【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!竹中工務店編

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを
各社毎にピックアップしてお届けします。
今回追いかけるスーパーゼネコンは… 竹中工務店 さんです!
【竹中工務店BIM / DX関連pickupニュース】
- 日本初、バーチャルセンサーを用いたデジタルツインによる空調制御システムを開発・初適用 2023.3.9
- CO2削減長期目標達成に向け、全ての作業所でグリーン電力を積極的採用 2023.2.1
- 竹中グループCO2削減長期目標を設定 2023年度中のSBT認定取得を目指す 2023.1.19
- 暑熱対策屋外分電盤「COOL 分電盤」の商品化と、初採用の決定について 2022.8.4
- 透光性と断熱性を兼ね備えるエアロゲルガラスパネルを開発・適用 2022.4.25
日本初、バーチャルセンサーを用いたデジタルツインによる空調制御システムを開発・初適用
編集部コメント
竹中工務店は、日本初となるバーチャルセンサーを用いた「デジタルツインによる空調制御システム」を開発しました。従来まで、人が滞留する空間に向けてきめ細やかな制御を行うのは難しいという課題がありました。しかしこのシステムでは「バーチャルセンサー」を基に室内環境を把握することで、ダイナミックな制御が可能になっています。通常の方式と比較して「約30~70%程度のエネルギー削減」が可能です。
CO2削減長期目標達成に向け、全ての作業所でグリーン電力を積極的採用
編集部コメント
グリーン電力とは「再生可能エネルギー由来の環境に優しい電力」のことを指します。竹中工務店では積極的にグリーン電力を採用することで、2030年に作業所から排出されるCO2排出量の20%削減(2019年比)を目指します。また今後軽油に代わる「バイオマス燃料や水素燃料等」でCO2排出量を削減すべく、モデル作業所等で実証実験を行っています。
竹中グループCO2削減長期目標を設定 2023年度中のSBT認定取得を目指す
編集部コメント
竹中工務店では、下記の「CO2削減長期目標」を設定しました(基準年:2019年)。
- スコープ1+2 2030年までに46.2%削減、2050年までに100%削減(1.5℃水準)
- スコープ3 2030年までに27.5%削減、2050年までに100%削減(WB2℃水準)
ちなみに各用語の意味は、下記の内容となります。
スコープ1:燃料の燃焼など、直接排出
スコープ2:電力・熱などの使用に伴う間接排出
スコープ3:設計した建物の運用時を含む、スコープ1、2以外の間接排出
WB2℃:2℃を十分下回る
また今回設定した2030年目標により、2023年度中のSBT(Science Based Targets)認定取得を目指しています。
暑熱対策屋外分電盤「COOL 分電盤」の商品化と、初採用の決定について
編集部コメント
竹中工務店らは、暑熱対策屋外分電盤「COOL 分電盤」の商品化を決定しました。放射冷却素材「SPACECOOL」を分電盤表面に張り付けることで、放射冷却技術の原理により宇宙に熱を逃がす仕組みです。
これにより直射日光下においてもエネルギーを用いずに盤内の温度上昇の抑制が実現し、「省エネや暑熱への対策」として導入拡大が進められています。
透光性と断熱性を兼ね備えるエアロゲルガラスパネルを開発・適用
編集部コメント
光を通し断熱性の高い半透明の「エアロゲル素材」が、窓に適用されました。空調・照明エネルギーを削減し、日射制御と室内環境の最適化が図れるのが特徴です。ブラインド付き高性能ガラスと比較して「10~20%のエネルギー削減」が確認されています。
また建物の省エネルギー化が可能になるだけでなく、「日中には柔らかな光・夜間は室内照明の光が外にもれ出す意匠」も実現しています。
まとめ
竹中工務店では、環境保全に対する取り組みを積極的に行っています。CO2削減長期目標では施工時のCO2削減だけでなく、「設計した建物の運用時」も含む高い目標が設定されています。そのためには、デジタルツインでのシミュレーションやエアロゲルガラスパネル等新技術のさらなる導入拡大が求められるでしょう。今後も、脱炭素に対する取り組みが注目されます。