【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!鹿島建設編

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スーゼネ

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを
各社毎にピックアップしてお届けします。

今回追いかけるスーパーゼネコンは… 鹿島建設 さんです!

【鹿島建設BIM / DX関連pickupニュース】

  • 業界初 光ファイバでダム堤体コンクリートのひずみ挙動検知に成功 2023.2.1
  • 吹付けコンクリートの自動化を初めて実トンネルで実現 2023.1.12
  • AIでコンクリート構造物の表層品質を評価するアプリを開発 2022.9.13
  • 環境配慮型コンクリートの適用により181t-CO2のJ-クレジットを取得 2022.8.9

業界初 光ファイバでダム堤体コンクリートのひずみ挙動検知に成功

編集部コメント

鹿島建設は、業界で初めて「光ファイバによるコンクリートのひずみ挙動の高精度検知」に成功しました。ひずみ挙動は堤体コンクリートのひび割れ要因ですが、これまで有効な抑制方法がありませんでした。

しかし今回光ファイバでリアルタイムに計測することで、ひずみの増大時期や状況の「見える化」に成功しました。今後解析を重ね、より有効な事前のひび割れ制御対策を考案するとしています。

吹付けコンクリートの自動化を初めて実トンネルで実現

編集部コメント

次世代の山岳トンネル自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel」のコンクリート吹付け作業について、自動化技術を実証しました。

現場で使うにあたり、岩盤にある「複雑な凹凸」を平滑にするために吹付け前にスキャニングして制御プログラムを構成する必要があります。今回の検証では、支保工間の吹付け仕上がり面を「標準偏差±20mm」で吹付けできることを確認しました。

AIでコンクリート構造物の表層品質を評価するアプリを開発

編集部コメント

コンクリート構造物の品質を確保・向上するためのシステム「コンクリート・アイ」の一環として、打設後の表面状態をAIが品質評価するアプリを開発しました。

コンクリート表層の写真を撮ってタブレットに品質評価を入力すれば、AIが入力者の個人差を処理した評価を出してくれます。将来的には、AIが改善や工夫を提案する機能を搭載する予定です。

環境配慮型コンクリートの適用により181t-CO2のJ-クレジットを取得

編集部コメント

コンクリートの製造・運搬に関わるCO2排出量を、ブロックチェーン技術により見える化するプラットフォームを開発しました。これにより、コンクリート製造・運搬のサプライチェーンにおけるCO2排出量が算定できます。

J-クレジット取得に必要な「削減活動実績報告リスト」の自動作成機能があり、クレジットの取得手続きをスムーズに進められる点も特徴的です。

まとめ

鹿島建設では光ファイバやスキャン技術、AIといった最新ツールを用いた「コンクリート打設に関する自動化」の取り組みが目立ちました。実際の現場ではひずみや凹凸が付き物で、まだまだ人による確認作業は必要です。しかしこういった技術の積み重ねにより、「完全自動化」できる日も近いと思われます。