【メルマガ限定配信】スーゼネを追え!清水建設編

スーゼネを追え!では、スーパーゼネコンのDX関連ニュースを
各社毎にピックアップしてお届けします。
今回追いかけるスーパーゼネコンは… 清水建設 さんです!
【清水建設BIM / DX関連pickupニュース】
- 循環型の木材活用に向け、群馬県川場村で植林・育林活動を開始 -2022/11/1
- 清水建設、Oracle Cloud Infrastructureを導入|建設現場のデジタル化と標準化推進 -2022/10/7
- 中層木造オフィス「TDテラス宇都宮」の竣工について -2022/10/7
- CLTパネル工法で国内最大級・スパン18mの無柱大空間を構築 -2022/9/28
- 伝統木造建築物の火災リスクを低減 2022/8/29
循環型の木材活用に向け、群馬県川場村で植林・育林活動を開始
編集部コメント
清水建設では「シミズめぐりの森」プロジェクトを開始しました。今後木造建築の需要拡大が見込まれることから、自社事業で利用する木材を産出する取り組みとなります。
利根沼田森林組合に協力を仰ぎながら、植林後の手入れ作業についても当社や協力会社の建設業従事者が主体となって進めます。40年目以降に伐採適齢期に達した木々を建材化し、施工の建築物に活用していく計画です。
清水建設、Oracle Cloud Infrastructureを導入|建設現場のデジタル化と標準化推進
編集部コメント
清水建設では、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入しました。これにより建設DXを推進し、従業員の生産性を向上する狙いがあります。
従来から建設現場では、紙ベースでの報告書作成業務が課題でした。しかし今回OCIで新たにアプリケーションとシステムを開発したことで、毎月の協議会の準備から開催・帳票作成までの業務時間が大幅に短縮されました。
将来的には施工管理などをはじめとする建設現場で、紙ベースで管理している帳票・作業記録・報告書等もデータとしてシステム内に蓄積していく計画となっています。
中層木造オフィス「TDテラス宇都宮」の竣工について
編集部コメント
「TDテラス宇都宮」は、生命保険・銀行業界では国内初となる中層木造オフィスです。木質ハイブリッド技術として清水建設が開発した「シミズ ハイウッド」を活用し、構造体や内外装の仕上材として木材を採用しています。
内外装の仕上材及び型枠兼天井のCLT床版には「栃木県八溝山系のスギ」を、構造部材である柱・梁には東邦銀行本店所在地である「福島県南会津のカラマツ」を採用しているのも特徴です。
木造化で建物の軽量化を図ることで、地下躯体・杭の再利用ができました。これにより、施工時のCO2排出抑制・産業廃棄物の削減にも寄与しています。
CLTパネル工法で国内最大級・スパン18mの無柱大空間を構築
編集部コメント
清水建設が手掛けたCLTパネル工法の「岡山大学共育共創コモンズ」が上棟となります。
施設の設計にあたっては、CLTパネル工法では前例のない18m×21.6mの無柱大空間を実現する「CLT大梁ジョイント・メタルレス構法」、CLTパネルの立面・平面的な配置の自由度を向上させる「CLTランダムパネル構法」等の新技術を開発・適用しています。
清水建設ではこの新技術を今後のCLT建築プロジェクトに展開することで、木質建築の普及・拡大に寄与していく考えです。
伝統木造建築物の火災リスクを低減
編集部コメント
清水建設は、文化的価値の高い伝統木造建築物などの火災リスクを低減する新たな防災システム「慈雨(じう)」を開発しました。
カメラ画像から火災を認識する「AI」や消火装置を制御する「IoT」により、火災を初期段階で発見します。火災発生エリアに集中的に放水することで、早期消火を実現できます。
AIによる自動判別機能で分析することで「わずかな炎」であっても検知可能で、早期消火により火災被害を最小限に留められます。
まとめ
中層木造オフィスの竣工やCLTパネル工法の国内最大級建築など、「木造建築」のニュースが目立ちました。カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現など、環境負荷の少ない建築に向けた新技術が期待されます。
建築業界の現状としては、国内で有する木材生産能力の2割程度しか使用が進んでいませんが、今後さらなる利用拡大が求められると考えられます。