実測図作成の補助業務に拡大できることが分かりました。階段や不整地においても障害物を回避しながら自律巡回できるという機能を生かし、ブレや漏れのない映像撮影を行いました。これにより、映像撮影に要する時間が最大30%程度削減されました。

また作成した実測図(点群データ)と、設計図(BIMデータ)との重ね合わせも行っています。新たに建設する施設と既存構造体等との干渉を事前にチェックし、不具合が生じないことを確認する作業に活用することで、施工管理においても業務効率化を図ります。

CO2削減と生産性向上に寄与するコンクリート床の仕上げ機械「防音カバー付き電動ハンドトロウェル」を開発 建設RXコンソーシアムによって生み出された初の技術成果

編集部コメント

竹中工務店は鹿島建設と共同で、CO2削減と生産性向上に寄与するコンクリート床の仕上げ機械「防音カバー付き電動ハンドトロウェル」を開発しました。

従来型はガソリンエンジンによる駆動のため、騒音・換気・パワー不足といった課題がありました。しかし今回は高出力のモーターを使用したバッテリー交換が容易なパワーユニットを搭載し、課題を解決しているのが特徴です。

騒音を従来機の90dBから60dB程度に低減したことで、市街地での夜間作業にも使用可能となりました。またガソリンを使用しないため、排出ガスはゼロとなります。1台あたり1日の使用で、およそ23㎏のCO2削減にも寄与します。

NTT Com、竹中工務店、清水建設、建築現場のDX実現に向けた協業を開始 ~工程関連データを連携させた「施工管理業務のDX」を推進~

編集部コメント

竹中工務店らは、建築現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けた協業を開始しました。

具体的には、建築現場での工程管理・リソース手配・作業指示などに必要なさまざまな施工管理情報を、工程表の計画から作業日報に至るまでデジタル化します。これらを連携させることにより、工程と作業をつなぐ施工管理業務全体の生産性向上に取り組みます。

建設業界ではBIMなどの分野でデータの標準化が進んでいますが、工程や作業の情報については標準化が進んでいませんでした。各社の役割を明確化することで、生産性向上を目指します。

建設現場における建設機械のCO2排出量自動モニタリングを開始 建設機械の稼働・停止を自動検知するIoTデバイス「どんだけ」を開発し適用

編集部コメント

竹中グループCO2削減長期目標を達成するため、建設現場における建設機械のCO2排出量の自動モニタリングを開始しました。これは建設機械の稼働・停止を自動検知するIoTデバイス「どんだけ」と、「CO2排出量モニタリングシステム」を連携することで実現しました。

「どんだけ」は、電流を検出するセンサーと防水ケースに内蔵した通信装置で構成されます。「どんだけ」を建設機械のバッテリーに取り付けることで、機械の稼働・停止状態を検知します。検知した情報を内蔵した通信装置から「CO2排出量モニタリングシステム」に送り、建設機械の稼働時間からCO2排出量を算出するという仕組みです。

今後は、システム導入によってCO2削減策の効果と検証、全社での状況の把握を行います。効果的な削減策の抽出・水平展開を図り、CO2排出量の目標管理をきめ細かく行う予定です。

快適性とデザイン性を兼ね備えたZEBをスピーディーに提案 ~「ZEB」実現に向けた設計ツール「ZEBIA」を開発~

編集部コメント

竹中工務店らは、ZEBの検討に必要となるZEB設計ツール「ZEBIA(Zero Energy Building Integrated Analysis、ゼビア)」を開発しました。あわせてZEB設計を効率的に実施する手引書となる「ZEB設計ガイドライン」を整備し、2023年4月より社内に全面導入しています。

これにより、設計の初期段階で時間を要していたエネルギー消費量や快適性などの環境性能の検証期間が半分程度となります。またお客様が求める条件を設計に適切に反映し、シミュレーションの結果を見ながらお客様と一緒に条件等を変更できるため、お客様に寄り添った提案が可能になります。

CO2排出量削減が事業目標の一つと位置付けられる中、お客様と一体となって「ZEB」の普及・拡大を図り、削減目標の達成に貢献していく予定です。

まとめ

竹中工務店では、DX実現に向けた他社との協業に積極的に取り組んでいます。四足歩行ロボットやCO2削減技術等、先進的な技術開発に注目です。BIMデータと連動して利用することで、施工管理でも業務効率化が図れるでしょう。